折らない練らない、でも絶品なアメリカンパイ、キャラメルアップルパイ
何年かぶりに焼いたキャラメルアップルパイ。
一般的なアップルパイが苦手な私。
そんな私でも美味しいと思えるアップルパイを作りたい!
ということでレシピ化した思い出のコです。
年中リンゴは手に入るけど、
やっぱり旬の時期の採れたてのリンゴを使って作りたいですよね。
よく言われる紅玉やブラムリーは使わず、
程よい硬さがあるフジ系を使い、浅いキャラメルをまとわせて。
リンゴそのものの風味って意外に繊細過ぎるから
キャラメルやシナモンみたいなフレーバーを足したほうが
不思議とリンゴのポテンシャルが活かされる気がします。
・・・単に私がキャラメルフレーバーが好きなのもありますがw
ならタルトタタンでいいのでは?となりそうですが、
似てるようでちょっと違うんですよね~。
もちろんタルトタタンも好きですが、
この数年は断然アップルパイです!
で、パイ作りというと、
とーっても手間と時間がかかるイメージってありませんか?
市販の冷凍パイシートで十分!になりそう。
なんですが、
このパイ生地はちょっと変わっていて、
バターの一部がクリームチーズを使います。
まあまあな油脂量なのに作業がしやすく、
サクサク・ハラハラと軽い触感&綺麗な焼き色がつくのは、
クリームチーズがいい仕事をしているから。
さらに、
よくある何度も三つ折りしてという作業もいらないし、
フードプロセッサーでガーっと回して、ハイ終了!
とまあ、本当に気軽に作れるアメリカンパイ生地。
そのパイ生地をなるべく薄ーく伸ばし、
しーっかりと焼きこみます。
なぜなら、
私が一般的なアップルパイが苦手なのは
「焼きが甘いコが多いから」
時間が経って湿気を吸ったしんなりとしたパイを口にした日は発狂しますw
パイは「粉菓子」ですし、
ましてやフルーツと一緒に焼くので、
やっぱりしっかり焼いてなんぼです。
しっかり焼き切ってパイ生地とリンゴがよくなじむ気もするんですよね。
私がお菓子作りで大事にしているのは
「今ここ」…その時の旬や気候を、気分を大事にあじわうこと、
そして
「定番を自分軸で丁寧に作る」こと。
だから、
私の作るお菓子は映えるお菓子ではないし、
ある意味ありきたり。
でも、
定番のお菓子は誰でも食べてイメージがつくお菓子だからこそ、
自分なりの解釈を加えて、
見えないところも丁寧に作りこむ。
そんな楽しさがあるのかなあと思うのでした。