創造の世界が始まる

申し訳ないことだが、いきなりショッキングな話で始まる。
　
昨日、あわや事故を起こしかけた。自転車で走行中、角から出てきた軽トラックと接触しかけた。怪我はなかったが、一回魂が抜けたような感覚がした。
　
こういう事故の前というのは、状況を認識しているのにも関わらず、意識が、まるで上へ飛んで行くように薄くなる。操作をしているのかしていないのか、すら解らなくなっていく。
魂が抜けるというか、グラウンディングが外れそうになるというか。そして、はっと気づいた時は、ぶつかっているというか、数センチの空間でとまっているというか。
　
そして、“命”を確認したとたん、まるで、地球が新たに生まれ変わって、新しい世界に居るような感覚になるのだ。
パラレルワールドというか、平行世界に移行したともいわれるような感覚だ。
　
確かに、あの後、何か変わった感じがした。
　
話は変わり、私は、占いが好きだ。
カードリーディングで、自分と向きあっていたのは約2年前まで。人間の自分を放っておかれた気がして、距離を置いた。体を使うことや、知識を学ぶことに専念しつつも、頭のどこかに仕事を考えていた。
それに向けて、技術を身につけることもしてきた。
　
いかんせん、心身症ぎみの自分の体調に向きあって行く中でのこと。決してワンオペ育児ではないにしろ、夫は、外で働いているため、日中の子供たちのサポートや、家事、学校のこと、地域のことは、全て自分が背負うことになり、そこに仕事を入れることは至難の技で、心のワークをしたり、時間の使い方やライフスタイルを見直したり、簿記や税金のことを学んだりしたが、不安定さの比重が大きくて、一歩踏み出せないでいた。
起業していく人たちが目について、悲しくなったこともある。
　
世界が変わったと認識したのは、夜だった。　　
　
お風呂上がりの夫と一息ついた時、子供の受験から塾の話になった。
うちの子供たちは塾とは無縁の生活で、まぁ、マイペース且つ自分軸が立っているため、意思を優先させてきたのだ。だが、親の目から見て、自力では限界がきたこともあり、半年だけでも通ってもらおうかと、昨日、いくつかの塾に出向き、説明を聞いてきたのだが、冒頭の話はその帰りに起こったことである。　
　
それはさておき、我が家の経済状況を確認後、ショッキングな事実が判明した。
進学に関する様々な公的支援があるが、その全体を1と仮定すると、ギリギリのラインで1/2しか受けられないことが解ったのである。これは、子供の進学先を決めるに当たり、結構ショッキングなお知らせであった。
今まで考えていた進学先の半分は、諦める方向に考えなければならなくなってきたのだ。
　
私には、家庭の経済的理由で、進学先どころか、将来の仕事を変更しなければならなかった経験がある。だから、それと同じような経験を子供たちにさせなければいけないのか、と、余計にショッキングだったのだと思う。
　
結論として、進学に対して、よっぽどのことかない限り、子供たちに経済的な理由は知らせない、ということになった。

確かに、20歳台で身体を壊してから、低空飛行ぎみな体調を維持してきた身に、日中の全てをこなしながら、外で働くことは難しかった。だけど、何かの形で働くことを視野に今まで頑張ってきた。が、夫の一言で、それはあっさり崩れた。諦める時が来たのだ。
　
「子供が学校から帰ってきた時には出迎えたいと、家でできる仕事を探してきたけど、貴女の体調も考えると、多分、仕事は無理なんじゃないかな。」
　
本当にその通りだった。
　
私の、人間生活、終わった、と思った。
　
働いて、家庭の経済状況にいくらか貢献しながら、且つ、自分の体調を維持し、家事や子育て等日常のことを8割方背負うという、こういう人間的生活は、今の私の状況では叶えられないという事実を、夫の言葉で体感したのだ。
　
仕事を視野に入れながらも、今までに身につけてきた数々の学びが、一瞬、全て否定されたが、同時に、使いどころを変えるということに繋がった。
仕事という枠も、経済的な枠も、子育てや社会的生活という枠も、枠という枠を全てを取り払った先に、学んだことが活かせる生活があるということ。
　
確かに、世界が変わった。
地球が生まれ変わった感じがした。いや、私が生まれ直したかも知れない。
　
久々にオラクルカードを手に取った。
仕事として占いを見るのではなく、日常を彩るひとつとして見る。
　
私の世界では、学んだことや身につけてきた技術は、地球生活を楽しむためのツールとして活用することに置き換わりつつある。
　
楽しんでいれば、どこかに繋がることもあるだろう。
　
よくスピリチュアル視点から言う、ワクワクで仕事をする、『好き』を仕事にする、ということは、多分、様々な出来事を受け入れ、乗り越えてきた先にある“こういうこと”なのだろうと思った。
　
難しく考えなくていい。
今の自分の状況を確認し、受け入れる。これが、グラウンディングするということ。
今にして思う。
グラウンディングするということ＝自立して仕事をして生活すること、ではない。

様々な、枠と感じる枠を取り払った先にある生活を楽しみ、それが、どこへ繋がっていくのか、何を成すのか。
　
創造の生活が始まる。
　
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
　
ありがとうございました。
　
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