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尾身茂のインスタ オミライブ #1 インスタライブ書き起こし(2021年9月18日 20:00~)

9月18日夜に尾身茂が第一回インスタライブを開催したときのトークを書き起こしします。(すでにネットで出回っておりますが、こちらの方は話し言葉そのもので記述してあります。ご容赦ください)

尾身:まあ、ふつうにやればね

アシスタント進行役:お待たせしました。ただいま8時を回った所ですけれども、えー第一回OMI LIVEを始めまーす。
有志の会事務局がアシスタント役として進行していきます。
みなさんどうぞよろしくお願いしまーす。

(拍手)

尾身:よろしくお願いします。

アシスタント進行役:大体8時30分から40分くらいだと思っておりますが、どうぞおつきあいください。
では、尾身さんこんばんは。

尾身:こんばんは

アシスタント進行役:あの、はじめてのインスタライブですけれども、今どんな気持ちですか。

尾身:緊張しています(笑)。

アシスタント進行役:緊張していますか(笑)。
私も緊張しています(笑)。
ほんとに、あのーまず最初にちょっとどうしてインスタを始めようと思ったのか、
このインスタライブにかける思いお伝えいただきたいなと思うのですが。

尾身:インスタってのは若い人が沢山利用しているってことの、
それから最近ちょっと世の中が分断されて誤解だとかあって、
まあ私なんかも一般の人がどんなふうな考えを持っているか、
どんな悩みがあるのかってのをことに対し
私たちの考え方もぜひ知ってもらいたいって
まあ、双方向の対話ができればいいなと思って、今回お引き受けしました。

アシスタント進行役:そのー、実はスタッフも動画初めてでうまくいくか、
ドキドキしておりますが、最後までぜひ視聴者のみなさま暖かく見守ってください。
と、最初にですね、あの、本編に入る前に、
えーまずですね、そもそも、尾身さん、分科会の会長とかあのー紹介されること多いと思うのですが。
分科会とは何かというのをちょっとご説明したいと思います。
はい、この図ご覧いただけますでしょうか。

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アシスタント進行役:尾身さんは昨年から政府のコロナ対策の方で関わってこられまして、
えー緑の囲みで囲んである、
新型コロナ分科会
という分科会と、
青い囲みに書いてある
基本的対処方針分科会
という二つの会議体の会長さんをされております。
あのー二つの分科会があるってお気づきの方ってどれくらいいらっしゃったでしょうか?
ちょっと、マニアにしかわからないことなんですけど。

あの最初にぜひ知っていただきたいと思います。
あの、この新型コロナ分科会という緑の方は、
コロナ対策の大きい方針を政府に提案するところです。
ここは感染症の専門家だけではなくて、経済の専門家なども入っておられます。
また、新型コロナ分科会以外にも
ワクチンについての詳しい助言をするところとか、
それから医薬品の助言をするところなど、
政府に助言するところはたくさんありますけれども。
この緑の新型コロナ分科会は
おおきい方針を政府に提案しています。
で、だけどまあ、最近は開かれていないんですかね?
で、毎週のように開かれているのが
この青い囲みにある
基本的対処方針分科会
です。

こちらはですね、緊急事態宣言とか
まん延防止等重点処置
という、あのー、ものについて
政府から案が出てくるんですけれども、
その原案に対して意見を言うところです。
で、えっと、
ちょっと強調したい点があります。
それは、政府の対策本部っていうオレンジの囲みがあると思うんですども、
あのー、分科会が言った、意見については
政府が採用するかどうかを決められて、実際に取る対策を決定したり
それから実行したりするのは政府の役割です。
なので、新型コロナ分科会が意見を出しても
提案が採用されなかったこともあります。

また、右側に赤い囲みで都道府県があります。
政府と一緒に、各地の都道府県が政府と一緒に
対策を決定したり、

それから地域で実施する対策については都道府県が決定して実行すると。
そういう仕組みになっています。
てことで、尾身さん、この関係図であっていますでしょうか?

尾身:うん、大体あっていると思います。

アシスタント進行役:大体あっている。ていうことで、尾身さんの役割は政府に意見を言う
役割だと言うことを覚えておいてください。
で、この画面だけだと見えないと思うので、
後でインスタにも画像を投稿します。
さて、えー、そんな二つの分科会の会長であられる尾身さんですけれども、
あのー皆さんからの質問に答えていただく前に、
まずあのー尾身さんからみなさんにお伝えしたいことを最初に話してもらうおみトークのコーナーに行きたいと思います。

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えー、尾身さん、
まず、今皆さんにお伝えしたいことは何でしょうか?

