晴れた空。
高く薄い雲。
白く光る太陽と、厚着をした僕。
新しい年。
心は跳ね踊る事なく、去年までの疲れが心に毒杭のように残っていて、それでも新年を迎えて、少しだけ前を向こうという意識だけを少しだけ掘り起こした。
僕の目から見れば、今、経済は悪い方向に進んでいて、労働環境もだんだんと厳しくなっていく流れの中にあるような気がしている。
穏やかさを装った無関心が経済の悪化を放置して、誰も何も変わらないように過ごしているものの、根底部分では日本経済は難所により深くのめり込んでいるように感じている。
労働生産人口の減少による歪みは、今年2023年からの3年間、2025年にかけて、絶望的な程に深まっていく。
そして、その期間に生産効率の圧倒的なブレイクスルーを起こさなければ、その後の日本経済の状況は想像も出来ない程に悪くなる。
その不安感は僕の心情を深く蝕み、投資家としてよりも事業家としての僕の首を真綿のように締め上げているように感じられている。
世の中は今の現状よりも、その深刻さが寧ろ存在しないようにすら見えている。
株式市場も労働市場もまるで、この根源的問題が存在でもしないような動向を見せ、まるで僕達の経済は大丈夫なのだ、と言い聞かせたいように見える。
僕は去年の下落を通して絶望視されがちな米国経済よりも、日本経済の方が遥かに危うい状態にあるような気がしてならない。
今年は僕は投資家としては日本経済に対して投資はしないだろう。
しかし、日本人であり、日本に住み、日本で働く事業家としては、この日本の経済状況に正面から飛び込んでいく事になる事を恐怖している。
2022年は僕にとって、恐ろしい年だった。
投資家としてのパフォーマンスは上々であったが、事業は大きくダメージを受けた。
体も心も生活も随分と痛んだ。
キャッシュフローは混乱し、最終的には投資部門からの救済を得て、乗り越えた。
結果、順調であった投資部門までダメージを受けた。
2023年は、そこの切り離しを行い、投資家として生き延びるルートを事業存続ルートから切り離そうと決意している。
事業家として日本で戦うのは、これからも茨の道だ。
投資家はグローバリゼーションの恩恵をこれからも受け続ける事が出来るので、存続可能だろう。
ただし、日本で労働をする事の価値は何処かで反転する。
反転しなければ日本というネイションは崩壊してしまう。
その反転まで耐える。
その反転が2025年までに起こる事を祈りつつ、2023年を始める。
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