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あなたを未来へ運ぶよ(後編)

まず、本文に入る前に。
このnoteを書き続けて、1年が経過しました。

当初は、自分の当時の思いを
残しておきたいという、
ほぼ自己満足で書き綴っていましたが
読んで、感想を送ってくださる方や
サポート機能でサポートしてくださる方が
いらっしゃって、
文章を公に発表・・・というほどの
大それたものではありませんが
人が読んでくださることによって、
自分が思った以上のフィードバックに
嬉しさを感じました。

また、決して万人受けするような
内容ではないため、
中には不快に思われた方も
いらっしゃるかもしれません。
書き綴る中で、個人情報などの観点から
多くを語れず、割愛した部分もあります。
故にやや、不自然な文章になり
実際に読者の方から
ご指摘いただくこともありました。

今後も文章力を向上させつつ、
記録と記憶を残していくことが出来れば、
と考えています。

いつも読んでくださり、
有難うございます。

営業担当さんの許可を得て、
XVでのと里山海道を
走らせていただいた。

インターから本線へ合流する時、
アクセルをじんわり踏み、加速する。
じんわりと踏んでいるつもりだが、
思ったより速度が上がっていることに気付く。
加速時のエンジン音はホンモノ、と比較すると
圧倒的に静かではあるものの、
完全に水平対向のスポーツカーのソレである。
SUVは構造上重心が高く、
自動車専用道路などで高速走行をする際は
ブレやすく、一般道でも他タイプの車両より
キビキビとしたコーナリングが出来ない印象だったが
ラリーカーのDNAを引き継ぎ、
Cセグメントの車体のサイズを感じさせない
スムーズな走りをしてくれた。
里山海道は、字の如く海のすぐ横を
走行する自動車専用道路だが、
海風にもびくともせず、
居住空間の快適さも値段以上に高級感を感じた。

走り終えた後に、営業担当さんは言った。
「本当に、運転がお好きなんですね。」
運転が好きなのは事実だが、
そう見えたのは明らかにこのクルマのお陰だった。

一応、XVを購入する方針としたところで、
息子たちに話をした。
すると、スプラッシュを
手放す時に泣いた長男は反発した。
「スプラッシュじゃなきゃ、いや!」
スプラッシュの回でも記述したように、
温厚でやや内向的な長男が、である。
とはいえ、彼の気持ちも蔑ろには出来ない。
あえて、長男だけを連れて
再度XVの試乗へ行った。

営業担当さんはほとんど話さず、
運転中は私と長男で会話していた。
降りた後で、問いかけた。
「XV、どうかな・・・」
「お母さん、楽しそうだった。XVいいかな。」
そこでようやく営業担当さんがこう言った。
「XVも、スプラッシュみたいになれれば、嬉しいな。」
長男は無邪気にキャッキャとしていたが、
私は涙腺が緩くなっていた。


その頃、
[Alexandros]の楽曲をよく聞いていた。
むしろ、「しか」聞いていなかった。
よく聞いているのは、今も同じである。

[Alexandros]は2014年までの
バンド名は[Champagne]として
活動していた日本のバンドである。
(※改名騒動の詳細に関しては
Wikipediaなどを参照していただきたい。)

[Alexandros]の楽曲は
自分自身を鼓舞するような
内容の歌詞が多く、
UKサウンド風で全体的に
疾走感のある楽曲たちは
今でも大好きである。
仕事が立て込む時や
テスト前は「For Freedom」を大音量で聞き、
迷った時は「spy」や「アルペジオ」で泣き、
疲れた時は「starrrrrrr」や
「Forever Young」で元気をもらい、
通勤、通学時はアルバムを
流し聞きしていた。

そんな[Alexandros]の代表曲、
「ワタリドリ」がXVのCMソングに
なったのもなんだか奇遇な話である。


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