尾身:沢山ありますけれども、ひとつだけ、選ぶとすると、
今ここにきて、感染が下火になりましたよね?
これは、いろんな要因があると思いますけれども、
最も大きな要因の一つは、一般の市民の方が、
コロナ疲れのの中で協力してくれたおかげでもあります。
っていうのが、力を発揮してくれたと思います

アシスタント進行役:はい、あのー。
今回大変な第五波でしたけれども、あの、こんなに早く感染状況が収まると思っていましたか?

尾身:んーこれは、ワクチンの効果があるというのは、
予想できるんですけれども。
ここにきて、かなり、あのー、自宅療養の人が、
重症化したり亡くなったりした。
こういうようなジャーナリズムを通しての情報と言うのが、
多くの人にまあ、これはたいへんだという思いが、出てきたと思うので、
そのことが、一つ重要なファクターだったと思います。

アシスタント進行役:はい、ありがとうございました。
みなさんが感染防止に注意する行動を努力してくださったことが身を結んだ
ということかなと思います。
では、次のコーナーに行きたいと思います。
あの、最初の頃、フォローしてくださった皆さんは覚えていらっしゃると思いますが、
今月1日にインスタのオープンと同時にインスタライブで聞きたいこと、を質問箱で集めさせて頂きました。
24時間で7272件ものお声を頂いたということで、
かなりスタッフもびっくりしておりますが、
尾身さん、どうでしょう。この7272件というのが一晩で集まったというのは。

尾身:んー、これは。まあ驚きのひとことと同時に、責任も感じますが、
感謝という気持ちも同時にあります。

アシスタント進行役:はい。で、事前にあのー、投稿でもお見せしていましたけれども、
質問箱の声だけでなく、インスタの投稿にお寄せいただいた声の大小を
データ化して図にしたのがこちらです。

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アシスタント進行役:えーと、ど真ん中にワクチンというすごい大きい字が書いてあります。
あとは、右のほうに補助金。という字も見えますね。
あの、このことについても後程お話しいただきますので、最後までおつきあい頂けるとうれしいです。
あと、ねえねえもありますね。
それからワクチン、ワクパス、パスポートもあったりします。
このあたりも後程触れたいと思います。
ここからこの凄くたくさんいただいた声を機械的に要約するツールがあって、
そこに入れて出てきた質問や数が少なくても大切だなと思った質問など中心に尾身さんに応えて頂きたいと思います。
えー質問箱に頂いた中ではですね。 
そもそも尾身さんって誰?っていうことがあって、
えー尾身さんのことを知りたかった方が多かったようなので、まずそこから行きたいと思います。

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アシスタント進行役:えー尾身さんの経歴が知りたいです。
えー尾身さんがどういう人なのか知りたいという声を多く頂きました。
えーちょっと簡単に、経歴もご説明しつつ。本人にも聞いていきたいんですけれども。
尾身さんは東京都のご出身で、大学ではなんと法学部にうっかり入学しちゃったんですよね。
で、その後に医学を志して栃木県にある自治医科大学の一期生になられた。ということでした。
どうして自治医科大学に入られたのかお聞きしてもいいでしょうか?

尾身:これはあー一期生だったということが一番大きかったと思います。
それから自治医大の場合には地域医療に従事するということで、まあ、大学の研究室と言うよりも
地域というように、私が言うように一番は一期生だったということ。だと思います。

アシスタント進行役:一期生になると、何かいいことがあるんですか?

尾身:んー何もいいことはないんですけど、自分らで道を切り開けるという感じですかね。

アシスタント進行役:自由に

尾身:仰る通りです。

アシスタント進行役:そして医師になられた後、あのー離島の医療とか経験されたりですね。
それからB型肝炎の研究などもされてたそうです。
みなさんよくご存じですが、WHOの西太平洋地域の事務局で、長く、あのー感染症対策に携わってこられました。
例えば2000年にこどもの間で広がるポリオの根絶に尽力されたり、
それから2003年にはですね、SARS、エスエーアールエス、サーズの制圧にも尽力されたということで、
尾身先生にとって感染症対策ってのはライフワークなのかなって思うんですけども、感染症対策のお仕事の魅力とか。

