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『井の中の蛙大海を知らず』それでも私は大海を知りたい。

皆さん、おはようございます。
どうも、小屋付きの人ちゃんみかです。

数日間、本当に幸せな時間を経験することができました。

毎日現場にいるスタッフさん達と違って、私はひとつの場所で働いています。業者さん達(プロのスタッフさん)が来られる時って私にとってはすごく貴重な機会です。外で通用する技術、県内最大手の音響照明スタッフさん達の立ち振る舞いから技術まで、機能的で効率よくて品格もある、美しいお仕事をされます。とにかくとにかく勉強になるばかりなのです。

今回の催しは音響担当でした。
音響さんは大尊敬する方をはじめ、中堅スタッフさんと2年目のスタッフさん3名で本番をされます。実は仕込みの日に大尊敬するスタッフさんにお願いして、本番私もお手伝いをさせていただけることに…!✨
こんな機会はないですから、すっごく光栄なこと。足を引っ張ってはならない。2年目スタッフさんにつかせていただいて、袖で勉強させていただきました。出演者さんが袖でごった返す中、対応もさすがでした。
私の語彙力では回りくどくなっていることも気づきました。対応力も素晴らしく、スパッと答える気持ちよささえありました。

途中、ちょっとトラブルでバタバタしてしまったのですが「大丈夫です、ゆっくりやりましょう」と声をかけて下さり、その瞬間ふっと力が抜けました。大尊敬する方も仕込みの時に「ゆっくりやりましょう」と言ってくださってて、それが印象的だったのできっとそういう上下関係なのだと思います。すごくすてき。

結果的にずっと邪魔してしまっていたと思います。それでも、いさせてくれました。

音響はできるかぎりバラさずに残してくださいとお願いしました。私の場合、こういう機会じゃないと本当に学べないんです。
技術を置いていくって、本当は嫌なのではないかと思うんです。
それをね、仕込みの時からずっと大尊敬する方は細かい調整を丁寧に解説しながら教えてくださいました。
そして本番終わった後、「データ残しておいたよ」とお声をかけてくださいました。それはどういうことかというと、あらゆる調整をされたプロの技術を私に残してくださったということ。
こんなに幸せなことはないです。

で、今日。
バラす前にしっかりマイクチェックして音を聞いて感動してイコライジングを見て感動して。贅沢な時間です。
ひとつひとつをバラシます。
機材に慣れることも重要ですから。
丁寧に、効率よく。

戻して音を出してみると、出ない。
うん、そうそうこういうこと。
機材を知る。慣れる。考える。
冷静に対応ができたぞと。
そこでやっと0.1の成長です。
スタッフさん達が一気にバラして原状復帰されてしまっては自分の至らなさに気づけないままなのです。

『井の中の蛙大海を知らず』
私は井の中の蛙でも、大海を知りたい。


そう思い、今までずさんだった舞台を変えようって行動してきました。
けれど、余計なことはするな。何も変える気はない。という方針であることを聞かされました。
無意味なのだと知りました。

11か月分のこらえてきた悔しさが溢れてきて、泣きました。

《舞台に不誠実な人のやり方をこれからも優先していくのだ。今日だけは思いっきり泣いて、あとはもう忘れるしかない。》

ただ、大海でも通用できる人でありたいと思うし、自分は舞台に誠実であることは変わらない。それがなくなった時は舞台を去る時だから。

舞台の神様はきっと見てくれていると信じて。

では、また。
KaFuKa

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