オトナ喰い、改め…
《きのこの山》派か…
《たけのこの里》派か?
究極の二者択一、とは言わぬまでも。〈アナタはどっち?〉系クエスチョンの定番だろう。
ジブンは《たけのこの里》派。“きのこの山"のクラッカー感より、ビスケット感ある“たけのこの里"さね…――。
…とまぁ、要らぬインフォはさておき。
とある日の夕暮れ。重そうなバラのつぼみが開きかけている鉢植え、を筆頭に…いつもの水やりルーティンをシャワシャワ敢行していたらば!
これまたいつもの“わんこお散歩ルーティン中"のご近所サンと、わが家前で鉢合わせ。
クルクル茶毛のトイプーさん。“すたすたすた…"…っつー擬音もドンピシャに、流麗なるウォーキング。
いつも思う。トイプーさんってまんべんなくスラッと脚が長いやんねぇ!?
コーギーさんを見た後だと、よりいっそう…(あ、いや…失敬)。
つか、このトイプーさん…ひとときの立ち話をしていると、いつの間にかほぼほぼわが背後に回り込んでいたりする。
知らずに後ずさり、おみ足を踏んづけたり、わがふくらはぎで体当たりをカマしてしまうこともママある。
ま、ナニビトにも背後を取らせぬゴルゴ13なら、あり得ぬハプニングですがねぃ。
その夕暮れ時も案の定、トイプーさんに背後を。しかして、そん時ゃトイプーさんの所在を忘れてしまうことはなかったべし。
だってさぁー…
前のおみ足×2で、わがふくらはぎをガシガシ攻撃してくるのだものー…アハハ。
「…タケノコ、要らん?」
「…ぁ、食べる、食べる!」
「掘ったヤツ食べ切れんし、持ってくるゎ」
…てな談笑の真っ最中に、ガシガシ。“アタシモ カマッテ カマッテー"――みたいなDOG'Sアピ?
「…コレで煮込んだら、味つくゎ」
掘り出しタケノコと共に手渡された、粉末うどん出汁の小袋。
まるでサイの角――みたいなタケノコ丸ごと、捌いたことも煮込んだこともないアテクシ。食すっちゃー、おせちのスライスものしか…。
「…ありがとう!」
ふくらはぎガシガシ…が一転、すたすたすた…と流麗なるウォーキングで家路につくトイプーさんの後ろ姿――やっぱ脚、ながッ!
…で、さっそく捌き始めるも――“皮とかないん?"“先っぽとか毒、ある?"“縦切り?横切り?輪切り?"――とまぁ、雑念渋滞。
さて、サイの角――もとい、タケノコ丸ごとオトナ喰い…するつもりだったその夜の夕食――。
“…ウマいけど、ムリっ。タケノコ丸ごとって、意外に量あるんやな!?"
予想外の質量と食べ応えに、〈オトナ喰い〉改め〈3日3晩分割喰い〉へと変更したのでありますた…チャンチャン。
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