尾身:うんうん

アシスタント進行役:大事に思われているところがあれば教えてください。

尾身:感染症対策ってのは、感染症の学問を基礎にするんですけれども、
単に学問という側面だけではなくて、
例えば、人間はどう考えるか、社会はどう政策で影響するのか。
経済や政治とどういう関係があるかっていうんで、
まあ、部分っていうよりも全体を、社会全体を考える。人間を含めて。
考える。まあ、分野です。
これについて私は非常にあのー好きになりました(笑顔)。

アシスタント進行役:なるほど・・・。はい。
で、そしてですね、2014年から現在のJCHO地域医療機能推進機構の理事長になられて、
超高齢社会の日本のですね、地域の医療を支える病院とか、
あと、介護老人医療保健施設とか、訪問看護ステーションを統括しておられます。
では、あのー次のご質問に行きたいと思いますが、
尾身さんの趣味は何ですか?
これ、結構多かったんですけれども。
あのー趣味は何ですか?

尾身:これは剣道、に尽きます。

アシスタント進行役:剣道はいつ始められた?

尾身:んーこれはねー、剣道は中高と若い頃やっていたんですけど、
大学からずーっと63歳まで中断していたんですけど、
63歳になってから今まで、学生時代も熱心にやっていましたけれども。
コロナが出てきてから、残念ながら稽古に行くことができません。

アシスタント進行役:なるほど。
一人で素振りとかされたりとかもするんですかね?

尾身:うん、それは寝る前にちょっと軽く竹刀を握ることは多いですね。はい。

アシスタント進行役:はい。
大変、お疲れを心遣いくださるコメントを頂いたんですけども、
あのーお疲れの時にほっと一息つけるようなお好きな食べ物があれば、教えていただきたいのですが?

尾身:(笑い)
これはちょっとあれですけど。カレーライスが一番好きです。

アシスタント進行役:カレーライス(笑い)

尾身:(笑い)

アシスタント進行役:カレーライス。あのーよく召し上がっている姿をよく拝見します(笑い)。
栄養ドリンクもよく飲まれておりますね。(笑い)

尾身:(笑い)

アシスタント進行役:カレーライスで。

尾身:はい。

アシスタント進行役:はい、ありがとうございます。
では、本質的な質問にちょっと移ってきたいと思います。
ズバリ、コロナはいつ収束するのか?
まあ、いつまで自粛を続ければよいのか、というご質問が多かったです。
あのーウイルスもどんどん変化していく中で、いつってのが結構難しいご質問かと思いますが、いかがでしょうか。

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尾身:あのー収束ということ、つまり感染をゼロにするはこの病気は難しいと思います。
本当の意味で収束するのは、まあ、あのー2、3年かかると思います。
しかし、2、3年かかると言っても、あのー2、3年間ずっと今の様に行動自粛をする必要かというと、全くそんなことはなくって、
あのー、今はワクチンも段々接種率が上がっている。
それから最近、治療薬も出てきましたよね。
それと同時に他の科学技術。
例えば、QRコードを使ったり。
えーと二酸化炭素モニターなんかをやると、だんだんと社会生活を少しづつ元に戻すことができると思うんで。
我々はそうしたことを目指すべきだと思っております

アシスタント進行役:はい。あのー、しばらくかかるみたいですけども。
あのー、2、3年飲み会ができないってことはないですよね?

尾身:それはない。それは2、3年。完全にまあ、収束と言う意味では2、3年かかるってことで。
あのー行動の制限の解除と言うのは少しづつ、ワクチンはできたり、治療薬はできたりね、できるし、そうすべきだと思います。

アシスタント進行役:はい。次のご質問行きたいと思います。
一番大きい、図で文字で表示されておりましたけれども、
えーワクチンです。

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アシスタント進行役:えーワクチンについて沢山ご質問頂きました。
えーコロナのワクチンに関しては、あのー日本政府はですね、発展途上国にも配慮しつつ、
すごく大変な獲得競争を何とか交渉して、国民が打てる量のワクチンを確保しましたけれども。
まだ打てていない方もいらっしゃると思います。
えー11月頃までに国民に行き渡ることになっています。
えー最近のデータ、ちょっと気になるデータといえば、
ワクチンを接種しても感染する事例があるとか。
えーそういう話がありますけれども。
えーそれでもワクチンは打った方がいいんでしょうか?

