雨でも楽しくなるおやつ
本日のおやつは、『阿倍野だんご』です。
大阪メトロ御堂筋線の昭和町駅より南へ200mのところにある、厳選された材料で一本一本手作りされているきな粉だんご一筋のお店です。
ひとつひとつは小さめですが、柔らかくてもちもちとしたお団子に、きなこの香ばしさと程よい甘さでパクパク食べられます。
時々無性に食べたくなるやつです。
きな粉だんごといえば思い出すことがひとつあります。
高校生の頃、特に女子の間で流行っていたのですが、卒業間際に個人同士で交換する『サイン帳』だか『プロフィール帳』だかいうものがありました。小学校から仲の良かった友だちから預かったサイン帳の「好きな食べ物」の欄に「きな粉もち」と書いて返したところ、「すごい!小学校の時に書いてもらったサイン帳にもきな粉もちって書いてたね」と言われてビックリしたことがありました。
小学校の頃に書いたことなんて全然覚えてなかったので、本当にビックリしたし、何よりそれを覚えていた友だちにもビックリしました(笑)。
「きな粉もち、どんなけ好きやねん!」
お互いそうツッコまずにはいられませんでした。
確かにきな粉もちは大好物ですが、年中通してそれが1番かと言われるとそうでもなく、他にも大好物はたくさんあるのです。
思うに、サイン帳の交換時期が原因かと。
私の母方の家系は奈良なので、正月の雑煮は白味噌ベースに餅を入れ、その餅を取り出してきなこをまぶして食べるという、独特な『きなこ雑煮』を食べる習慣があります。
(実はご当地ポテトチップスにもなってます)
私は昔からそれが大好きで、正月にしか食べられない雑煮を本当に楽しみにしていました。
そしてその正月に食べたきなこ雑煮の余韻に浸っている3学期にサイン帳の交換が始まっていたため、小学校~高校に至るまで、「好きな食べ物」の欄に「きな粉もち」と書き続けていたのでしょう。
そんなことを思い出しながら、雨の日にきなこだんごを頬張るのでした。