ゼロから知る裂固
ラッパー・泰斗 a.k.a. 裂固くんの魅力を、裂固くんのことを1ミリも知らない人にも分かるように伝えたいと思い、noteにまとめました。
筆者は本人とゆかりの無いただのファンなので、過去のインタビューなどを調べながら書きました。全て出典元を付けています。
下線部はリンク付き。約1万2千字。
※何か事実誤認や修正の希望があればご指摘ください。適宜直します。
◆岐阜のフッドスター
裂固くんは岐阜県揖斐川町生まれ、池田町育ち、大垣市出身(毎日新聞岐阜県版、2019年5月14日)。
1997年6月24日生まれの27歳。
昨年5月に上京するまでは岐阜に住んでいた。
ヒップホップには、hood(フッド、地元)をレペゼン(represent、代表)することが文化としてある。
裂固くんは、ただ住んでいただけではなく、岐阜県や、岐阜の音楽シーンを盛り上げたいという姿勢が活動の随所に感じられるMCだ。
それが分かるのが、このインタビュー(BANTY FOOT OFFICIAL CHANNEL、2020年6月29日)。
実際、出身地である大垣市のPRソングも制作している。
OGK State of Mind(2023年3月30日)
自治体からPR楽曲の制作を頼まれるというのは、地元から愛されているhood starじゃないとできない。
裂固くんは間違いなく岐阜のフッドスターだ。
◆中卒の苦労人
中日新聞岐阜県版(2022年4月1日)によると、中学2年時に両親が離婚。妹を進学させるために自身は高校へ進まず、中学卒業後の15歳からすし店でアルバイトを始め母親を助けた。
※漢Kitchen(2023年2月13日)によると、チェーンではなく個人経営の回転ずし店で、シャリマシーンもある店とのこと。YouTubeでは、すしを握る姿が見られる。
アルバイトに明け暮れ、「なんも楽しくない人生だな」とすら感じていたという(毎日新聞岐阜県版、2019年5月14日)。
メディアを通して知る生い立ちからは「中卒の苦労人」という印象がある。ただ、インタビューを見てもリリックを聞いても、裂固くん自身がそこをライフストーリーとして殊更に強調している印象は薄い。家族のことが大好きで大切にしているのが、都度都度伝わってくる。そして不思議と暗さがなく、明るさしか感じない。ひたむきで、向上心が強いからかな。記事の「なんも楽しくない」という言葉にも、後ろ向きな思いよりは、楽しめるものを見つけようとしていた前向きな姿勢を感じた。
◆輪入道さんとの出会い
音楽を意識的に聞くようになったのは中学生の頃から。中学2年生ごろから、兄や友人の影響でヒップホップ聞いていたという(2foods CHANNEL、2024年2月2日)。
ヒップホップだと認識して初めて聴いた中の一つが、兄が聴いていた般若さんだった(激闘!ラップ甲子園への道、2023年11月15日)。
ラップを始めたのは2013年。中学卒業から間もない同年3月30日、岐阜のクラブBLOCKで行われた「High Rhymes」というイベントで、輪入道(わにゅうどう)さんのライブを見たことがきっかけだった。
▶︎当時のフライヤー
▶︎その時のことを振り返る裂固くんのツイート(2015年12月1日)
このとき裂固くんの友人がラッパーデビュー。裂固くんは応援のため初めてクラブへ足を運んだという。
このイベントを主催したのは、2年後に裂固くんが加入することになるHIKIGANE SOUND(ヒキガネサウンド)という岐阜のライムcrew。
千葉県出身の輪入道さんは、ゲストとして岐阜を訪れていた。
当時の輪入さんはフリースタイル(用意した歌詞ではなく即興のラップ)だけでライブをしていた時期。
その時の衝撃を、裂固くんはこう語る。
▶︎その輪入さんと裂固くんは、9月28日に行われる戦極第35章で2on2のタッグを組む。チーム名のCoast to Coastは二人の共演楽曲のタイトルで、high rhymesのことも歌詞に登場。
