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TEDxに登壇する

TEDxとは何か?

知らない人はまずはその疑問から入るのではないだろうか?

TEDxは、価値あるアイデアを広めるという精神に基づいて、TEDのような体験を共有するために、地域や大学で自主的なイベントを開催するというプログラムとされている。

米国発のビデオコンテンツ「TED(Technology、 Entertainment、 Design)」が元となっており、米国以外で開催されるものは「x」がつき、TEDxとされるようだ。

僕の住む札幌でも毎年10月頃にTEDxの登壇イベントが行われており、過去には堀江 貴文氏(ホリエモン)や実業家の植松 努さん、他にもアナウンサー、アーティスト等、様々な方が登壇している。

過去にそうした方々が登壇している中で、今回僕が登壇する事になったのはなんとも有り難く、とても嬉しいお話。

本番まで残り12日。だんだんと緊張が高まってきた。

これからの人生の中できっと大事な節目だと思うので、
今の気持ちを書き上げておきたい。


TEDx登壇のキッカケと想い

 2023年11月。札幌人図鑑を主宰している「福津京子」さんがアトリエに取材に来た。

インタビュー動画配信番組「札幌人図鑑」は、札幌で活躍している様々な方を取り上げる番組。福津さんはフリーのインタビューアーとしてずっと一人でこの仕事をしている。今回のTEDx話は福津さんからのご紹介で、人から人へ繋がった“縁”のようなものを感じる。

そして、今年2024年6月頃、福津さんと他TEDxメンバーで改めて正式な依頼があり、登壇することになる。

登壇してみませんか?、、とお誘いを受けた時、まずTEDxという存在を知らないこともあり、呆然としてしまったが、色々と調べていくうちに今後の作家活動を広めていく為のチャンスが来たのではないかと思った。

今までは「保育士兼おもちゃ作家」のような状態で、今年からおもちゃ作家としてようやく完全に自立することが出来た訳だが、正直不安な部分はあった。

昨年、TVなどの多くのメディアに取り上げられたこともあり、予約がすぐに埋まってしまうという状況になったとはいえ、それは一過性のものかも知れないわけで、自分自身がおもちゃ作家としてこれから社会とどう繋がり、存在価値を見出していくのかが問われる年だという想いでいた。

だから、今回のお誘いは自分にとって飛躍するチャンス。

そして、自分の中に眠る何かを引き出す機会になるような気がしている。

登壇は自分の心と向き合うこと

2024年6月下旬頃、TEDxの登壇者依頼を快諾し、その後月1ペースくらいのミーティングを重ねて、本番に備えていく。

本番は15分。

会場は北翔大学のホールで行われ、会場には最大300人超の人が集まり、各登壇者のスピーチに耳を傾ける。また、ネットでも配信されるそうで、そうなると同時視聴者は相当なものになる。

そんな中でもちろんカンペはなんてなく、各登壇者はそれぞれの人生を振り返りつつ、世の中へ新たなアイデアを打ち出していく。

2024年の登壇者一覧

よく考えてみたら、僕はスピーチとは無縁の人生を歩んできた。

小学6年生の学習発表会では、舞台に立つのが嫌で「幕」を引っ張る役割を行い、中・高生の頃はクラスの中で地味に過ごす少年だった。

トラウマなのは専門学校時代。後輩に向けて保育実習の心構えを話す場面でカッコつけて喋ろうとした結果、、しどろもどろになり、全く話が出来ず、硬直。友達に慰められ家路に帰る、、という結果に終わるということがあった。苦笑

とにかく前に出て何かを話すようなタイプではなかったのだ。

今は少しずつそんな記憶も過去のものになり、月1配信というものをインスタライブを通して行えるようになった。が、それもやっぱりどこか話すことに対しての自信のなさみたいものがあって、過去の積み上げがない自分を強く意識して頑張ってやってるという感じもある。

色々考えていくと、今回のスピーチはおもちゃ作家として社会に飛び出すチャンスであると同時に過去の内気だった自分から成長するチャンスでもある。今一度、気持ちを引き締めて取り組みたい。

自分のクリエイティブを壊す作業

 普段自由にものづくりをしていると他者からの余計な視点や意見が入ってこない状態となり、良くも悪くもそれは作品作りに反映される。

今回のTEDxのスピーチに向けて、当然どんな内容で話を進めていくのかを「伴走者」と呼ばれるサポーターの方々と話をしながら、内容を固めていく訳だが、、

だいたいの流れと世の中に打ち出したい「アイデア」(革新的なことではなく、人々が思わず共感できるような、グッとくるような話、、かな?)を決め、たたき台は作り、修正を繰り返していく。

多くの人に見てもらうのだから、サポーターの視点が必須で、15分のスピーチの中でちゃんと届くための緩急を付けたアドバイスをもらう。

普段出ないアトリエからtedxに向けてシャツを新調する為、札幌へ。

、、僕はこの一連の作業が結構大変だった。

、、やはり、ものづくりと同様にプレゼンの製作物すら愛着を持って無意識的に作ってしまうがゆえに(たたき台として作ったのに、、)、改善されることが辛くなる瞬間があった。

本来有難いはずのアドバイスだが、自分のプレゼンの中に散りばめられたクリエイティブ性を分解し、また練って作る作業が普段完全に一人で完結してしまう仕事の差に心が追い付かないような感覚。

今は8割くらい出来上がっており、僕の率直な気持ちもメンバーは受け止めてくれているので、安心しながら、ミーティングを進めている(^^;

無自覚だったけど、普段自分が作っているもの全てにちゃんと「こだわり」が詰まっていたのだなあと思う。

ちなみに2024年のTEDxのテーマも「KODAWARI」

自分のこだわりをもう一度自覚しながら、
当日まで沢山練習して進化したい。

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