尾身:えー、このワクチンはですね。実は、メッセンジャーRNAワクチン(mRNAワクチン)
と言いますけども、私たちが予想していたことよりも遥かに優れものです。
えー私は、基本的にはワクチンを打っていただければいいと思いますけれども。
何故かと言うと、みなさんご承知の様に若い人なんかでもかかると重症化することもあるし、
それよりも軽傷、あるいは無症状でもですね、感染すると長い間後遺症ですね。
あのー倦怠感だとか、味覚の異常だとか、脱毛だとかということに悩まれる。
ということが、わかっているので、あのーぜひ、私なんかは自身も打ちましたし、家族も全員打ちました。
それであのー、最近になってこのワクチンを打つと、女性が不妊、子供が生まれなくなったり、
あるいは陰謀説ということが一部で言われていると思うんですけれども、
実はあのー、私がWHOでポリオの根絶で、その時もワクチンを使うわけなんですけれども、
その時もですね、同じような現象、子供が産めない体になってしまうんじゃないか。とか、
あるいはお金持ちの国、力のある国が、比較的リソースの少ない国のそのー侵略するための、
まあ、陰謀ではないかと言うようなこともあったんですけど。
そういうことは、ワクチンにとって時折ある問題なんですけど、
正しい情報をみんなで理解して、正しく判断すればいいんじゃないかと、やっていただければと思います。

アシスタント進行役:はい、また、あのー副反応に対する心配の声を頂いております。
一般的にワクチンで、強いアレルギー反応とされるアナフィラキシーショックを経験される方が
100万回接種当たりで、1.3倍くらいと言われています。
コロナのワクチンの場合は、100万回の接種当たり、2.5~4.7回位の頻度で、存在するそうです。

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アシスタント進行役:で、体質の問題でワクチンを打ちたくても打てない場合はどういう風に考えていけばよいか教えてください。

尾身:あのー実はそんなに、数は多くないと思いますけど、
ワクチンを打てない人がいるわけですよね?
そういう人には、ぜひ、まずはですね、基本的な感染の予防策ですね。
マスクをするとか、人ごみを避けるとか、そういうことをして頂きたいと思います。
それと同時にですね、万が一ちょっとでも体に具合が悪いと感じたときには、すぐにですね、
保健所なんかに相談して、検査を受けて頂ければと思います。
それから最後に、家族で過ごしている方の場合には、ご本人がワクチンを打てない
全員が打てないってことはない。まあ、全員が打てないってことはないと思うので、
そういう場合には、家族その人、その人以外は、なるべく全員打って頂ければ、その人を守ることができると。
そんなことを是非お勧めしたいと思います。

アシスタント進行役:はい、ありがとうございます。
次の質問行きます。

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3回目のワクチン接種は必要ですか?ということです。
えーワクチンの効果は接種してから時間の経過とともに、効果が落ちることもわかってきました。
一方でWHOは発展途上国が2回接種を終わるまで待ってほしい。と先進国に要請をしているところです。
尾身さんは3回目のワクチン接種について、どう思いますか?

尾身:これはもう、あのー、2回目の接種打ってから、5か月前後経つとですね、
まあ抗体の量が減ってくると言うことがわかっているので、日本政府は
3回目のワクチンを準備しようということに決まったわけですけども、
あの、WHOはあのー、やっぱり一部の国だけでワクチンを独占するのは良くないという考えで、
まあ、もうちょっと待ったらということですけど、
私は日本はもうすでにワクチンを国内でちゃんと確保したものはですね、一応それで2回目はまだ打ってない人に、早く2回目を打っていただいて、
3回目の準備をしながら、で余裕ある場合には国際社会の責任ある、
まあ、一員としてリソースが足りない、ワクチンが中々打つことができない国にですね、貢献をするということを一緒にやっていけばいいんじゃないかと思います。

アシスタント進行役:はい、ありがとうございます。
ワクチンについては厚生労働省のホームページでいろんな情報が出ておりますので、
是非ご覧いただきたいと思います。
えーとここまで質問箱で、多く頂いた声について話をしてきましたけれども、
あのーインスタに投稿いただいたリプライですと、

