お家でアート Art at home
こんにちは、那覇市のスキマにポツンと建っているアトリエm、のひろみと申します。
自宅でアートというと、散らかったり、汚れたり、後片付けが大変だと考えてしまいなかなかさせてあげられません、というお話をよく耳にします。
アトリエmは、そういった場を提供しお手伝いさせていただいているわけですが、そもそもアートというのはそんなに大層なものではなくて、今日はこのシャツとこのパンツを履いてこっちの靴下にしようかな、なんてことがすでにアートなのだよ、と小さなアーティストたちに伝えています。
私たちは、シンプルだからこそ大人も子どもも魅了されるアートワークを、日々の暮らしから見つけては楽しく実践しています。今回はその中から、お家でも手軽にできそうなものを胸を張って3つ抜き出してみました。
ご自宅で過ごすことが増えた時間を利用して、気が向いたらやってみたりヒントにしてみてください。皆さんの生活に潜むアートを見つけられるきっかけとなれるのでしたら、とても嬉しいです。
① 水滴の世界 - The world of water drops -
- 準備するもの Essentials -
・水 Water
・絵の具 Paints
・筆 Brush
・水をはじきそうな物や紙 Plastic plates and paper
・拭きとる布 Dust cloth
一体何をどうしたらこうなるの? とよく聞かれますが、特別な準備は一切ありません。表面張力を利用した水滴ワーク。まず水を置き、その上から絵の具を付けた筆で触れていきます。
小さな世界に集中してしまえば、やみくもに絵の具を散らかすこともないでしょう。
動画と道具を参考に、子どもといわず大人にもぜひやってもらいたいワークです。
小さな粒をカラフルに整列させたり、くっつけ混ぜあったり、コインほどの世界で実に様々なことができます。と言葉にしてみても、やってみた人にしか得られない感動がありますので説明はこのへんで。
紙の上で行えば、乾燥後はまた違った姿に心動かされるはずですよ。
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② 花びらコラージュ - Petal collage -
- 準備するもの Essentials -
・観賞を過ぎたお花や道端の草花 Flowers and leaves
・黒い紙や布 Black paper or cloth
・ピンセットがあると研究者気分 Tweezers
温かくなってきた今の季節にぴったりのワークです。
コロナ禍で私たち人間が活動を自粛する中、澄み切った空や咲き誇る春の花たちに目が留まるようになり、改めて自然の偉大さとすばらしさを感じる日々ではないでしょうか。
見頃を終えたものを少し頂戴し、柔らかな感触で癒されながら描く草花のコラージュ。その時の気分で手を動かすだけ。
下に黒い紙や布を敷くと、植物の色がとてもよく映えます。
小さな花びらをとる時はピンセットが便利です。
年齢に応じて、花がどのようなつくりになっているのか、観察しながらの制作ができるのもいいところ。
青々と力強く自由に生い茂るイメージの植物ですが、草花に触れ魅入っていくと、脈々と続く規則あるリズムが宿っていることに気づかされます。
小さなアーティストと一緒であれば、きっとたくさんのことに気づき教えてくれるに違いありません。
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③ とりあえず紙コップ - Paper cups -
- 準備するもの Essentials -
・戸棚に眠っている紙コップ Paper cup
・なんでも Anything!
紙コップは飲み物を飲むための容器、という常識から外れてみるワークです。とりあえず出したわりに、随分活躍してくれます。
テープ、はさみ、マジックもあれば最強。
あとはアーティストが家の中を散策し見つけてください。
大人たちはついつい完成を意識し、出来上がりを急いでしまいがち。
日をおくと手が加えられ、二転三転と変化するのも素敵ですよね。
最後はテンションが上がって潰してしまっても、お互いダメージが少ない素材というのもいいところ。その姿だって作品です。
作品が残ることも素晴らしいですが、形が残らなくてもいいんですね。
思い出してみてください、どろんこで遊びちらかした後の家までの道のり。貝殻を並べては波がさらっていくまでを。
必要なのは心動かされ、心満たされること。
難しいことを考えずとも、日常を楽しんでいたらそれはすでにアートだったりします。
日常の非日常、面白いことや気づいたことなど、見つけましたらぜひ教えてください。 忘れそうになったり、お手伝いが必要な際もどうぞお声かけを。
アトリエmひろみでした。
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