そこから友人にラップを教えてもらい、即興ができるまで毎日リリックを書きまくり、友人と見せ合うところから始めた(KAI-YOU、2016年4月5日)。
そして2015年3月に旅人さんと大垣駅近くで始めた「大垣サイファー」などで腕を磨いた(HADA ch.、2016年7月13日)。※サイファーとは、複数人が輪になって即興でラップをするもの。各地に存在する。
◆MCネーム
MCネームの「裂固」には「炸裂する固い韻」という意味が込められている(朝日新聞電子版、2017年11月16日)。
※日本語ラップにおいては、韻をしっかり踏むこと、韻を手堅く踏むことを「韻がカタイ」と表現する。固いか堅いか硬いかは、媒体によって表記揺れしている。
"烈"固や"列"固と誤字られがちだが、これを機に「炸裂の"裂"」と覚えてほしい。
私はテレビ番組「フリースタイルダンジョン」のキャッチコピー「時代を切り"裂"く革命児」で覚えている。
2023年1月30日、「裂固」から「泰斗 a.k.a. 裂固」へのMCネーム変更を発表。
a.k.a.は「as known as(〜として知られる)」の略で、ヒップホップでよく使われる言葉だ。裂固として知られる泰斗ということ。
これについては、KoK2022優勝者密着ドキュメンタリーで、本人が詳しく説明していた。
「泰斗」は本名の塚田泰斗から。辞書で引くと、由来の四字熟語「泰山北斗」は「学問や芸術など、その道で仰ぎ見られる第一人者のこと」とある。
グッズのステッカーを見ると、ローマ字表記のTAITOではなく、英単語の「TIGHT」で表記されている。
本人談では、ヒップホップにおいて「TIGHT」は「カッコいい」「鋭い」などの意味として頻繁に使われる言葉。「結構僕のスタイルにも重なってくる」として、英単語とも意味を掛けている。
◆炸裂する固い韻
MCネームの由来通り、裂固くんの持ち味はリリックでもフリースタイルでも、固い韻が炸裂していること。
分かりやすいのは、この試合かな。
FSL VOL.4 Year End Special (2023年12月26日)
対戦相手のミメイくんも韻が固く、かつ観客に分かりやすく踏むため、鮮やかな踏み合いの応酬になっている。
ライミングについては、ラップを始めたての頃、2013年8月31日に見たICE BAHN(アイスバーン)のライブが影響しているそう。
このICE BAHNという神奈川県のcrewは、日本語ラップ界において最も韻が固いと言っていい。筆者が最も好きなラッパーなので、この話は別記事で詳しく解説した。
後述するが、裂固くんは読書家。筆者も、音楽として、ストリートカルチャーとしてというより文学的な部分で日本語ラップが刺さっている身だから、裂固くんを好きになるのは必然だろう。(ICE BAHNは、少なくともFORKさんは本読まないはずなので、逆にすごい。習って・倣ってないで我流であの高みに普通到達しない。)
◆ヒキガネサウンド
2015年、梵頭(ぼんず)さん率いる岐阜のcrew「HIKIGANE SOUND」に加入(激闘!ラップ甲子園への道、2023年11月15日)。
裂固くんが世の中に知られるようになったのは2016年春の高校生RAP選手権だが、その時の出場者紹介VTRを見ると、既にヒキガネをレペゼンしている。
HIKIGANE SOUNDのおすすめ曲「LYRICAL ASSASSIN」(2021年6月19日)
→BEAT奉行さん(ICE BAHN)が手掛けたタイトなビートがカッコいい。ヒキガネのスタンスもよく出ていると思う。
梵頭さんは、ちょっとthugというか、ハードコアというか、アウトローというか、そんな方。↑の曲を聴けば分かる通り、ヒキガネ自体そんなイメージかもしれない。個々のメンバーに詳しくなく、憶測で偏見を話すことはできないから、呂布カルマさんの言葉を借りたい(2foods CHANNEL、2024年2月2日)。
KEN THE 390さんも、呂布さんと同じようなことを話している(流派-R、2023年10月9日)。