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アシスタント進行役:ワクチンパスポートについてのお声を数多く頂きました。
えー沢山のワクチンパスポートの質問を要約して出てきたのがこちらです。
尾身さん、「ワクチンパスポート」勘弁してください。という声。ですね。
あのー、ワクチンパスポートは勘弁してほしいというネガティブな反応がかなり多くありました。
この話次に進めていきたいんですけども、
ちょっと、この話進める前に開設をさせて頂きたいと思います
こちらの図はですね、今既に政府の方で導入されている「ワクチンパスポート」です。
これはあの、あくまでも日本から海外に渡航される方を対象に国が発行している証明書です。
相手国に入国するときに、ワクチンの接種歴を証明するものとして活用が始まっています。

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アシスタント進行役:それをすることで、入国時に隔離などの処置も免除とか緩和を受けることが可能になります。
皆さんが勘弁してくださいと言われているワクチンパスポートは、このことではないんじゃないのかなと思われます。
恐らく、国内での接種歴の活用についてかと思っております。
実はですね、尾身さんをはじめ、分科会の人たちが政府に提案しているのは、ワクチン・検査パッケージというものです。

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アシスタント進行役:で、これは場面を限った上でですね、社会経済活動を活発にしていくために接種照明と、ワクチンを受けられない方には
代わりとして検査を受けて頂く、この組み合わせと言うやりかたはどうだろうか。
ていうことを提案しております。
これによってほかの人たちに感染させるリスクが低いということを示すことができるからです。
勿論、いろんな限界もあります。
えーなので、必ずしもこれで、基本的な感染防止策が全部免除されるという許可証にはなりません。
また、一番大事なのは、名称なんですけども、
分科会では、ワクチンパスポートという言葉は絶対使うべきではないと提案しております。
差別や分断が起きてしまうような、原因になるからです。
ですので、そういう言い方はしないということです。
と覚えておいていただきたいと思います。
で、どういう場面で活用できるかっていう、あくまでもたたき台の例があるんですが、
例えば県境を越える出張とか旅行、全国から人が集まる大規模イベント。
そういったものでは活用できるかもしれないですが、

アシスタント進行役:活用すべきでない場面もあります。
修学旅行とか入試、選挙。
それからリスクが明らかに低いのに提示したものにだけ入場を認めるとか、
提示しない人に対して法外な料金を請求するとか、
そういうのは良くないだろうという話が出ています。
新しい生活の制約にも繋がることですし、トラブルも起こるかもしれませんが、
一方で経済界からの期待は凄く強くて、
上手に活用すればいいという声もあります。
尾身さんはあのー、皆さんにぜひ、
議論をして頂きたいと提案していますけども、
あのーどんな風なことをお考えですか?

尾身:あのー、今お話があったように、実は我々分科会は
ワクチンパスポートというのをを使うべきではないと言っているのは、
何故かと言うと、ワクチンパスポートと言った瞬間に、
持ってない人は社会の色んな活動に参加できないということになって、
これは社会を分断させる、差別ということで、
まずはワクチンパスポートではない。
で、ワクチンが打てない人、打ちたくない人ってのは当然いるわけで
それを補完するだけで、検査というものも一緒にやったほうがいいんではないかということです。
最後に言うと、ワクチン検査パッケージというのを、私たちはたたき台として、
一般の人がこれをどう考えるのか?
これをやっぱり社会の一つの、まあ、あのー、エチケットとして
やったほうがいいのか。
いやいやそれはやるべきではないという、そういう議論をしてほしいという意味で出した、んですね。
例えば、あのー、うー、大学と高校のクラブ活動ありますよね?
あのー、肉体的な接触。そういうのをやりたいときに、
ワクチンを打っているか、検査をしている人が、やって
いやいやそんなことはなくって、そんなのは関係なくやったほうがいい。
やれるようにすべきだ。
そういうことをそれぞれの場、あるいは飲食店もそうですよね。
飲食店の場合に、いちいち小さなお店に行くのに検査したりワクチン証明書見せるのが大変だという、
これは実際に飲食店の方々はそういう意見が多いんですよね。
だから、大学だとか、飲食店だとか、あるいはイベント、それぞれがですね、
皆さんがどういう社会を作りたいかというのを、みんなでコンセンサスを得て頂きたい。
そのためのたたき台を示したということですから、
是非皆さん、議論をして頂ければと思います。

尾身:で、しかもやるんならどういう場面で使うのかということも含めて、議論をしてみんなで、これならいける、あるいは、これはいやだというところを社会のコンセンサスづくりというのが求められるんじゃないかと思います。
アシスタント進行役:既にあれですよね?外国で導入している国があるということもまあ大きい方針になっているのかなと思いますけれども。
あのー、いろんな国で試行錯誤している段階なので、是非検討してほしいということです。

