三崎の出版社『アタシ社』
日々感じたことをやり過ごしているうちに、忘れてしまう。 そんなことを繰り返しているうちに、年老いてしまいそうな気がする。 夢から覚めたら、夢の内容が思い出せない時の、切なさに似て。 だから、できるだけ毎日感じたことを、忘れないうちに書きとめておこうと思った。読んでね。
アタシ社に興味をもっていただき、ありがとうございます。アタシ社共同代表の三根かよこです。 本ページでは、主に『本と美容室』の美容師向け求人について丁寧に説明していきます。 もし今、あなたが「これから美容師として、どのように生きていこうか?」と、少しでも考えているのであれば、これは何かの縁かもしれません。 未来の仲間に向けて手紙を書くような気持ちで、書き進めていきます。 アタシ社ってこんな会社です2015年に創業した『アタシ社』。 出版社でありながら、美容室や鯛焼き屋さん
萩と山口市、福岡を往復する日々。 33歳のエスティマに鞭を打って、関門海峡を行ったりきたり。 この2日で2人の美容師さんに会った。 ひとりは萩出身、もうひとりは津和野出身。 ふたりとも地元を出てだいぶ経つらしい。 ローカルに生まれ育って、ファッションもデザインもカルチャーもトレンドもなかったという。横浜が地元のぼくでも、「地元」にはそんなものはない。 東京、というわりと近くに吹き溜まっているもので、そこにアクセスするのは10代のときでも遠く感じていた。山陰の人たちからすれば
初めて萩に来た時から1年以上が経った。 毎回訪れるたびに「はじめまして」の地元民と会い、変わらない浜崎町の風景を歩きながら本と美容室萩店の未来を考えている。 物件の工事もいよいよ千秋楽で、残すはカウンターの加工のみになった。 初めてこの物件を見たときはなんて広いのだ!と思ったけど、オリジナルの本棚什器や床を新設したり、いろいろなものが置かれ始めると思ったより狭く感じる。 とはいえ、三崎や真鶴のお店とは一味もふた味も違う趣と広さを持ったこの物件で、これからどんな人たちが往来
アタシ社では今年の初夏、山口県萩市に「本と美容室 萩店」をオープン。その本屋スペースで書店員として働いてくださる仲間を募集します。 書店と美容室を組み合わせた「本と美容室」は、「本」「美容」「ローカル」の三つを軸に活動してきた私たちとって、これから先の会社の基盤となっていく大切な事業です。萩店は真鶴店(神奈川県真鶴町)に続く二店舗目となります。 取り揃えるのは、文芸書、人文書、漫画、絵本、児童書、雑誌を中心とした2000冊から2500冊ほど。まちづくりや美容に関連する本、
「真鶴にこんな素敵な場所をつくってくれて、ありがとう」 そんなありがたい言葉をたくさん聞けた一日だった。 真鶴に本と美容室1号店ができて、1年が経った。三崎の反対側、真鶴ではじめて本当によかった。当初みていた物件はいろいろ問題があって退却し、ひょんなことで出会ったこの場所に、さまざまな人が集うようになって。 美容室は髪を切る場所。だけではない。 人との対話が多く生まれ、アイディアが吹き出し、まちのことを考える学舎にもなる。本と美容室はそこに「本屋」という機能も持ち合わせて
前回書いてから、すっかり時間が経ってしまった。 今日は佐渡にいる。新潟港からジェットフォイルに乗って1時間、両津港から車で40分の今まで行ったことのない地域に入っていく。 秋の米の収穫に向けて、棚田がなんともきれいだ。 今回は取材でとある学校にお邪魔した。 小学校1年生から中学3年生まで、同じ校舎で学ぶ。 生徒数は17名。うち12名が転校生。 その学校は、総合学習の時間で小中学生が大人と一緒に「地域おこし」のプロジェクトを企てて、名刺をもち、地元の大人たちにアポを取っ
三崎を朝9時に出て、、真鶴に着いたのは11時半。 お盆は明けてもまだ夏休みの空気が漂う134号線。 今日はアタシ社メンバーの編集者、瀬木さんを乗せて真鶴に向かっていた。 車中でひとりのときは相変わらず「コテンラジオ」を聞いているが、助手席に人が座っているときは、ずっと会話をしている。それが車ってもんだ。 流れていく車窓の風景の中、座っている人との会話はなぜか重要な話をすることが多い。 車の中の会話は、なんだか大切な話をするために設計されているような感じがする。新しい企画も、
「応答せよ」 これが最近の口癖。というか、独り言のようによくつぶやいている。 人に言われてやること、山積みになっている仕事のタスク、想いを馳せれば気をいくらでも配れる人間関係。 学生のときにはまったくなかった感覚がどんどん積算されて、自分よりも「他人」に意識が向くようになっていった。 これは社会に適合するためにはある意味当たり前の流れというか、しかし、自分自身が本当にやりかたかったこと、望んでいること、在り方を自然と見失う流れでもある。 だから自分に応答させる。 外側
