湖北の風景6 伊弉諾神社
※米原市菅江(すえ)にある伊弉諾(いざなぎ)神社
長浜市から見ると国道8号線長浜バイパス、
市民病院の辺りを横山方面へ折れ
新横山トンネルを抜けた先にある山あいの小さな集落。
謎の豪族息長氏の像(※)からもほど近い
須恵器を作っていたという陶工伝説の町。
怪しい匂いがぷんぷんするので前から気になっていました。
※滋賀県旧近江町にある息長宿禰王が赤子の息長帯比売命を抱いているブロンズ像と天日槍暫住(アメノヒボコしばらく住む)の石碑
(また写真撮ってきますね)
天気の良い日曜日、
山東図書館へ行った後、お花見にかこつけて出かけました。
コンビニでお弁当と檸檬堂(ノンアル)を買って
夫、末っ子の坊や(3)という、いつものパーティです。
(上の子達はゲームに夢中で来ない)
菅江の集落の外れ。小高い山の端に鳥居が見えます。
車道から遠目にも映える桜がここへいざなってくれました。
※伊弉諾神社の祭神
・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
「国産み」を行った男神。
高天原の神々から「アメノヌボコ」という矛を授かり、日本の国土を作った夫婦神の片割れ。
由緒が書かれていなかったのでイザナギの神との関係は、不明。
写真の急な階段の小祠の他に立派な白木の本殿もあるようです。
が、厳重な柵で入れませんでした。
そこもますます興味がかき立てられるところ。
八幡神や山の神あたりを祀るのが妥当な感じの土地柄で
あえてイザナギを祀っている所にこだわりを感じます。
神社が建てられた頃に本来祀られていたのはどんな神なのでしょう。
うがった見方をすれば、あえて言おう。
矛つながりであのアメノヒボコ(新羅の王子)
渡来人が信仰した神で、土器を窯で焼く技術、製鉄の技術などをもたらした神。彼が矛を海中で掻き回して相手を威嚇したエピソードもあるそうです。
おまけにこの渡来神が系譜上、息長氏のルーツっぽいとされる。
アメノヒボコ→イザナギノミコト?
新羅神社→白鬚神社の改名のように
新羅系が歓迎されない時代があったんかな。
(白村江の戦いとか。)
隠れキリシタンみたいに信仰を守り続けている感がステキ。
そんな古い信仰の断片が残っている日本っていいね。
とか勝手に妄想していました。
昔のことは何もわからない。
ただ先人を想うこと。それが信仰じゃないかな。
ご先祖を想う時、故郷の謎の石仏に前掛けを付け、手を合わせるのでしょう。
桜吹雪が風流な気分にさせてくれるお花見日和な一日でした。
詳しくは次回のお酒草子にでも書きます☆
しかし、ほぼ誰も居ないとはいえ、知らない集落の神社に入っていくのは少し勇気が要ります。
そんな時、小さい子供が付いてると「大丈夫な人」に見られてありがたい。
この話を夫にしたら「プリキュアの映画を見に行きたい大人は
左手薬指に指輪をはめておくと怪しまれない」と言っていました。なるほど。既婚者カード強し。
(夫がプリキュアマニアという話ではない)
さて。菅江の伊弉諾神社
うさんくさい夢のある古老の話の引用でしめさせて頂きましょう。