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創業者に聞いた!TSUTAYAと蔦屋重三郎に関連はあるのか?
※この考察は、NHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」のネタバレとPRを含みます。
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2025年1月31日に開催された【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」NHK×江戸博スペシャルトークイベントin浅草】に行ってきました!
「つたや」と聞けば、多くの人が大手ビデオレンタルショップ「TSUTAYA」を思い浮かべるのではないでしょうか?
今回はこのイベント内で、蔦屋重三郎とTSUTAYAの関係について
TSUTAYA創業者の増田宗昭会長に直接インタビューしているシーンが紹介されたのでレポートしていきたいと思います!
⇩ちなみに他にもこのイベントに関する記事を書いていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください!⇩
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このグレートウェーブな機会にみんなで盛り上がりましょう!!!
江戸の「蔦屋重三郎」
蔦屋重三郎は、江戸時代の天明・寛政期に活躍した出版業者で、
浮世絵師や戯作者(劇作家)の育成・支援を行った名プロデューサーでした。
蔦屋重三郎が経営していた「耕書堂」は、書物や版画を取り扱う出版・貸本業の店舗でした。
彼の功績は、喜多川歌麿や東洲斎写楽といった浮世絵師を世に送り出し、江戸の文化を彩る大衆娯楽を広めたことです。
現代の「TSUTAYA」
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現代の「TSUTAYA」は、日本国内外に展開するレンタルショップおよび書店チェーンです。
蔦屋重三郎については、「TSUTAYAの由来にもなった」と、TSUTAYA公式サイトでは報告しています。
現代の「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の創業者である増田宗昭氏です。
TSUTAYAと蔦屋重三郎の関連性はない
1983年に大阪府枚方市で開店した1号店である「蔦屋書店 枚方(ひらかた)店」を立ち上げた当時のことについて、
増田宗昭会長は次のように述べていました。
蔦重とは血縁関係があるわけではなく、また僕が事前に蔦重を知っていたから店名に選んだというわけでもありません。
祖父が営んでいた家業の屋号が「蔦屋」であったことと、当時の書店は「○○屋書店」という屋号が多かったこともあって、
昭和58年(1983)に開業した1号店を「蔦屋書店 枚方店」と命名しました。
「蔦屋」というのは、祖父の副業だった置屋の屋号です。祖父の本業は「増田組」という、現在のゼネコンのような仕事をしていました。
もしかすると祖父は蔦重のことを知っていて、それにあやかって屋号を「蔦屋」にしたのかもしれませんが、これはわかっていません。
じつは「蔦屋書店 枚方店」をオープンした日に、『広辞苑』の「蔦屋」の項目が印字されたお祝いのファックスが届きました。
このとき「ああ、こういうことか!」と思わず膝を打ち、
祖父が蔦重のことを知っていて「蔦屋」と名づけたんだと勝手に解釈して、
それ以来、蔦屋重三郎の「蔦屋」なんだよと言いはじめたわけです(笑)。
つまり、創業当時は、蔦屋重三郎とは全く関係なかったものの、
後に蔦重の存在を知り、コンテンツビジネスのヒントなどを得ていたということですね!
まとめ:共通する「文化のプラットフォーム」
蔦屋重三郎と現代のTSUTAYAには、次のような共通点があります:
• 文化の発信:
蔦屋重三郎は浮世絵や戯作を通じて江戸の文化を広めました。
一方、TSUTAYAは本、映像、音楽、さらにはカフェやシェアスペースを通じて現代の文化を発信しています。
• 革新性:
蔦屋重三郎は従来の出版形式にとらわれず、新しい作品や才能を積極的に採用しました。
同様に、TSUTAYAも店舗の形態やサービスにおいて独自の革新を続けています。
蔦屋重三郎が江戸時代に果たした文化的役割とその理念を現代に引き継いだTSUTAYAの存在は、
日本文化における「文化の伝播と進化」の象徴とも言えます。
大河ドラマを通じて、彼の生涯を知ることで、現代の文化施設やカルチャーの在り方についても新たな視点を得ることができるでしょう。
この機会に、みんなでぜひべらぼうを楽しみましょう!