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NHK大河べらぼう/男目線で見た蔦重は本当にバカ?

※この考察は、NHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」のネタバレとPRを含みます。

第8話のべらぼうでは、鱗形屋の復活、盲目の大富豪・鳥山検校 登場、

そして瀬川の恋の行末など…

盛りだくさんでしたね!

「蔦重がマジでバカすぎて怒りがおさまらない」と思った方もたくさんいらっしゃったことでしょう。

しかしながら、男である蔦重の、『社会的な立場』という点を踏まえて鑑賞すると、一言に「バカ」とも思えない視点が見えてきます。

今回は、蔦重と瀬川の恋に関して、好き勝手感想を言っていきたいと思います!

⇩ちなみに、他にも大河べらぼうの感想・考察記事を書いていますので、興味のある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです⇩

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第8話のあらすじ

蔦重(横浜流星)が手がけた吉原ガイドブック『籬(まがき)の花』で

襲名したばかりの瀬川目当てに吉原は大賑わい。

そんな中、瀬川の新たな客として盲目の大富豪、鳥山検校(市原隼人)が現れる。

一方、罪滅ぼしが終わった鱗形屋(片岡愛之助)は、吉原の外の者たちとタッグを組み、吉原側と敵対する。

瀬川の恋心に気づかない蔦重が許せない

蔦重の作った本『籬の花』がたくさん売れるよう、陰で支える花の井改め瀬川。

「瀬川」という格式の高い名前を襲名したのも、

蔦重の本に注目を集めるため花の井自身が決断した身を切る作戦でした。

おかげで『籬の花』は飛ぶように売れましたが、

瀬川はこれまで以上に客の相手をしなければならず、疲労困ぱい。

そんな瀬川の身を案じた蔦重は、

瀬川に身請け話をおすすめするという衝撃展開。

これには、乙女心をわかってない蔦重にSNS上でブチギレる人が続出。

綾瀬はるかさんが演じる九郎助稲荷が全てを代弁してくれたのでまだマシでしたが…。

しかしながら、この状況を蔦重(男目線)に立ってみるとどうでしょう?

恋心よりも優先しなければならない、ある事が見えてきました。


蔦重が本当に優先すべきものは何か考えてみる


瀬川の恋心に気づかない能天気バカの蔦重に、

多くの女性が、「瀬川の想いに気づけよ!バカ!」

と言いたかったことでしょう。

しかし、男性にとって、本当に大切なものは何か?

ここで今一度振り返ってみましょう。

個人的に思う事ですが、

男にとって一番大切なのは「仕事」だと思います。

現代ではそうでもなくなってきましたが、少なくともこの時代はそうだったはずでしょう。

「それを捨てでも、女は「お前が好きだ」の一言を待っているんじゃないの?」

と言う女性側の意見もわかっています。

しかし、正直、それこそちょっと無責任ではないだろうか?

と思うのです。

男が家族を養っていく上で、大切なのは「仕事」。

稼せぐことができなければ、その苦しみを家族が代わりに背負うことになります。

向かってきた困難という矢をかわせば、その矢は妻や子供に刺さるのです。

正直、家族だけ大切にしてる男は絶対に仕事できないと思うんです。

だから蔦重は自分のビジネスを成功させるためにも、社会的な立場を確立しないといけないと思うのです。

「いやいやいや、女は「お前が好きだ」って言ってもらえれば、旦那を支える力が湧いてくるものよ。瀬川だって高飛車に見えて、蔦重のためなら身を切って支える覚悟のある粋な女じゃないか。蔦重の苦労を一緒に背負ってくれそうな気もするけど…。」

という女性の反論ももちろんわかっています。

しかし、男というのは、女に支えてもらう前提で仕事をしているようじゃ、まだ半人前とみなされてしまうのではないでしょうか?

ましてやこの時代、どう足掻いても女じゃできない仕事もたくさんあったと思いますし、いくら瀬川が助けると言ったところで、実際は助けにならないことも多かったでしょう。

加えて蔦重が救いたいのは、家族よりスケールの大きい吉原の街。
しかも「起業」というスタートで、普通の2倍も3倍も頑張って結果を出さなきゃいけないのは、本人もわかっているはず…

今日は西へ、明日は東へ…。
飯を食う間も惜しいほど、蔦重が頑張ってきたのを私たちは見てきましたよね。

幼馴染の瀬川は大切な人だけど、今は恋愛する余裕はないはずだし、瀬川の人生を背負える器もないはず


まあそうは言っても、実際 蔦重の恋愛偏差値自体は低いと思います。

ただ蔦重は23歳。

今どき、恋愛に疎い男の子はたくさんいると思いますし、蔦重もその一人のような気がしています。

だからこそ、たくさんの共感を呼ぶのだと思います。

まとめ

蔦重の恋愛偏差値は低い…以前に

蔦重の夢があまりにも大きすぎて恋愛が入り込む余地がないと感じました。

例えるなら、

ワンピースで言う、ルフィがハンコックの恋心に気づかないように…。

だからこの少女漫画的展開に、女性側が激怒するのも

男性側から見て蔦重が恋愛に傾かないのも

どちらも納得のシナリオだと思ったのでした。

皆さんの意見も、ぜひ聞いていただけると嬉しいです!

今後も、「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の情報や考察を発信していきますので、気になる方はぜひチェックしてくださると嬉しいです!

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