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「いる」って難しい

今日から大学院の後期が始まりました。
後期は発達心理学と健康心理学をとっています。

大学院の授業は、学生の研究テーマによって内容が変わるらしく、発達心理学と言っても、その学生が書くテーマに沿った発達心理学になるところが面白い。
今回の講義に参加出来ることが、とても貴重で特別な体験だと思います。

一緒に受講している学生さんの研究テーマは「居場所」。
だから、発達と居場所という内容になる。
今回は本を輪読し、そこから居場所とはなんなのかということを掘り下げて行きます。
課題図書は、臨床心理士の筆者が精神疾患をもつ人々が集まるデイケアでの体験を書いたもの。
直接的に発達に関係あるわけではなさそうですが、「いる」ということについて考えさせられそうです。

私はマインドフルネスを学んでいるから、日常的に「する」ことをし続けている状態(doingモード)から、「いる」状態(beingモード)になることを勧めているわけだけど、この本を読んでいると、ただ「いる」って難しいのかもしれないという気がしてきました。

というか、みんな、ただ「いる」ことが出来ないから、何かをするということになるのかも。あ、タイトル通りか。笑

そもそも、マインドフルネスで語られるbeingと、何もしないでいるというbeingって、現象は同じかもしれないけど、次元が同じなのかな?
色んな疑問が湧く。

その場にいられるために、何がどういう役割を果たしているか。
この本の中ではタバコなんだけど、タバコを吸うこと自体が煙たがられる時代において、喫煙(とかお酒)が「いる」ためのつなぎとなっていることなどをディスカッションしてきました。
「いられない」ということは、体をそこに置いておく事が出来ないことだけど、「いられない」ことによって心が苦しむということ。つまり、居られないのは体であり、同時に心が居られない状態。
当たり前のことだけど、そうだよなあというかんじ。

なんか、面白かったなー。
月並みなんだけども。


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