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気になる部分より "ここ”見えてる?

あなたは、教えるとき生徒さんのどこに目が行きますか?

生徒さんの動きの何を見るか
どういう見方をしているか

それは伝え方にも関わってきますよね。
見るというのは、情報を受け取ることです。

気になる部分や動きがあると
ついそこばかり目が行きやすくなります。

脚と一緒に骨盤が変な動きをしている
腕の動きが硬くなってる
プリエでお尻が引けている

不自然な動きは目につきますね。
だから見ているとわかるし、気になります。
「これは直してあげたい」と思う。


じゃあ、どう伝えましょうか?

骨盤を動かさないでね
腕をもっと長く、肘も使って
お尻をちゃんとしまっておいて

たとえばですが、こんなこと。
よくレッスンでも耳にします。

でも、たぶんうまくいきません。

どうして?

原因(引き金)は別のところにあるから。

何か不自然な動きが起きているのは、たしかにそこです。
でも、部分に起きている”現象・症状”は
何かの要因の結果として起きています。
身体は全体がつながっていますからね。

つい不自然な動きそのものを見たくなるけど
部分ではなく、生徒さんの全体を観察しましょう。
全体のつながりとバランスを見ます。

どんな動きも、全体の動きなのです。

腕の動きも全体の動き
顔がどこかを見るのも全体の動き
つま先を伸ばすのも全体の動き!

特に見たいのは
「どこか止めている場所はないか」

できている、いないではなくね。

どこかが止まっていると、動きの流れが堰き止められて
つながった動きができなくなります。
だから、変な動きになっちゃう。

アレクサンダー・テクニークでは、
「頭が止まっていないかな」
「首は楽かな」
まずそこを見ています。

頭が自然に動ける状態になっていれば
全体の協調作用がはたらいて、
つながった動きができるようになります。
これは、脊椎動物の動きのシステムなのね。(すごい!)

何か起きている部分を直接変えるのではなく
頭から、全体のつながりを通して改善していくところが
ちょっと新しいでしょ(^^)b


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