期待と不安がないまぜな、うお座の新月。
憧れだった京都大学へ。
二度目になる対面での学会開催。
三月三日、桃の節句。
灯りをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花。
五人囃子の笛太鼓、今日は楽しいひな祭り。
そんな桃色に染まったこの日、京都から戻る新幹線のチケットをインターネットで購入。
錚々たるメンバーに、自己肯定感爆下がり。
京都大学の杉原先生、大妻女子大学の福島先生、神奈川大学の山蔦先生、杉山先生、筑波大学の安藤先生、、
その他大勢、憧れの人たちが一同に集まる。
私なんかがこの場所にいていいのだろうか?
来週末に迫った日本心理療法統合学会の年次大会。
あんなに楽しみにしていたのに、今は何故か気分が落ち込んで。。
臨床心理士ですか?公認心理師ですか?
あなたは何者ですか。
あるあるだ。
とりあえずデフォルトだ。
どの大学院を卒業して、どの先生に師事したのですか。
ご専門はなんですか。箱庭療法ですか、ACTですか。
あなたの肩書は、なんですか。
私は、そのどちらでもありません。
ホームページを見ていただければお分かりになると思いますが、私は臨床心理士でも公認心理師でもありません。
ある先生が間違えて私のことを産業カウンセラーだと言っていたが、敢えて否定しなかった。
EAPの分野です、と答えても、ほとんどの人がEAPという用語すら知らない。
公認心理師試験では、チラッとEAPが出てきます。
EAPとは。
EAPとは(Employee Assistance Program/従業員支援プログラム)のことで、一般的には産業の分野で活躍する心理カウンセラーのこと。
人事部などの社内資源や、私のような開業カウンセラーなどの社外資源があり、会社内での労働環境などでストレスを抱え、精神疾患になってしまった方やなってしまいそうな方を支援するもの。
会社員だけが従業員なのか。
学生だって主婦だって、みーーーんな従業員。
通っていたスクールではすこぶる評判の良くない(ただ私は好きだった)、女性の中の女性!というような講師にロールプレイのあとの口頭試問を受けた。実技試験の最終段階である。
『鈴木さん、あなたはこの資格を取ったら、どのように生かしていきたいですか?』
私はずっと周囲に言い続けてきたことをそのまま伝えた。
『私は、EAPといえども企業に勤めている従業員だけを支援したいわけではなく、主婦や学生などの、目の届きにくい方を支援したいと考えています。』
そして今、その言葉を私は有言実行している。
ジェンダーフリー、そしてダイバーシティ。
ジェンダーフリーが叫ばれて久しい。
ジェンダーとは社会的な性別を意味し、性差別にも繋がるような価値観のこと。
幸いなことに、学生時代からジェンダーに興味があった私は、大学三年のときジェンダー論を研究している教授のゼミに入ることができた。
余談だが、当時の私は髪を肩まで伸ばし、右耳にピアスをし、ゲイによくモテた。
今はダイバーシティと名前を変え、働く女性も増えてきている。
その一方でまだまだ男性上位文化は拭い去られず、ある大企業のダイバーシティ推進室長は定年後のおじさんという有り様。
主婦の悩み、女性の悩み。
2024年現在、出産できるのは女性に限られているようだ。
女性の身体は出産に耐えられるように作られていて、月経(もしくは生理)という着床・妊娠・出産のためにホルモンバランスは変化していく。
この仕事をしていると、多くの女性と関わり合いになる。
知り合いになった女性が教えてくれた。
『私はとっても生理が重くて、月に一週間くらいしか調子の良いときがないんです』
私は思わず耳を疑った。
え、生理って、そんなに大変なの!?
確かに、3つ違いの姉が突然不機嫌になったり、イライラしていたり、悪態をついたりしていたことを思い出した。
その時は10代だったので全く意味が分からず口喧嘩をしていたが、私の理解不足だっただけだったのだと思うと、姉の言動も納得できる。
認識不足の男性に囲まれ、女性は今日も上機嫌を装っているのかもしれない。また、家の仕事を一手に引き受けてくれる主婦の方のお悩みはもっと深く、複雑だ。
早朝から深夜まで、息つく暇もない。
そしてそれを毎日。
家族はその光景を当然のように生活している。
家事のひとつでもやれ!
