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草ブレードちゃんと行く中国人民铁路旅~铁路先行編~

《キーワード 8D(8次元)魔幻都市重慶 秘境地下鉄駅 ビル貫通モノレール 崖にへばりつく公園》

前回はこちら↓

 女士们先生们!

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 曇り空の重慶です。10連休から逃げて海外逃亡したはずなのに、ここ中国でも連休に巻き込まれていますww

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 重慶軌道交通のモノレールに乗り出発です! ここ重慶は地下鉄も走っているのですが、その地形と岩盤から地下鉄の建設が難しい箇所もあり、モノレールが地下鉄と同じように公共交通機関の一員として活用されています。

 このモノレール、日本からの技術によって建設されているせいもあるのか、なんとなく駅の乗り換えの案内なんかがどことなく日本っぽいなぁ…と。出口が黄色いからですかね?写真は撮ってこなかったのでBilibiliの動画からちょっと写真を拝借。

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(引用元 https://www.bilibili.com/video/av60272374 「『轨交』重庆轨交随拍」/2014-重回内燃時代)

…と思ったら、思わぬツイートをパブサで発見。どうやらJR東日本とかと同じデザイン会社が作ってるとのこと。どうりで一緒なわけだwww

 ついでに重慶軌道交通のロゴもなんだか重厚感があってかっこいいですね。

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 閑話休題。モノレール2号線は川と崖の間を縫うように走るので、車窓が素晴らしいです。流石は8D魔幻都市。是非夜にも乗りたいですね。というかこれだけで観光名所になりそう…。

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 牛角沱でモノレール3号線にお乗り換え。

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 今度は地下鉄に乗り換えて目指すは…。

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 曹家湾駅!日本でも一部には超有名な駅です。どういうところかはまた後で。

 列車は大自然のなかを走っていきます…。一応地下鉄、都市鉄道なんですけどねww

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 ということで曹家湾駅に到着です。駅構内はとてもキレイです。ちょっと写真がぶれていますがww

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 改札を抜け、とりあえず外に出てみましょう。手近な3番出口から出ようかな…と思ったら、なんか書いてありますね。「暂未开通」と読めます。工事かなにかで閉鎖してるのかな(すっとぼけ

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 仕方ないので、1番出口から外へ。さあ地上にはどんな街が広がっているのでしょうか。

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 地上に広がっていたのは荒野でした。ということで、そう、この曹家湾駅は地下鉄の秘境駅として超有名です。ですが、流石中国。ほんのここ数年のうちにしっかりと開発がなされはじめ、仮囲いや建築中の建物がすでにもうありますね…。ほんの少し前は完全に荒野だったっぽいんですが。まぁ、先に駅をつくって、そこを開発するという手筈らしいので、予定通りではあります。

 この先は泥の道が続いています。入るなとも書いてないし、地図上にもちゃんと表示されているようなので進んでいきます。すると…

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 なんか出入り口を発見。ってこれ、さっきの「暂未开通」やないかーいwww そりゃ閉鎖中だわ…ww

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 ちょっと角度を変えてみると、もうこれ完全に、文明が崩壊して地球上から人類が絶滅した後に残ったインフラの廃墟だ…。

 出口1と3があるなら2もあるはずなので、探したのですが見当たりませんでした。なんか覆いがかぶせてあったものがあったのでこれかも…。

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 途中、付近の工事関係者や工事車両とすれ違ったりもしましたので、邪魔だとか言われるかなと思ったら、特に何も言われませんでした。まぁ、自分が探索してる間にも、また他の探索者が現れてたしww

 ということで、また市街に戻っていきます。

 しかし、重慶はすでに中国では、画になる・TikTok映えする街として非常に有名になっているため、スマホやカメラを構える人民がそこかしこにいますww 8D(8次元)魔幻都市ですからね。

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 そんな人民とともに目指すはここ。

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 ここも重慶の観光スポットとして超有名な駅です。中からだと何がすごいのか分からないかもしれませんが、駅から下をみると人民がたくさんwww あの中に混ざるべく降りていきましょう!

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 階段を降りきるとこの駅の説明が。

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 そう。この駅はモノレールがビルを貫通する駅として有名なのです。その独特の景観から、中国でも人気となり、しまいには写真撮影用の広場まで作られてしまいましたwww さっき人民がたくさん固まっていたところですね。

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 駅前の横断歩道には交通整理のおばさんまでいました。お疲れさまです!ww

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 ということで、そのフォトスポットから駅を眺めてみましょう。

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 なるほど…。これは確かに見てて面白いですね。ビルが先にあったのか、モノレールが先にあったのか気になるところですが、どうやら重慶の日本大使館によれば、『山の急斜面という立地条件を勘案し、崖崩れの防止対策と、建設コスト回収の一挙両得を目指し、当初からそのように設計され同時に建設された』らしいですww まぁ分からなくはないけど、本当にやってしまうとはww