それを受けた梵頭さん。
いかつい梵頭さんと、爽やかな裂固くんは12歳離れており、裂固くんは梵頭さんのことを「ボス」と呼んでいる。師弟関係とも言えるし、ヒキガネの二枚看板かつライバルとも言える。多くのファンは、2人の関係性を含めて好きだと思う。
▶︎2人が直接対決したMCバトル。口喧嘩祭SPECIAL(2022年10月30日)
この口喧嘩祭は、ヒキガネが主催するMCバトルの大会。岐阜のみならず、いまや全国的にも注目度の高い大会だ。
◆高校生RAP選手権
頭角を現したのは2016年4月、18歳の時に出場した「第9回高校生RAP選手権」(通称・高ラ)。
16、17歳の時は落選するも、出場資格ラストイヤーだったこの大会では、優勝候補と目されたLick-Gさんを破り約800人の頂点に立った。
▶︎高ラ決勝
裂固くんが出場した第9回は、ちゃんみなさん、SANTAWORLDVIEWさん、R'kuma(OZworld)さん、Leon(Fanourakis)さんら、今をときめくラップスターが多数出場していた。
OZworldさんとLeonさんはヒット曲も生んでいるし、MCバトル史上最大規模の大会「バトルサミットII」(2024年8月14日、優勝は般若さん)にも出場していた実力派。
独特の世界観を持つOZworldさんは、特に裂固くんと仲が良く、影響を与えてもいる(ニートtokyo、2019年3月18日)。
高ラに出て、環境が一変した。分かりやすいのがSNSのフォロワー数だ(ニートtokyo、2019年3月18日)。
知名度も上がり、プロップス(支持)も得て、その3ヶ月後にはep「AUTOMATIC FUN」でCDデビューも果たした。
けれども優勝して、驕ることは無かった。
(Behind the Bars Japan - Red Bull 64 Bars、2021年4月21日)
◇Keep On Runnin’
この頃、2017年1月6日に配信された「Keep On Runnin’」は、iTunes HIPHOPチャート1位を獲得した裂固くんの代表曲の一つ。プロデュースはBEAT奉行さん(ICE BAHN)。清々しく明るい、"らしさ"の詰まった曲だ。
後述するテレビ番組「フリースタイルダンジョン」で裂固くんの入場曲にもなっていたから、ヘッズは皆聴いたことがあるはず。本人も「心の友」と呼ぶ特別な曲だ。
◆フリースタイルダンジョン
翌2017年8月、テレビ朝日系列のMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」で、チャレンジャーを迎え撃つ強者「モンスター」に抜擢される。
番組のメインMC(オーガナイザー)はZeebraさんで、スタッフが出演者を決めたのでなく、Zeebraさんが選んだのかな?
モンスターは7人。
①ラスボスとして般若さん
②裂固くんがラップを始めるきっかけになった輪入道さん
③始めたての頃に固い韻に影響を受けたICE BAHNのFORKさん
④同じ東海地域の呂布カルマさん
⑤今は大規模なMCバトル大会運営なども行うACEさん
⑥King of Kings 2015で全国優勝を果たしていた崇勲(すうくん)さん
⑦裂固くん。他のモンスターは立場もプロップスも既にある程度固まっていた方々なので、弱冠20歳での出演は、大抜擢と言っていい。
フリースタイルダンジョンはMCバトルの存在をメジャーに押し上げた番組であり、モンスターとしての出演が、ラッパーとしての立場を確立させたのは間違いない。
番組の構成的に、チャレンジャーのラッパーは毎週入れ替わるもののモンスターは継続してずっと出ているから、視聴者はいつの間にかモンスターに感情移入しながら見ていたのでは。
◆栄光と挫折
高ラ優勝、曲のヒット、モンスター抜擢と、側から見れば順風満帆と言えるが、実はこのフリースタイルダンジョンが本人にとっては挫折の場でもあった。
2017年8月9日〜2019年9月24日の放送期間中、1on1: 18勝14敗、チーム戦: 3勝5敗、計21勝19敗。