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アシスタント進行役:次、はい、あのー、
”「ワクチン・検査パッケージ」案、皆さんはどう思いますか?”
まとめるとこんな感じかと思います。
あのー新型コロナをゼロにすることはできないんですけども、
全ての行動制限を解除することも、まあ、難しい状況です。
これはあくまでも議論のたたき台、
それからWHOなんかはこのワクチン・検査パッケージを導入する期間ですが、
あくまでも期間限定にすべきだと、いつまでもやるものではないとも言っています。
まあ、そういった状況も見ながら、皆さんに議論してほしいということで、尾身さんとしてはよろしいでしょうか。

尾身:そうですね。これは、あのー、今こういうことになると多くの皆さんが、
自分で判断できるようになったんで、
こういうワクチン・検査パッケージなんかも
国や自治体やあるいは専門家が一方的に押し付けるということじゃなくて、
みんなが、自分らはどうしたいのか?ということをみんなが、一緒に議論に参加して
みんなで決めないと、一方的にやったってうまくいかないと思うので、
是非皆さん、これからも議論をして知恵を貸していただければと思います。

アシスタント進行役:ありがとうございます。
こんな場所では活用できるとか、つかわないとかということがあれば、
是非コメント頂けるとありがたいです。
さて、あのー、ちょっと、気が付くと八時半くらいになっていて、
最後のコーナーに移る前にですね、
皆さんからいただいたコメント等々見ていきたいと思いますけども。

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アシスタント進行役:もっと、フランクでリラックスする感じでいい。

尾身:(笑い)

アシスタント進行役:固いですかね。はい(笑)
とかですね。あと、(?)感謝のメッセージを頂いたりとかですね。
あ、1つこんなのを頂きました。
ワクチン接種した人がサービス受けられるのも良いですが、
ワクチン打てない、打たない選択をした人が制限されるのは許されることではない。というご意見を頂いております。

尾身:うん

アシスタント進行役:あとは、国内と対国外では目的と運用を区別した方が良いかなあ。とか。特典つけてくれ、っていう。

尾身:うん

アシスタント進行役:特典、どうでしょうかね?
これから色んな企業が考えて、既に導入している企業もありますね。
行政が特典を付けるのは先生はどう思いますか?

尾身:んー、これは、基本的には民間が主体的にやったほうが、私はいいと思いますね。

アシスタント進行役:まだーあのー、議論があるかとは思いますけれども、
是非、よろしくお願いします。

アシスタント進行役:そして、ではひと息行きたいんですけども、
あのー、尾身さんは、コロナが終息したら何をしたいですか?

尾身:(笑い)それはさっきも言ったように、一番私がコロナが終息してやりたいのが、
道場に行って剣道の仲間と一緒に稽古をしたいってことに尽きます。

アシスタント進行役:んー。尾身さん何段なんですか?

尾身:私はほら、ずっとブランクがあったんで、まだ四段ですけれども。
あのー、です。


アシスタント進行役:四段。四段って結構すごい段位なんじゃないかと。

尾身:そんなことないですよ(笑い)

アシスタント進行役:そんなことないですか(笑い)
はい、なんか、あのー尾身さんの剣道の鍛錬できることもいいつつ。
えー、最後のコーナーに行きたいと思います。
はい。

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アシスタント進行役:これで最後になりますが、尾身さんが理事長を務めるJCHOの補助金についてなんですが。
ご意見も多数いただきました。
えー、今日も書き込みでそのことを質問されている方がおられます。
132億円でボッタくりじゃないかとか。
それを何に使っているんだとか。
そういうご意見が来ておりますけれども、
尾身さん、それについてご説明をお願いできますか?

