何色の意味も読み解けるように
私がカラーセラピーの勉強を始めたのは、20年以上前のことです。
その頃、まだまだカラーセラピーあまり知られていないものでした。そんな中でカラーを仕事にした経緯は・・・
学びを始めて何種類ものカラーシステムに出会いました。多分20種類ぐらいの資格を取得したと思います。
カラーセラピーを学んだ目的は、色の意味を知りたかったから。
でも、その頃大切に持っていた36色入りの色鉛筆の色の意味を全て網羅するには、いったい何種類のカラーシステムを学べば良いのか?と考えると、答えは見つかりませんでした。色の数は無限とも言える中で、学んだ色以外の意味は、「習ってないのでわかりません」と答えるしかなかった記憶があります。
色相環から思いついたのは
それでも本を読んだり、資格試験の勉強をしながら色相環を眺めている時に、色は混色で出来上がっているので、それを色の読み解きに使ってはどうか?と考えたのです。
最初に試したのは、カラーセラピスト養成講座で。色の意味を解説する際に、混色からのお話をすると、「それすごく解りやすいです」「これなら説明しやすいです」と受講者さんたちから言われました。ある受講者さんからは、なぜ今までこの方法を教えてくれなかったのですか?と言われました。
その上、実際にカラーセッションをする中で混色からの色の意味でお伝えすると、クライアントさまの納得感も高いことがわかりました。
色の意味をお伝えする、色を読み解く、言葉を色に変換する、そのような仕事をするために「記憶する」だけじゃなく、「理解する」ことにつながる方法を思いついたのです。それが、こちらです。
多くのカラーセラピーシステムのベースになっているのが、ゲーテの「色彩論」です。そのゲーテの三原色、レッド・イエロー・ブルーの混色と色を表す際に使う色の三属性(色相・明度・彩度)も併せて、色の意味を読み解く方法です。これが、何色の意味をも読み解くことにつながることがわかったのです。
(デュッセルドルフのゲーテ博物館にて)
カラーセラピスト有資格者の方に伝えたい
たくさんの色の意味を覚えるだけでなく、理論的な読み解き方は、多くのカラーセラピストさんに伝えたいと思いました。私も含めカラーセラピーのセッションをするためには、色の意味、キーワードを覚える作業をしていたからです。(もちろん覚えることは必要ですが、単なる記憶にとどまると応用できません)。
色の意味は、色彩心理学的には、誰にでも伝わるユニバーサルランゲージとしての役割があります。だから、システムによる違いはありません。そう考えると、どのようなカラーセラピストさんにも使っていただけると思いながら、実際にRYBカラーリーディング®︎を開講すると、集まったのは多くのカラーセラピスト有資格者の方々でした。いくつかの勉強をして、資格を持ってはいるが、実際にはなかなかカラーセッションがうまくできない、と悩む人たち。その理由は色の意味が覚えられない、理解できないからセッションをしても話の展開ができない、でした。
どのシステムが良くて、何が良くない、と言うものではなく、カラーセラピストになりたい、カラーセラピーで多くの人の役に立ちたい、と言う思いで勉強されたみなさんが、本当にカラーセラピストとして活動できるために・・・色の意味の読み解きを自由自在に使えるように、そして、理論的に解説ができるようになっていただきたいと。これが、私にとっての大切な仕事のひとつです。システム間の垣根を超えて、何色の意味も読み解く、翻訳できる人を増やすことで、多くの人がカラーセラピーのセッションを受けてよかった、元気になった、やる気が出てきた、などと感じていただきたいのです。
本当におもしろいのです、カラーセッション。