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箕面ボイススクール 初公演 後半はひとり芝居
後半はひとり芝居が三組でした。
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最初は 中村裕里子 劇団いかるが所属
「演じるシンデレラ」 脚本 Pancyo Kawamoto
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ご子息の幼馴染 Pancyo Kawamotoさん は20代のほとんどをジャマイカで過ごします。
レゲエに触れてレゲエを学ぶために。
ジャマイカではミュージシャンとしても活躍されていたそうです。
中村さんはご子息が子供の頃、遊びに来た友人たちに夕飯を作り、お泊まりの世話をしていました。
そのPancyoさんが中村さんがひとり芝居をするにあたり、台本を書かせてほしいと申し出たそうです。
最初は私も「あっそうですか」と返事をするにとどまりました。
子育てを卒業し劇団で好きな芝居をする「菜の花夢子」が初主演のシンデレラを演じることになりました。
そのセリフを入れる場面から始まります。
それが意外な展開に発展していきます。
これもどこかで再演される可能性がありますので、その時はぜひ観劇されることをお勧めします。
今を生きている中高年の女性ならきっと共感するでしょう。
なかなか鋭く楽しい作品でした。
この「演じるシンデレラ」がPancyoさんにとってシナリオライターデビュー作となります。
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続きましては
時代劇・「本能寺の変」
信長 桔川範行
蘭丸 熨斗ひかり
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そう、これは天正10年に起きた光秀が謀反の「本能寺の変」です。
最初に自己紹介があって、録音したナレーションが入り、芝居へとつながります。
信長「蘭丸、槍を持て!!!」
蘭丸「はっ!」
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ここの場面は迫力があっていいですよね〜〜〜
熨斗さんは時代劇も殺陣もずっとお稽古をしていることもあり、存在自体がが時代劇の演出に欠かせません。
桔川さんも凄い助っ人を呼んできたものです。
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経験の浅い桔川さんはお稽古でもなかなか瞬発的に大きな声が出ないので何度も指摘しました。
本番はこれまでで迫力があり最もよかったです!
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本番を最高潮に持って来られるか否かが舞台人になりたいなら大きな分かれ目となります。
それはアナウンサーでもナレーターでも司会者でもみな一緒です。
プロは本番で実力以上のものを出し切らないと認められません。
相当にメンタルも鍛えておきませんと押し潰されます。
余談ですが私も時代劇のお稽古に通い、モノクロ映画に出演させていただいたことがありますので血が騒ぐといいますか鳥肌が立ちました。
三組目は三宅浩子 劇団いかるが所属
並河泰次 尺八
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五月には6人目のお孫さんが誕生予定の私生活でもバァバの三宅さんは落ち着いた演技に観客も穏やかな気持ちに誘われました。
昔は女優、今は孫に読み聞かせをする長谷あや子を演じながら朗読するという設定です。
10年以上前だったでしょうか。
通っていた歯医者の衛生士さんから「お芝居しているので観にきてください」と招待券をいただき、いかるがホールに観劇に行きました。
「素人劇団ってこうなんだなぁ」というのが正直な印象でした。
三宅さんは岡山県のご出身で至る所に岡山弁のアクセントが気になりました。
後に私は劇団いかるがのボイストレーナーをお引き受けすることになり分かりました。
長年お芝居をしているにもかかわらず、アクセント辞典を持っているのはわずか2人。
一人はその当時はすでに私のお教室に通う三宅さん。
基礎・発声を徹底的に行なっていないと聞くに耐えないことになってしまいます。
色々な経験を積んできた劇団いかるが、今では素人集団などとは呼ばせない風格と品位を兼ね備えています。
劇団いかるがで主要な役どころを演じてきたのが三宅さんです。
いい作品に巡り会えたことも良かったです。
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三宅さんはそこをちゃんと理解して2018年から神戸元町教室に1回3時間というレッスンを続けました。
初回などは「先生、もう口が動きません」と悲鳴をあげました。
そうなのです。
喋るということはそれくらい筋肉が必要なのです。
努力家で負けん気も人一倍強く、穏やかに見えて内面には耐えず松明のような炎が灯っているという印象です。
ご自身でも実力が伴ってきたことを自覚してからは益々その傾向があるように感じます。
なのに以前のような自信のなさが時折見え隠れする。
なかなか面白くて可愛い方です。
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今回の初公演は皆さんが其々に力を発揮して初めてとは思えない落ち着きでした。
個性豊かな出演者全員に感謝の気持ちをお伝えします。
素敵な公演でした。
ありがとうございます。
箕面ボイススクール初公演から
主催・企画・演出 藤井言子