尾身:うん、そういうボッタくりと言うような意見があるということも私も知っています。
えーこの話を、ただ、現場で日々、限界の中で頑張っている、あのー
看護師さんやお医者さんが聞くと、ちょっとショックだと思うんですけど、
ただ、私はJCHOの理事長だし、たまたま分科会の会長をやっているわけですよね。そうしたものとしては、こうした質問や批判に対して、私自身はしっかりと答える責任があると思いますので、
ちょっと、一分程度、私がどんなふうに考えているのか、この機会にお話ししたいと思いますけど、
実はJCHOというのは全国で57もの病院があるんですね。
都会にもありますし、地方にもあります、まあ、あのーそんなに大きな大学病院よりもむしろ、中小病院で、えーいわゆる高齢者のケアなんかをする、地域に根ざしたケアをしているというのが特徴です。
で、JCHOに対してもですね、他の病院と同じように、
国や自治体から、なんとかできるだけたくさんの
ベッドを確保する計画をしてくださいということが再三再度ありました。
で、私はもちろんこういう立場ですから、すぐに要請が来たら、病院長さん、現場の人たちになんとかやるように指示を出す。そうすると、現場の院長さんたちもなんとかやりたい。
いろいろ大変なんだけれどもやりたいということです。
ただ、あのー現場の院長さんたちにとってはですね、
この患者さんをコロナの患者さんを受け入れるっていう風になると、あのーかなり悩ましい、課題に直面するんですよね。
えー例えば、実は一般の患者さん、中にいっぱいいるわけですけれども、
コロナの患者さんを診るために、病棟を開けるとなると、
そこの入院している患者さんを他の病院に受入れてもらわなくてはいけないんですね。
他の病院も大変ですけど、そう簡単には受け入れてくれない。
それから、もう一つはですね、実はJCHOの場合は、一般の診療をやっているわけですけれども、
実はコロナの患者さんの場合には、仮に中等症、重症じゃなくて、中等症でも一般医療、
例えば、糖尿病とか認知症なんかの患者さんを診るよりも、
まあ、大体ですけれども、1.5倍ぐらいの看護師さんたちが必要になってくるんですよね。
でー、我々の病院は、そんなに感染症のプロの看護師さんやお医者さんがそんなに多くないので、
どうしても看護師さんを確保するのにものすごく困難があったということです。
しかし、そうは言っても、なんとかしなくちゃ行けないっていうんで、
まあ、皆やるわけですけど、その結果ですね、JCHOの場合、全国平均するとですね、
あのー計画した、全国の平均です。
これ地域によってニーズも違うし、色々違いますけど。
約、計画したものの60%の入院患者さんを入れて、あのー都会で特に、ニーズが高かったりするところは9割がた確保した病床の行ってます。
勿論、それより、少ない病院もありましたけど、そうしたことで、6月には確かですね、600人ぐらい。
7月に800人、8月に1800人位と、まあ患者さんの受け入れを増加させてます。
そのうえ、更に最近になって国から、病院全体をコロナ専用病院にしてくれないかという要請が強くありましたんで、
それに対しても、東京のある病院をですね、もうこれ全部、一般の人全部出て貰って、
コロナの専用病院にすることにして、9月の末にはもう、始まる予定。そういう決断もしました。

尾身:さて、その最後ですけれども、ボッタ(笑い)あのー、補助金のボッタくりですけども、
あのー、これは、看護師さんなんかを確保するのに、難しいという理由はあったにせよ。
実際にですね、確保した、計画した、病床よりも、実際に入れた患者がちょっと少なかった。という事実はあるわけですね。
で、この事実に対しては、私はこの事実に対しての補助金の扱い方については、
まあ、これ、国や自治体が、方針を示すと思いますから、その方針、案などに従って、
あのー適切な行動を取りたいと思っております。
最後にですね、JCHOの色んな、財務の諸表については、JCHOのホームページをみて頂ければ、
色んな事が細かく書いてありますので、是非ご覧になっていただければと思います。

アシスタント進行役:はい、ありがとうございます。
あのー、コロナ専門病院をJCHOでも始めるということですれども、今まであのー、JCHOの病院は地域で信頼関係を作ってきて、
今まで、あのーその地域で診ていた患者さんをお断りになったり、
入院患者さんを他の病院に転院させたりということで、スタッフの方もとても葛藤してらっしゃるということですけども、
まあ、それでも、コロナの診療のために、尽力をされるというお話もありました。
あのー、コメントの中にも、医療従事者の方もお聞きになっているそうで、大変お忙しい中、医療従事者の方も耳を傾けて下さって、
本当にありがとうございます。
あのー、最前線で戦っている、医療従事者の方へのお礼の言葉とか、あんなことを説明してくれたことについての感謝の言葉とか、
メッセージなども流れました。ありがとうございました。
えー、ということで、大体予定していた時間にはなって、ちょっと過ぎてしまいましたけれども、
最初からご覧いただいていた方とか、途中から参加していただいた方、
ライブでご覧いただいているかたもいらっしゃるとおもいます。
ありがとうございます。
で、頂いているコメントの中に、予備自衛官、予備自衛官みたいなしくみを、看護師とかでつくれないんでしょうか。
ていうご意見とか。
あと、施設や病院に気軽に面会に行けるように、ワクチン検査パッケージには賛成というご意見もありました。
マスクをしていてしゃべれない状態でも、ライブに行きたい。看護師も堂々と行きたい。
という悲痛な声ですね。
本当に医療・介護従事者の方は、色んな活動を制限した中で戦ってらっしゃると思います。
本当にありがとうございます。
また、みんなで解決して元の生活に戻せる方法を考えたいというコメントも頂きました。
はい。ということで、尾身さん、こうした声に感想ございますか?

