自己紹介 その4
だらだらと自己紹介なのに作文のように書いてきてしまいました。反省…
ドイツに渡った後は、3年間はAusbildingという職業訓練を受けました。
週1日はミュンヘンの職業訓練校に通い、4日はパン・菓子屋で働きました。
私のマイスタリン(マイスター ー日本語で言うところの師匠ーの女性形です。)は韓国の方でした。
スーキーというあだ名で、とても面倒見が良く頼もしいマイスタリンでした。研修中はいろんな話をして、お家にもお邪魔してお茶をしたり、仕事以外でもプライベートでもとてもお世話になりました。
研修生時代はミュンヘンの技術コンクールにも出させてもらい、研修生部門ではありますが毎年1位と言う誇らしい結果を得ることもできました。(日本での経験が生きてました。)
3年間学校に通って最後は技術試験があります。8時間ぶっ続けで様々なケーキやデザート、細工菓子を仕上げます。この試験に合格すると、晴れてGeselle(ゲゼレ)と言う資格が付与されます。
3年間はとても長いようであっという間の時間でした。そしてその間に私の中でもっとデザートも学びたいと言う欲求も生まれていました。研修先ではケーキ、パン菓子、焼き菓子などドイツの典型的なお菓子の基礎を学びました。
卒業の時期が近づくにつれ、今度は就活が必要になりました。私はデザートを作りたかったので、ホテルを中心に職場を見ていました。中でも、スイスの星付きホテルはとても魅力的で2ヶ所インタビューと実際働かせてもらいました。残念ながら、EU圏民ではない日本人の私が働くのはハードルが高く受け入れてもらえませんでしたがドイツ菓子とはまた違うお菓子、働く環境でとても興味深かったです。
ホテルを何軒か見ていたときに目に止まったのが、その後働くSeesteg(ゼーシュテック)と言うドイツ北の島にあるホテルでした。ミュンヘンは海がないため、海を目の前にして佇むホテルがなぜかとても魅力的に見えました。また、そのホテルのレストランはミシュラン1つ星を獲得しており、富裕層向けのホテルだったのでここなら一流のデザートが学べる!と思ってミュンヘンの街のお菓子屋さんから北の島のレストランへ就職することにしました。
ここのホテルではデザート全般とミニャルディーズ(食後の小菓子)を担当しました。実際、一緒に働いていたデザート担当が私が入って数か月でやめてしまったので、その後は私がシェフパティシエとして働きました。
デザートは総料理長と話しながらほぼ毎月変えていました。
毎日が戦場で、厳しくも楽しい職場でした。そして
休日は砂浜に行って読書をしたり、お昼寝をしたりオンオフがはっきりしていて、今思うとドイツの働き方が性に合っていたと思います。(3年と言って日本を出たのに、結局6年もドイツに滞在したのはそれが理由でもあります。)
さてここまでが私のパティシエとしての経歴になります。
その後は福岡の製菓製パン問屋のECサイトを運営する会社で働き、現在は独立に向け福岡県の志賀島と言うこれもまた島でお菓子工房を作るため日々奮闘中です。奮闘記は別のシリーズで書こうと思います。
長い自己紹介文でしたが、以上が私の紹介になります。😊
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