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ゲコぴょん閣下の特等席
こりゃ参ったぜ、ゲコぴょん閣下!! 見ているコッチまで至福感ヒシヒシ、以心伝心。
ソコを探り当てるまで、どれほどのお試しポイントがあったか知る由もないが。
もはやソコは、閣下だけの特等席――つか、これほどまでにピッタンコな歪曲部を、よくまァ探り当てたモノで!?――。
そう今や、わが背丈をゆうに越える薔薇の低木。育ち続けることスクスクと、齢10年。
孔雀の羽根が如く、扇の如く――大きな拡がりを見せる幹や枝は、風水的形殺〈路冲〉に位地するわが家を邪から守ってくれる遮蔽樹とも見て取れる。
時期至ればワサワサ増える葉っぱ群は、コメツキバッタにゃ恰好の餌場。そのバッタどもを喰らうゲコぴょんにゃ恰好の、猟場。
さらに詩的に、チョウチョやトンボの羽休めに枝も貸す。
実にショクブツ冥利に尽きているだろう、ウチの薔薇。そして遂に昨今!ゲコぴょん閣下に、安息感溢れる寝床までご提供。
いやぁ、コノね…なんつーか、閣下の下腹曲線と薔薇の木股曲線のね、もう割符みたいな合致感…いや、むしろ融合感!
木肌に一刀彫?とか見紛う一体感たるや、密着部辺りの肌の色まで擬態化させているほど。
自然界に直線ナシ。万葉仮名がお似合いの、曲線世界。
ニッポンはデフレに突入した辺りから、あらゆる分野で曲線が消滅し始め…無粋な直線に置き換わってきた。
ヒトもモノも…使いにくく、扱いにくい。
世のすべてを平らに成したその後は、令で律して和やかに――と来たもんさね。
世の号まで直線化。
ゆるゆる昭和のアテクシにゃ、堅いまな板の上に寝かされている気がする。
寝るならば、やっぱ閣下ばりの特等席!カラダとココロの曲線にフィットする場所がいい。
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