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箕面ボイススクール 前半は朗読劇
初公演では前半を朗読劇、後半をひとり芝居にしました。
搭載する写真は全て藤井言子が撮影しています。
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最初はバイオリンの弾き語り 森本美弦さん
音大を卒業したばかりのときからのお弟子さん第一号です。
バイオリンの先生できっちり朗読ができるという稀有な存在。
今回は宮沢賢治「銀河鉄道の夜」から第6章銀河ステーション☆
「星めぐりの歌」がバイオリンの奏でる音で流れます。
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「ああ、ぼく銀河ステーションを通ったろうか。いまぼくたちの居るとこ、ここだろう。」 ジョバンニは、白鳥と書いてある停車場のしるしの、すぐ北を指さしました。「そうだ。おや、あの河原かわらは月夜だろうか。」 そっちを見ますと、青白く光る銀河の岸に、銀いろの空のすすきが、もうまるでいちめん、風にさらさらさらさら、ゆられてうごいて、波を立てているのでした。
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美弦さんのエアリーな声にジョバンニとカンパネルラの会話が脳裏に浮かんできます。
美弦さんの声質はこの作品にはしっくりきました。
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続いては上野みささんとpf野口雅子さんによる
宮沢賢治「注文の多い料理店」です。
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我流で朗読をしてきた上野さんは最初は癖が強く、なかなかの強者、しかも大阪でも方言の強い南の方のご出身でアクセントに悪戦苦闘の日々が続きました。
従来の発声法を止め、独自の発声練習方法を編み出した頃からめざましく進歩した努力の人です。
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気持ちよく読み終えたと素敵な表情を見せてくれた上野さんでした。
朗読劇締めくくりは並河恵子さん、並河泰次さんご夫妻
絵本「あとかくしの雪」大川悦生作
これは弘法大師空海が全国行脚していた時のおはなしです。
ご主人の並河さんは箕面では箏曲研究会を主催する尺八の名手でおられます。全てアドリブで作品の要所要所に効果音や旋律が流れ、その懐かしい響きに涙を流す方もおられました。
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最後の場面は静かな語りで終わりました。
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箕面ボイススクール初公演から
主催・企画・演出 藤井言子