尾身:んーそうですね。早く元の生活に戻りたいってのは日本人全員のあれだと思います。
で、そうするためには、あのーやっぱり国や自治体の方も、
私はワクチンだけじゃなくて、あのー、できる検査や、その他の会議室(?)をしっかりつかう。
なるべく、ワクチンを進めるということで、人々の行動制限ってのはなるべく、少なくできる様な
あのー行ければいいと思いますけれども。
ただ、今年の冬、また、感染の拡大のリスクがありますので、あのー、もうしばらく慎重になって、
なるべく、ワクチンを打てない人もいるんですけど、できれば打てる人はなるべくワクチンを打って、
何かあったら、具合が悪かったら、検査を受けるなんかをして、
みんな自身と社会を守るために、ということをして何とか、早く元の生活に戻れるようにできればいいなと思っております。

アシスタント進行役:はい。
沢山書き込んでいただいたものに、指定感染症の話かな?
五類にしろっていう、コメントがいっぱいありました。
あのー、この話機会があったら、またあれば、改めて感染症の分類の話と、
今の指定感染症の位置づけの話ですね。
あのー、今度取り上げたいと思います。
今度って言っちゃったけど(笑い)

尾身:(笑い)

アシスタント進行役:やるチャンスがあるのか?
今日、いよいよ一回目をなんとかやり遂げようとしていますけれども、
また、やれる機会があるんでしょうか?
また、やってほしい方がいらっしゃれば是非書き込んで頂けたら、スタッフも元気が出るかなと思います。
っていうことで、あのー、またライブ配信してください。ありがとうございます。
はい、そうですね。
ちょっと、二類・五類問題とか取り上げるといいかなと思いました。
で、えーとじゃあ、是非二回目できるとなったら、あのーどうぞよろしくお願いいたします。
最後に短くお知らせが二点ございます。
あのー、インスタの方々、初めて有志の会をしてくださった方々にお知らせですけれども、
あのー、noteとTwitterもやっております。
あのー、noteではなかなか報道されない内容だとか、インスタライブだけではお伝えしきれない内容など時々書いておりますので、
チェックをお願いできたらと思います。
感染対策、感染症対策に関わりながらやっているのでそんなにマメには更新できないのですが、あのー時々見て頂けたらと思います。
それから二つ目のお知らせですけれども、
明日、19日の日曜日ですね。夜9時からNHKスペシャルで、新型コロナ市民と専門家の緊急対話という番組が放映されます。
9人のコロナで大変な影響を受けた方と、
尾身さんはじめ4人の専門家が話し合いをした内容が流されます。
テレビをお持ちでない方は、NHKプラスで、テレビをお持ちの方はNHK総合でご覧ください。
はい、お知らせは以上です。
はい、最後に尾身さん、ここまで40分もおつきあい下さった視聴者の皆さまにメッセージを一言お願いします!

尾身:どうも。沢山の方々が聞いていただいたように、本当にありがとうございます。
えー、今日は緊張しましたけれども、また、機会があれば、こうして皆さんの意見も聞きたいし、
私の話も聞いてもらいたい、双方向で、これからそういうことが続けばいいなと思いますけど。
また、皆さんよろしくお願いいたします。

アシスタント進行役:はい、どうもありがとうございました。
あのー、皆さんお体にも気を付けてお過ごしください。
ではー、あのーよろしいでしょうか?
はい、ありがとうございました(拍手)

尾身:どうもー。

最後に、尾身茂インスタライブは132憶円については言い訳に終始し、コロナがそもそも風邪であり、ワクチンすら不要で、問題の核心に触れることもなく、コロナワクチン接種後に副作用や死亡者が多数出ていることについては一切触れていませんでした。

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