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終わりから始まる終わりなき縁
「できないこと」と「しない」ことは違う
皆さん、おはようございます。
どうも、小屋付きの人ちゃんみかです。
先日、香川県の高松まで作品展を見に行ってきました。
日本画家、南正文先生の作品展『よろこびの種を』
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会場ではドキュメンタリーの他に、特別に
貴重なDVDを観させていただきました。今日はその時にメモしたことをまとめたいと思います。
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南先生は小学3年生の時に、両腕を事故で失っています。
ヒーローに憧れていた南少年は、父親のお仕事を手伝う中
だんだんと慣れてきた時、危ないことが危ないと思わなくなった瞬間があって、ふとヒーローみたく機械を止めてみたいと思い、機械のベルトに手をかけたのだそうです。
手術の後しばらくは、「後ろに手を縛って治療をしている」と聞いていたそうです。治療中は目隠しをして。ある日、どうなっているか心配だった南少年は、その目隠しに隙間をつくり治療中の手を見ました。
そこで、自分の両腕がないという現実を知ったそうです。
ここからは、私がメモしたことをそのままコピペします。
《講演会DVDメモ》
できないことを日増しに実感していく。
友達の前に行くと
「手なし人間、手なしロボット」
手のある状態と手のない状態
こんなに惨めな思い…
人とすれ違う、見られたくない
死にたい、死ねない。
養護学校へ
3ヶ月4ヶ月練習した、足で字を書くこと。
もっと上手く書きたい
無事に学校で書けるようになった。
トイレ介助をお願いできない。
惨めさ、あの惨めな思いはしたくない、考える。
怪我をしたことで、6年生の時両親は仕事を辞めてしまった。
両手がない=仕事がない。
京都に両手がない尼さんがいると
教えてもらった。
当時、絵は嫌いだった。
大石順教先生との2年間
自分ほど惨めな人はいない。
考え続けること
まちかまえるように迎えてくれた。
嬉しさが込み上げた。
「我以外皆師也」
「口で描きなさい」
弟子になるために。
日本画というものはどこにかけてもらうものだ?足で描いたら失礼に当たる
目に見えないところに心遣いすることが大事。習慣は第二の天性なり
心の障がい者になってはいけない。さりげなく、手がないことを忘れられるような自然な生き方をしていきなさい。
できない、できない
やったらできるんだ
道具、どこでも使える針金1本
さわやかにいればいい。
小さな作業は難しい
考えて、練習する。
経験の中で判断してしまうことは、何もしてなかった。
気持ち、生きる意欲が考える工夫。
料理もする。包丁は肩で持つ。
再婚
形のある財産よりも形のない財産を作りなさい
人のことを思えるような生活
心の持ち方
禍福一如
言葉に出会うことの大切さ
大海は小さな川の流れが集まって作られている。
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映像の中には、自転車を颯爽と乗りこなす先生の姿がありました。それも結構なスピードです。
その姿を見た時、『私の努力は全然だな…』と思ったものです。私は両腕があっても、自転車を上手く乗ることができないからです。
何ひとつ不自由のない身体に恵まれたけれど
ちゃんと使いこなせているのだろうか。
そして、ちゃんと大事にしているのだろうか。
そんなことを考えました。
講演会を観た後で絵をみると、最初に見た絵と印象は違って見えました。
なんて優しく、強く、明るいのだろう。
繊細に少しづつ色を重ねていくわけですから、膨大な時間のかかることです。ですが、楽しささえ伝わる気がしました。
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今回もお仕事の都合で1泊2日の弾丸ではありましたが、会場へ行くことができて本当に良かったと思いました✨
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私も、「この人は絶対に諦めない」と
信じていただける生き方をしたいと思いました。
たくさんのボランティアスタッフさん達の明るさや丁寧さを感じることができて、皆さんが南先生のことや作品をリスペクトしてるのが伝わりました✨
本当に本当に、かけがえのない空間を
ありがとうございました。
今日は、日本画家、南正文先生の作品展『よろこびの種を』のお話でした。
では、また。
KaFuKa