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【フランスで日本語教育・育児】「海外日本語子育て講座」を行いました

悩み多き、海外での日本語子育て

海外での日本語子育て。
「いったいどうやって進めていけばいいんだろう?」
「現地語の方が強くなってきた…」
「なかなか日本語を話してくれない」

ただでさえ悩むことの多い初めての育児という経験。そこにプラスで「子どもの日本語を育んでいく」というタスクが加わることで、プレッシャーや迷いを感じてしまうという方も多いかもしれません。

「海外日本語子育て講座」を開催しました

「そんな保護者のみなさんの日本語育児のヒントになれば」と、先日、海外での日本語子育てにまつわるワークショップを行いました。アトリエことのわ(フランス、トゥールーズの日本語子育てコミュニティ)としては2024年12月にオンラインで、そして日本語補習校の幼稚園クラスとしては2025年1月に対面で開催させていただき、それぞれ以下のような内容の講座形式で進めさせていただきました。

1. こどもの言語発達の基礎
2. バイリンガル教育の基礎
3. 私たち大人ができること
4. 年少者の日本語教育環境ポイント

バイリンガル育児についてはもちろんのこと、そもそも子どもたちはどのように言語習得をしていくのか?なぜ言語習得が大切なのか?二言語以上に接触しながら育つ子どもたちと向き合う中で、覚えておきたいのはどんなことなのか?また、彼らの言語発達を助けるために私たちにはどんなことができるのか?そんなことを詳しく学んでいった2時間でした。

言語発達について学ぶことが目的の柱であった一方、同じような環境下で日々お子さんたちに向き合う保護者の皆さんが、一緒に学ぶことができる場所を作りたいというのが開催の目的のひとつでもありました。

意識しなければ、「立ち止まって考える・学ぶ」という機会をなかなか作ることが難しい育児。だからこそ、こういった場を設け、日々子どもたちが何気なく見せてくれているその姿について、また私たちのかかわりについて考えるきっかけを持つ時間を大切にしたいもの。学ぶこと・知ることをきっかけに和らいだ表情を見せてくださったみなさんの姿に、そんな思いを強くした1月のある日でした。

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