支えてくれている存在に感謝しよう。
昨年の10月、都内で開催されたフェムテックトーキョーに参加した。
働く女性を支援するその試みは、一大市場を生み出している。
温活パンツにセルフプレジャーグッズまで、その規模は多岐に渡る。
女性のストレスは、男性の比ではない。もっともっと労うべきなのだ。
既婚男性の諸君、あなたは家事をしているか?
しているよっ!という方は読み飛ばしてほしい。
妻に任せているよ、俺は外で仕事してるんだから!という方は、今日から認識を変えるべきだ。
あなたは料理を作れるか?皿洗いができるか?掃除が、洗濯が、ベッドメイキングができるだろうか?
そして、妻に『いつも支えてくれてありがとう』と、感謝できるだろうか。
鶏口となるも牛後となるなかれ
私はアトリエ・IMAの代表です。
長い文章を書いていると、気持ちが落ち着いてくる。
信じているものや目指しているものが、おぼろげながらに見えてくるようだ。
臨床心理士でも公認心理師でもない、日々、開業カウンセラーとして臨床を重ねている【アトリエ・IMA】の代表です。
決意しました。
実はずっと悩んでいました。
教育分析という言葉を知っているだろうか。
これは心理療法をしている者が心理療法を受けるという、スーパーバイズとはまた違った、その内面をケアするというもの。
心理療法家だって辛いことや苦しいこと、思い悩むことはたくさんある。
虫歯のない歯医者より虫歯のある歯医者のほうが信用できるように、悩んだ経験が多ければ多いほど、心理療法家は成長すると考えている。
何年か前、とある開業カウンセラーに教育分析を依頼したことがある。
雑居ビルの一室に通され、見定められるようにこちらを一瞥し、イメージとは違うご本人の雰囲気に気圧されながら50分間、話しまくった。
その方は男性で、有名大学・大学院をご卒業され、第一線でご活躍されている。
結論から言うと、ご縁がなかった。
しかもその夜、その部屋にたくさんあった箱庭療法で使うお人形さんたちが夢に現れ、ナイトメア状態。
男性は、苦手です。
男性は、苦手です。
こんな風に書くと、おや、この人は生育歴で父親と何か問題でもあったのかな?と思われてしまうかもしれない。
はい、その通りです。
そんなこと、わかりきった事実に過ぎません。
アトリエ・IMAの決意表明。
今後、アトリエ・IMAは女性専門カウンセリングルームに生まれ変わります。日付は変わってしまいましたが、女性を支援することに尽力しようと思います。
男性の悩みの質と、女性の悩みの質は大きく違いますし、脳の構造から身体の構造や感じ方、考え方まで全て違う。
もはや、男性と女性は同じように見えて全く別の生物なのです。
だとしたら、女性と男性を同じように支援するのは、脳に一番負担をかけると言われているマルチタスクそのものです。
男性だからこそ気づく女性のこと、全く別の生物だからこそ支援できることがきっとあると信じています。
自信を持って京都へ乗り込もう。
期待?不安?
杉原先生の訳したポールワクテルの著書を手に、京都へ乗り込みます。
最終の新幹線で帰宅するつもりでしたが、寄ってみたい場所もあり、宿泊することにしました。
2月11日に行われたRe:Psychoの年次大会で、懇親会参加者がずいぶん多くて、、と本音を漏らしてくださった杉原先生にまたお会いできること、ツイードのジャケットを颯爽と着こなしていた福島先生のチャーミングなほくろを拝めること、午後に講義があり午前中のみの参加になってしまうんです、、と残念がっていた山蔦先生にご挨拶できること、おおるりカウンセリングルームの菅先生や初めてお会いする先生方(東先生は少し怖い印象。ただ著書はとても読みやすく、この方は天才なのだと感じました。)とお話しできることをとても楽しみにしています。
そして、7年間の臨床経験の中で心の内面を開示してくださったクライエントの方々に、最上の感謝を表します。
あなたの悩みがなかったら、私は、アトリエ・IMAはこんなに成長できなかった。
ご縁に感謝します。ありがとうございます。
いざ、逗子から京都へ!!
・日本心理療法統合学会
・カウンセリングルーム アトリエ・IMA
夢というのは、最大の個人情報と言われています。ただ、解釈を抜きにしてはただの脳内作用です。夢に興味のあるあなたに解釈していただいてこそその価値が出ます。