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$建資産

午後は書斎で仕事。
午前中は外回り。

南東向きの僕の書斎は午前中は太陽の差し込みがキツくて仕事がし辛い。
なので、午前中に外の用事を回って、午後になってから、のんびりと仕事を始めてるのが心地良い。

今日は久々に高額の米国株発注を行った。
注文したのは宇宙開発関連株。
これからの資産運用戦略において、重要な役割を果たす一手だと思っている。

ドル高で来年、再来年くらいには米株式、円高基調が予感されている中で、何故、僕が米国株式を買い続けるのか、について、考えをまとめておきたい。

未来を作る

仕事が終わり、また再び書斎に戻ってくる。
結局、午後も外出しなければならなかった。
もうすぐ、時計は午後9時を回る。

今日は仕事を頑張ってみたが、結局作った未来は精々、一週間程度であり、範囲は僕の周り数十人程度の事だった。

僕は世界を変える事は出来ない。
精々身の回りの事を企画し実行する営みにしかならない。

それでも僕を含めた人類は世界を前に進めなければならない。
これは課題がどうだとか、SDGsがなんだとか、そんなレベルの事ではなく、人類が文字をはじめとする書記体系を作り出してきた時から、人類が文化的生物になった時から受け継がれる本質としての取り組みだと思っている。

その方向性や展開については無数の可能性がある訳だが、そのいずれにせよ、僕自身には、その力は殆ど無い。
だとすれば、力のある人々と協力して世界を変えていく。

これが僕が米国株式に投資する筆頭的理由。
世界で最もパワーがあり、知能が結集し、イノベーティブな領域に自らの資本を通して、ジョイントしていく。

高尚では無い理由達

人類の進歩と発展という高尚な理由を筆頭に掲げてはいるが、その理由だけで、前に突き進める程、僕は強くはない。
コロナ禍では朽ち果てる事の無い人類の経済的エネルギーを齎すであろう企業と指数、治療薬の開発に投資し、流動性が損なわれる中でエネルギーと食糧流通に投資した。

また限られたコミュニケーション土壌において、それらを活性化させる事業群、経済流動が一時ストップした際に変化を進めやすい技術に投資した。

今は地政学的リスクを表面化させない為の力と、情報流動加速に対して、価値流動がボトルネックになっている課題に貢献してくれるセクターへの投資を行っている。

そして、これを継続する為にも、僕には別の枠組みが必要になってくる。

商売的資産運用

高尚な目的から少し次元を落とした意識範囲にあるが「商い的視点」だ。
人が必要とするモノを相手に届ける、という視点だ。

僕は投資活動と並行して小さな事業活動も行っているが、その中でやっている事と同じだ。
物質であれ、サービスであれ、エンターテイメントであれ、相手が必要としているモノを提供するのが商売の基本だ。

そして、資産運用の世界でも同じ事が出来るし、これがまた大変分かりやすい。
基本は「安く仕入れて売る事」だ。

よく[商売の基本は安く仕入れて高く売る事だ]などという人がいるが、僕は賛同出来かねる。高く売る事は重要ではなく、必要なモノを売る事で仕入れに利益が乗っかってくる、と考える方が自然である。

これは単純に通貨同士の交換、つまり為替でも説明出来る。
米国がいずれ引き締め政策に転じなければならない事は、実際の処、トランプ政権の時から分かっていた事だ。この事に異論がある人はMMT信者の方を除けば殆どいないだろうし、MMTを信じる人であっても、世の中の大半はそうで無い事と、民主主義はマジョリティが動かす事には異論はないだろう。

つまり、ドルの供給量が減少する事になるが、経済流動性が著しく損なわれた状態で引き締めを行うのではなく、何らかの回復傾向、つまりは株価、物価などの上昇などが見られた状況で引き締めが始まる。

つまり、ドルは必要になってくる。
それを供給する準備、即ち、仕入れを行ってきた。

マネーマシン

個人ファイナンスの視点もある。
僕は日本円で収益を得るマネーマシンを作った。金融所得で生活を支える為の仕組みだ。
実際の規模や機能や技法は今、ここでは重要では無いので言及はしない。

今回のテーマはドル建資産だ。

日本円マネーマシンは日本人には作りやすい。
同じく日本円を稼ぐ商売や、雇用関係による日本円による給与取得も比較的容易だ。

しかし、これが外貨となれば、困難度が一気に高まる。
$を稼ぐビジネスや海外から$で報酬を貰うビジネスの構築は難しい。

だが、案外、マネーマシンの構築は難しく無い。
ドルを貸してドルで利息を得る事も、米国株式からドルで配当を貰う事も、簡単に出来る。

日本円を稼ぐマネーマシンの構築は円建てで、行い、ドルを得るマネーマシンの構築はドル建てで行う。

ドル建資産を作る理由

ここで一度、まとめておこう。
僕がドル建資産を作る理由は
①進歩、発展
②商売的理由
③外貨獲得手段
である。

ここで、もう少しだけ、②を掘り下げたい。
①はビジョンを持つ人には賛同を得られるだろうし、無い人には永遠に得られないだろう。
③は通貨とは何か、という少し本質的な処に踏み込んで行きたくなる。

商売的理由による過去の仕入れと必要性の高まりからの提供の流れを為替を通して例に挙げたが、他の商品、つまり、株式、債権、コモディティなどは、どのように商売として取り扱うか、について話しておきたい。

株券=チケット

僕は株式をあまり商売的視点での取引には用いないが、売買益を出さないか、と言われれば嘘になる。
株主というのはオーナーシップを通して事業に参加する事なので、株はチケットになる。
多くの人が参加したいと望むパーティのチケットを沢山持っていれば、それを販売する事は出来る。

逆にお金が必要な主催者からチケットを買い取る事でドルを供給する事が出来る。
これが株式の仕入れになる。
ドルを供給し、パーティに参加し、盛り上がって、参加希望者は増えた処で、今度はチケットを販売する。
単純に必要性の高いモノを渡す事の繰り返しだ。

少し複雑性が高いのが、放出と仕入れのどちらに価値重心が存在するのか、などの視点があるが今回は言及しない。

債権

債権は購入自体がサービス提供だと言ってもいい。
簡単に言えば、金貸しサービスになる。

そして、そのサービス提供の枠組み自体も望まれれば、販売する事も出来る。

これは至極単純な仕組みだ。

コモディティ

これは更に単純だし、一般的な商売と殆ど何も変わらない。
必要になるモノを仕入れて、必要性が高まる時に売却する。


提供する投資

金融所得を稼ぐという事も商売で稼ぐという事も
収益を得る、という事では同じだ。

なのに、なぜか、資産運用になると多くの人は、何か価値を提供する、という視点を見失う。

自分の資産を増幅させる事ばかりを考える。
そんな人を稼がせて社会は一体、何の得になるというのだろう。

否、ゲームとしてはとても面白いかもしれない。
カイジやライヤーゲームのようにエンターテイメントとして、人がお金を取り合う様は面白がられている。

しかし、現実の世界では、自身をあんな見せ物にする必要はない。
結局は主催者の食い物として、時に儲かる結果があるだけだからだ。

僕は子供達にはより良い未来を、必要な人、欲しい人にはモノを、与え、信用し、対価を貰う枠組みの中で資産運用を行いたい。

そうであれば、この市場環境の中でも、僕自身がやるべき事は自ずと見えてくるのかも知れないと考えている。

2022年11月
僕がドル建資産運用を行う理由として。


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