見出し画像

お家でアート Art at home 2

こんにちは、那覇市のスキマにポツンと建っているアトリエm、のひろみです。

仕事柄小さなお子さまからご年配の方まで、学生や車椅子の方など、わりと幅広く人との関わりがある方なのだと思います。
授業やレッスンでどんなワークができるかなと考える際、それは対象者によって左右されるものかどうか自問することがあります。
このくらいの年齢だったらできそうだな、なんてことが頭をよぎったら、私の場合、もうそれは道を反れているかもよというサインだったりするのです。

子どもと大人、あの人とこの人で同じことをしているようでも、それぞれのレベルでの気づき、それぞれの学びがあります。

水の入った瓶に、赤色の水滴を落としてみましょう。
子どもは赤の次は青だと勢いよく入れ混ぜ、色の変化に感動し、次から次へとさまざまな混色に夢中になります。
大人は赤色の粒が水中を落ち広がっていく様に魅入り、色と色が煙のように絡み合う様子に惹かれていきます。
またある人は瓶を太陽にかざして見ていたら、色のついた影を見つけ嬉しくなるでしょう。
そういった 即興 を楽しめるってステキですよね。

これはいいワークだなあと感じるものはいつも、自ら学べる余白があるためシンプルで、年齢に関係なく楽しめるものでした。

お家でアート Vol.2。
前回の お家でアート に続き、これまで日記のように撮りためたものの中から、お家でもできるアートワークを3つ選りすぐってみました。
ご自宅で過ごすことが増えた時間を利用して、気が向いたらやってみたりヒントにしてみてください。皆さんの生活に潜むアートを見つけられるきっかけとなれるのでしたら、とても嬉しいです。

① 新聞紙でファッションショー Newspaper Fashion Show

画像12

- 準備するもの Essentials -
 ・新聞紙 Newspaper
 ・テープ Tape
 ・はさみ Scissors
 ・ホチキスはとても便利 Stapler

おすすめの中のおすすめ、新聞紙で服飾を作るワークです。
普段は作られた服を選んで着ている私たちが、こんなに手軽に作る側になれるとは。
絞って固くも、くしゃくしゃっと柔らかくもでき、紙ってなんてすごいのでしょう。
思ったよりもこうなんだな、ああするにはどうすれば、なんて頭も働かせながら楽しめますよ。

画像12

画像3

「軟骨イヤリング」
ネーミングもすばらしい。

画像4

今回の参考画像は高校生の授業から。
完成したら、ぜひお家のランウェイを闊歩してくださいね。


・・・・・・・・・・


② 点と線と面と Points, Lines and Faces Work

画像11

- 準備するもの Essentials -
 ・画用紙 Drawing paper
 ・クレヨン Crayon
 ・絵の具もあるといいかもしれない Paint

こちら、気づいたら傑作ができているワークです。
まず画用紙に点だけを好きなだけ描いていきます。
えーー点だけ? なんて思いながらも、やったことないことをやってみると面白くなって止まりません。
もうこれくらいでいいだろう、というところで今度はその点と点を線で結んでいきましょう。一度通った点はダメよとか、ピンクは2回通れるようにしようかなど、その都度いろんなルールを作って遊びながら描いていくといいですね。
さらに線を結んでできた隙間を、心のままに塗って埋めていきましょう。

画像8


画像12

描いて描いて夢中になって、まるで糸を紡いで布ができあがるような感覚に。
気がつけば、素敵な作品が完成しています。


・・・・・・・・・・


③ 影をドローウィング  Shadow Drawing

画像5

- 準備するもの Essentials -
 ・紙 Paper
 ・鉛筆 Pencil
 ・ライト Desk lamp

名の通り、影をなぞって描くワークです。
なぞり終えると ”あなたがこれまで描いたことがない形” が出現します。
それはとても新鮮で、知っていたようで知らなかった、ということに気づかされるはずです。
シルエット同志が重なることも気にならないくらい、どうぞ無心にたくさん描いてみてください。 絵が上手くなりたいな、という方にもぜひおすすめしたいワークです。

画像6

上からの光と、横からの光でも違ってきます。
デスクライトだと向きも変えられ便利。

画像8


私たちは   見ている気になって実は見えていなかった ということに度々気づかされます。

ある時代や分野においての見方や捉え方といった、パラダイムという言葉を聞くようになりました。じっくりと観察することで見えてくることもあれば、見方を変えることで見えてくることも。

年齢はもちろん、いろんな人と時間を共有するということは別の見方を学べる機会でもあります。
これからもたくさんの出会いにわくわくさせられたいです。

アトリエmひろみでした。


つづき お家でアート 3 ↓


いいなと思ったら応援しよう!