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湖北の風景26 鴨の里 盆梅展


梅の花 夢に語らく
みやびたる 花とわれ思ふ 酒に浮かべこそ

「(夢の中で)梅の花が語るには・・・
わたくし、雅な花ですので、お酒に浮かべてくださいな」

大伴旅人 万葉集0852

梅に酒。梅を擬人化して語らせる発想が可愛すぎますね。
わたくし、雅とは無縁な邪の者ですが、今宵は梅でも飾ってお酒を飲みましょうか・・・
こちら、お酒に関する・・・ではなく、滋賀・湖北地方の風景について写真や感想を好きに語っているnoteです。

さて。湖北も盆梅の季節になりました。
霧雨がやわらかな2月。本日は「鴨の里 盆梅展」に行きました。

※鴨の里って?
滋賀県米原市(旧坂田郡山東町)の惹句(キャッチコピー)的な。
当地の三島池という、ため池はマガモの繁殖地になっており、多種の水鳥が見られることから、鴨の里を名乗っているのです。(豪族・賀茂族とかではない)周辺水系はゲンジボタルの発生地であることから「鴨と蛍の里」のバリエーションもあり。

三島池と伊吹山を背景にした風光明媚な景観は米原市のシンボル。以下のような写真を目にされた方もいらっしゃるかもしれません。

Wikipedia「三島池」より
伊吹山と三島池の構図

すぱーく山東というゲートボール場屋内運動施設
伊吹山に虹のお出迎え!
雲がかかっているけどいい構図
会場
大木が多いです
スカスカの枝から花が咲く生命力!
若さ溢れる紅伊吹
ハイライト的な3鉢
神々しい白梅
栄える花の中心
たわわな万両は名脇役
突然の金魚すくい大会(大和郡山市提供)
一匹ゲット
外の公園を散策
忍者アスレチック?
古墳の石室みたいな遊具(怖い)
三島池の巨大灯籠
対岸に三嶋神社
日本最大級の雪見灯籠(最大とは言ってない)
ヒドリガモとオナガガモたち
(餌くれ圧がすごい)

・鴨の里 盆梅展
湖北では、「長浜盆梅展」が格調高く有名ですが、こちらは長浜駅から8kmほど東にある、グリーンパーク山東(旧山東町)という公園の屋内グラウンドに展示されたダイナミックな盆梅展です。
車以外の、交通の便は少々悪いのですが、天井が高く解放的な屋内に、悠々とした梅の古木が並ぶ様は圧巻。地元の愛好家によって丹精込めて育てられた個性溢れる梅たちです。

会場に入った瞬間、むせ返るような梅の香り。今年は暖冬のためか開花が早いと感じました。

「花の情趣を解さない人と行ってもねえ・・・」と(ツンデレ気味に)多忙で過労死しそうな夫は置いて行こうとしましたが、意外にも子ども達が行きたいと言ってくれたので結局、全員で出かけましたよ。
子ども達は梅より金魚すくいに夢中。
すくっても持ち帰りはできないとのことですが、ウチでは飼えないのでむしろありがたい。

・三島池(みしまいけ)
姉川の伏流水を利用して灌漑用に作られたため池。散策路が整備されて市民の憩いの場となっています。 
名前の由来は池に面する「三嶋神社」に由来します。
1184年に宇多源氏の流れをくむ佐々木秀義が、縁のあった伊豆の三嶋大社の神をこの地に勧請したことが始まりとされ、大山祇神(オオヤマツミ)=山の神を祀っています。
別名「比夜叉池」(ひやしゃいけ)
干ばつに見舞われた時に、比夜叉御前という女性を人柱を立てたという伝説があり、今でも小雨の降る夜は女性の機織りの音が聞こえるとか・・・(怖)

・グリーンパーク山東
伊吹山が一望できる自然豊かな地にあるアウトドアとレジャーとスポーツの複合公園。
池で鴨と戯れた後は、遊具やドラゴンスライダー(ローラー滑り台)を楽しみました。
スライダーは源氏山という小山の中腹まで登っていき、滑り下りるのですが、まだまだ現役よと、子どもと競うように三往復しました。大人は体重がある分スピードが出てスリル満点なのです(笑)

大原野(京都ではない)の開放感と自然を感じられる自然公園。近年ではオシャレなグランピングやオートキャンプ場などが街のファミリー層を中心に人気です。

わが心のふるさと、鴨の里 盆梅展。今年は行けたことに感謝。梅の力強い美しさと自然を感じた1日でした。


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