 さて、ちょっとは普通の観光でもするかーと思い、そのまま磁器口古鎮までバスで来てみたのですが…。

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 すいません、私がバカでしたwww 混みすぎww

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 奥まで行くのはそうそうに諦め、すぐ戻ることにしましたww

 もう仕方がないので一旦ホテルに戻ろうかとも思うのですが、そのためにはアトラクションに乗らなければなりません。

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 そう、大人気アトラクション重庆轨道交通1号线です。

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 流石にこれは…ということで、隣駅まで歩いたらなんなく乗れました。一安心。

 石油王の街(ではない を通ったり。

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 またもや两路口でその風景に惚れ惚れしたり。

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 しばらくホテルで休憩した後、夜になってからまた出発です。本当は洪崖洞も当然行きたかったのだが、昼間のあの混雑を見る限りヤバそうなので今回はパス。

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 途中、正東担担面という有名店で、担々麺を食す。辛さとピーナッツの甘さが絶妙でうまい!そして安い!小盛りとはいえ8人民元とは…。

 モノレールから重慶の夜景を楽しみつつ向かった先は…。

 菜园坝长江大桥。歩いて長江を渡ろうという魂胆です。

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 駅から出ると階段がつながっていて、そう簡単には地上には降りられないっぽいですww まぁ今回は橋を渡るのでむしろ登っていくのですが。

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 橋に向かう道路がループ線となっているのですが、なかなかすごいライトアップがされているww

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 そして、てくてくと橋を渡っていきます。流石に歩いて渡ろうという人は少ないのでしょう。ほとんど人通りもありません。

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 キレイだなぁ…。長江といえば思い浮かぶ漢詩がありますよね。

故人西辭黃鶴樓
煙花三月下揚州
孤帆遠影碧空盡
唯見長江天際流

李白:黃鶴樓送孟浩然之廣凌

 黄鶴楼自体はそれほど面白いわけでもないみたいですが、いつか武漢にも行ってみたいですね。

 さて、翌朝は午後には重慶を発つのですが、その前にもう一箇所行ってみたいところへ。

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 崖にへばりついたように出来ている公園、下肖家湾公园です。山城という異名を持ち、平地が少ない重慶。公園まで崖につくってしまいました。なんと高低差70メートル。

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 一番下まで降りてみました。なお、エレベーターなんてものはありません。上りも下りも階段ですww

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 さて…いよいよ重慶ともお別れです。とても楽しい街でした!是非再訪したい!

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 上海南行Z258次で、一路上海を目指します。人民鉄路の旅もこの列車で最後です。しかし、この列車、どうも软卧が連結されていないようで、硬卧、三段式寝台の旅となりました。外の風景も見え、また日中でも寝られるという中段をセレクトしましたが、どうなるか。

⑤直达K146次 重庆北14:32→成都南9:59(+1) 2042km 新空调硬卧

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 硬卧に乗ってみた感想。意外にすごく快適! 確かに寝台の特に上下は狭いです。ですが、全車寝台車の列車ということもあるのでしょう。廊下の座席はそこそこ空いており、テーブル付きなので、お茶を飲みながら車窓を思う存分眺められます。どうしても硬卧の方が開放感はありますね…。

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 さて、車窓を眺めていると、その過ぎ去る速度が随分と早いような気がします。それもそのはず。この客車は160km/h運転に対応しています。車内の電光掲示板にも145km/hの文字。

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 そして、標準軌なせいもあるのでしょう。そんな高速運転をしながら、乗り心地はすこぶる良好。中国でも高速鉄道の建設がものすごいスピードで進んでいますが、そんななかでもこういう寝台列車がいまだ健在なのは、この実力があるからでしょうね…。

 そして、車内もキレイです。いつだったか、中国の列車の中の写真として、ゴミいっぱいの写真がTwitterに上がってましたが、いったいどこの世界なのか…。

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 速い、安い、快適。こんな牛丼みたいな列車があっていいのか…。とまぁそんなことを考えながら就寝です。おやすみなさい。

 朝日を浴びつつ、夜行列車特有の気だるい雰囲気を味わっていると、どんどん上海が近づいてきました。

 そしてとうとう…。

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 5500kmにわたる人民鉄路の旅も終了です。東京からシンガポールくらいの距離でしょうか。長い旅でしたが、ものすごく楽しかったなぁと。早くも次の人民鉄路の旅を決行したくて仕方がありません。旧満鉄を感じる旅か、いやいや、遥かなシルクロードを進んでいく旅か…。やはり長距離列車はロマン…。あの日感じたワクワク感は幻ではなかった!

 ここまでで中国人民铁路旅は終了です。あとは(ソウル経由で)日本に帰るだけ!ということでエピローグにつづく…。


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