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「自宅で出来る!製版ワークショップ」を開催しました(開催日:2020年02月15日)
この記事は、神戸アートビレッジセンター(KAVC)公式WEBサイトに掲載されていたコンテンツを転載したものです。
KAVCは、2023年4月から「新開地アートひろば」に名称変更し、リニューアルオープンしました。これに伴い、KAVCのHPは2024年3月末を以て閉鎖となっています。自主事業全般に関するアーカイブは、https://s-ah.jp/ で掲載していますので、合わせてご覧ください。
今回のワークショップは、シルクスクリーンの版作りの工程「製版」だけをやるかなりマニアックな企画で、ネットで簡単に手に入る機材のみを使って、自宅で製版するときにはどのようにすればよいのかを参加者のみなさんと実験を行いました。
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午前中は「製版で失敗する5つの要素」の説明を行いました。
(1)資材の問題
(2)乳剤のコーティングの問題
(3)露光時間の問題
(4)製版フィルムの問題
(5)水洗時の問題
それぞれに対する失敗の原因を確認した上で午後から実際に実験を行います。
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今回は自宅でも簡単に製版できるように、感光乳剤は直間感光フィルムを使用しました。
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乾燥機もダンボールにドライヤーを突っ込む簡易のものです。
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露光機の代わりに、UVランプ(レジンなどを硬化させるために使用するランプ)と、簡易の露光BOXを作って製版を行います。
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露光時間を変えながら製版して、適切な露光時間を計測していきます。
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露光時間が短すぎると版が流れ落ち、露光しすぎると抜きにくくなります。
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製版フィルムの作り方によっても露光時間が代わるので、様々な素材を使って露光時間を計測していきます。
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計測した最適な露光時間をグラフに落とし込み、参加者全員でデータを共有しました。
最終的な結論としては、安定した製版を行うには、遮光性の高い描画材で製版フィルムを作らないと、自宅で製版するのは難しいという結論に至りましたが、そこさえ押さえることができれば自宅で製版することは可能です。
ちなみに、今回使用した製版フィルムで一番キレイに版が作れたのは業者に出したリスフィルムでしたが、描画材で一番遮光性が高かったのはPOSCAで直接版に描くのがきれいに製版できていたようです。
ただ、安く簡単に楽しみたいのであればアトリエKAVCに来ていただくのが確実かと思います。
自宅で製版にチャレンジしてみたい方は、「###(メッシュ)5号 刷れる!スクリーンプリン島」で太陽光を使った製版を紹介しています。
https://s-ah.jp/publications/2008/
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