ここ数日「リーダーシップ」について考えている。 「あの人はリーダーシップがあるよね」という漠としたイメージは今まで持っていたのだけれど、それはいかにもわかりやすい、少年ジャンプに出てくる主人公みたいな人のこと。 熱い気持ちと、揺るがない信念、愛をもって先陣を切っていく武将のような人。 そんな主人公に今でも憧れはある。 しかし、生まれてきて、幼稚園くらいから社会に放り出されて、小中高、社会人になってまわりを見渡してみるとリーダーシップを存分を発揮している人は僅かだなあ、と思う。
昨日に続き真鶴に滞在している。 この時期は夏休みというのもあって、どこも宿がいっぱいだった。 湯河原のちょっと山間にあるペンションに泊まることになって、素泊まり6000円。露天風呂もついている10室だけのペンションで、同じ神奈川といえど、ここまで環境が変わると旅をしにきた気分になる。 月に3度、三崎の花暮美容室の菅沼くんが、真鶴で髪を切る。 もうかれこれ5年くらい真鶴に来ては、その日限りのお客さんの髪を切る。 ドクターコトーまでいけないけれど、彼に髪を切って欲しいお客さんが
朝からどん曇りの三崎から、最近よく行く漁港近くのドライアイス屋さんへ。 ソレイユの丘ではじめたたい焼きや「ねこがたいやきたべちゃった」にドライアイスを運ぶのだ。 9時からいつも開けているドライアイス工房が、今日はやっていなかった。 ぼく以外にも困った顔したおじさんあ2人いて、電話しても出ないという。 ここ最近晴れが続いた。ここ数日間は台風の影響もあって、雨が多そうだ。 ドライアイスの役回りも、今日はおやすみといったところ。 三崎から真鶴へは、早くても車で2時間以上かかる。
いつもように本と屯に出社?し、コーヒーを飲みながら仕事に取り掛かる。 今日は雑誌TURNSの校了日だ。 校了日はまる1日この作業にあてる。 この数週間、各編者者とカメラマンが取材に行き、デザイナーがおこしたデザインの誌面と睨めっこしながら校正作業をする。 次号の特集は「これからのローカルは『民間行政』の時代」。 まちづくりや公共施策において、それは行政だけがやるものではないし、民間だけがやるものでもない。補填し合いながら、最適な解を求めて今の時代は生きていくものだ。 ロー
今日も朝から本と屯で仕事を始める8時30分。 家のゴミと、お店のゴミを捨てにこの時間にくるのがルーティンになっている。 三崎の清掃車は時間通りに来る。 お店の中でゴミ袋を縛っていると、車の音が遠くから聞こえて、あと40秒で到着するのがわかる。 それくらい距離感と音で時間の因数分解ができるようになって、早6年が経った。 昨日はnuiのヒロくんがきた。 今日は「日本列島回復論」の著者、井上岳一さんが花暮美容室に髪を切りにきた。 いつもは真鶴で髪を切る井上さんが、初めて三崎に来たと
「こんにちはー」 本と屯で仕事をしていると、数人の人が入ってきた。 逗子で知り合った武蔵くんと、10年ぶり?くらいに再会したnuiのヒロくんだった。 「nuiのヒロくん」という存在はもうかなり前の話で、あれから京都とかいろんなとこにゲストハウスができて、今は「SANU」という別荘のサブスクサービスをやっている。 20代半ば、逗子の焼き鳥屋でヒロくんと初めて会ったとき、数日後に子供が産まれるんだと話していた。 そんな大切なときに、逗子の仲間たちとわいわい焼き鳥屋を頬張り
【本と美容室 真鶴店をレンタルスペース、レンタルキッチンとして貸し出します。】 本と美容室真鶴店では、飲食店営業許可を取得しており、カフェ営業も行っています。 現在土日メインでの営業となっておりますが、今後、平日含めて「本と美容室 真鶴店を借りて私もなにかしてみたい!」という方にレンタルスペースとして貸し出しを始めたいと思います。 すぐにはお店を出せない。 いつかお店をはじめてみたい。 地域とのつながりを作りながら、やりたいことを表現したい。 そんな方々を本と美容室は応
神奈川県最西端の港町で、新しい美容師のカタチをつくる 三崎にある出版社、アタシ社を営んでいるミネシンゴです。 もともとは美容師をしていました。 20代は美容師を経験したあと、髪書房にて月刊Ocappaの編集者になり、独立前はリクルートに在籍して「HOT PEPPER Beauty」の企画営業を担当していました。 20代最後の歳、これまでの経験と美容に対する想いを込めて「美容文藝誌 髪とアタシ」を創刊します。 振り返ると、髪に執着した20代でした。 35歳のとき、新天地三