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僕達の人生に必要なたった一つの質問

2021.9.24

とある事業プロジェクトで僕達は「質問」について考えていた。
僕達はコンサルティングとシステム整備のサービスの立ち上げを行なっていて、現在はそのアクションは、とある大手コンピュータ会社の中に実装されてブラッシュアップされている。

僕達は質問の持つ力に着目していた。
どんな思想が、目的が、ビジョンが、手段が、価値観が僕達にリソースとしてあるのかを可視化する手段であり、それは同時に情報を処理可能な状態に加工するツールでもあった。

包括的かつ抽象度の高い情報処理理論を作りあげ、それをプロジェクトに共有して、僕はそれなりに、その仕事が動き出した気がしていた。

プロジェクトのメンバーがコンピュータ会社への出向が決まった事で、論理のブラッシュアップが始まった。
数年後には実践的なワークフレームとして僕達の手元に帰ってくる見通しがたった。

この手順の中で、数百に及ぶ数の質問を放り出した。
どんな質問が思考を加速するのか、情報を可視化するのか、可能性を掘り出せるのか、について考えた。
正しい問いが効果的な答えを産み出す手助けになると考えた。

しかし、プロジェクトメンバーが出向いている会社は誰もが知っているような超有名優良巨大企業であり、そこでの実践経験は僕の思考レベルを遥かに凌駕する。
彼のブラッシュアップについていく為には僕も何かにコミットしなくてはならないと考え、少し思考を止めて実務に勤しむ事にした。

人間は歩いている時に脳が活性化するらしい。
動きながら考える事は僕達にとって自然で最適な事なのだろう。
最も本質的だと思われる質問が僕の頭に浮かんだ。

それは妻と、とあるBL作家さんについて話していた時で、その思考の経緯は割愛するが、非常に面白味のある経緯であったし、曽於の生産物は有用性があると感じたので、ここに共有する。

どうやって、QOLを高めるのか。
How can we improve the quality of life?

結論がありきたりすぎて、多くの人を落胆させたかも知れない。
しかし、この質問は本質的であり重要であり、ビジネス、資産形成、スキル開発、人間関係、キャリア形成、健康など、ありとあらゆる要素の土台となる答えを導き出す。

そして、驚く程多くの人が、この質問に答えられない。
そもそも、一般概念化されたQOLの追求「より豊かに。より自由に。より健康に」は為されるものの、本質的にパーソナルなQOLの向上に向けた取り組みを実行している人は少ない。

「幸せ」という抽象度の高すぎる概念を追い求めたり、「不幸」に関する回避行動について思考したりはするものの、本質的なLIFEの質について思考し、追求計画を立てる教育など、僕達は一切受けてこなかった。

僕自身は、この質問の重要性を認知するまで「ビジョンリスト」と呼ばれるテキストを思考や計画の土台にしてきた。
しかし、ビジョンの達成が本質的な目標到達点ではない。
ビジョンはQOLの為にある。

間違ったビジョンの追求は人生の質を下げる。
金持ちになろうとも、権力を得ようとも、それが自身が定義するQOLの向上に貢献しなければ、残るのは虚しさか、目的なく手に入れた力を失う恐怖だけである。

LIFEの定義
Definition of LIFE

QOLの向上を考えるに際し、QOLを定義しなければならない。

Qualityの意味合いが「質」であるという事については相違ないだろう。
問題はLIFEの意味である。
LIFEの中には複数の意味が含まれる。

命。生活。人生。
僕は、この三つの意味合いについて考えた。

これはそれぞれ「存在」「流れ」「総括」という三つの視点から見た言葉である。

これはそれぞれを分離して意味出来るというより、これらを全て見る視点としての言語がLIFEであると考える。

つまり、QOLの向上というのは「命の質の向上」であり「生活の質の向上」であり「人生の質の向上」である。

ギリシャ哲学においては「良い」という概念は「為になる」という事であると解釈される。
これを実用として考えるとき、それは「QOLの向上の為になる」という事になるのではないだろうか。

つまりは自らの存在を向上させ、自らの生きる流れの質を向上させ、過去をも統括した自身の生を俯瞰視した際に質までも向上させる為に有用である事こそ「良い」と言えるのではないだろうか。

僕は、視点の有用性について考え、この質問が目的設定や価値観のブラッシュアップよりも更に根底的で普遍的なイデオロギーよりも個人を表す最も重要な土台となる情報の可視化に役立つと考える。

発展と終話
Development and end of story

この質問「どうやって、QOLを高めるのか。
How can we improve the quality of life?」
に多くの人に答えてもらいたい。

この質問の答えは仕事でも、恋愛でも、学習やプロジェクトへの取り組みであっても、家族や、その他の人間関係であっても、僕達の選択や行動や目的設定の土台となるだろうと思う。

この思考は自身にとって良いQOLを定義する事を強要しない。
僕達に必要なのは「QOLの向上」という流れであって、「良いQOL」という状態ではない。

僕達はQOLの向上を通して自己実現や計画的取り組みを組み立てる事が出来る。

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