2年間のダンジョンは、そのまま裂固くんの成長記録にもなっている。最後の方の試合は強すぎ、カッコ良すぎるので、全部見るの時間かかるけど是非全部見てほしい。Abemaで見ることができる。輪入道さんvs裂固くんなんて胸アツ展開、ヘッズの語り草だと思う。
ダンジョンが終わってから、新型コロナウイルスが跋扈するようになり、再び挫折を経験する。
この経験は後の日本一に繋がり、更なる活動の場を広げるための上京にも繋がっていく。
たとえ挫折しても、黙って環境に流されることなく、もがいて自分の手で未来を掴み取って全てを塗り変えていく、芯の強さがある。だから見ていて応援したくなる。
◇RUN THIS WAY
この頃のことがよく描かれているのが「RUN THIS WAY」(2023年6月24日)。
プロデュースはBEAT奉行さん(ICE BAHN)。筆者が一番好きな曲だ。
「battleだけ音源は聴けたもんじゃねー」と自分から言ってるのは、高ラ優勝やダンジョン出演で華々しい活躍を見せるも、自身がいたフィールドはまだバトルにとどまっていると感じたからだろう。
「ゴミ箱には中止のイベントポスター」はコロナ禍の情景描写。
「元Monster その後はどうすか」は多分本当に聞かれる機会が多かったんだろう。モンスターから退いた後にコロナが重なり、元モンスターなのに「バリバリカマしてます!」と言い難い状況にあったのかな。
同じ回の高ラのメンツは、既に曲で売れ始めていた。だから、焦りを感じる場面も少なからずあったのだと思う。
「ボーッとしてたら置いて行かれそう」「落ちこぼれのFLOW」と言っているが、大抵のラッパーは羨ましくて仕方ないようなキャリアを歩んでいるし、高ラ以降は全く止まってないから、ここら辺に物事を突き詰める向上心の高さが表れている。
これは岐阜を拠点に活動していたけど、上京して勝負をかけると決めたということ。
フックの「一寸先快晴」はKeep On Runnin'の歌詞で、バース2の「夢の果て」もセルフサンプリング。これまでの自分の歩みを歌いつつ、ダンジョンが終わりコロナ禍に沈み、上京を決め前を向く様子が克明に記されている。
裂固くんは真っ直ぐに自分と向き合い、目を逸らさない。そしてそのままを真っ直ぐ言葉にしている。フリースタイルもそうだけど、特にリリックとインタビューを聞いていて強くそう感じる。虚勢は張らない。等身大でいる。自分の弱さを出せる強さがある。本当に強くないとできない。バトルの世界は舐められたら終わりだから、そのままの自分でいるのは案外難しいと思う。底から這い上がり、挫折から何度も立ち上がってきたからこそ吐ける言葉を、素直に紡いでいる。
◆KoK2022
次に転機となったのが、2023年1月22日の「KING OF KINGS 2022 GRAND CHAMPIONSHIP」(KoK2022)における全国優勝だった。
KoKは現在のMCバトルシーンにおいて、UMBと並ぶ規模とプロップスの大会といえる。賞金も300万と高額である。
▶︎決勝vsMOL53(もえるごみ。ちなみにKoK2023覇者)
(エエトコタント岐阜市 鼎談 「岐阜と音楽。いま、何が起きている?」2024年1月)
ウイニングラップ(優勝者のフリースタイル)がまた良い。
会場で、優勝した裂固くんの後ろで流れている「RUN THIS WAY」で、「元Monster その後はどうすか」という歌詞がある。これが答えだよ、と思った。
◆真面目・好青年・向上心
裂固くんは見た目通り、真面目な好青年だ。
(思ってないことを言わないのは大事だけど、思ってること全部を言う必要もないから、筆者は今のままで充分素直な言葉の使い方してると思うけど。ストイックさが出てる。下ネタ言っていいのか?って悩むラッパーなんて、他にいるんだろうか…笑)
ヒップホップは、日米問わず悪そうな(そして実際ヤンチャな)方が多い文化だと思う。その中において、「真面目な好青年」は、nerd(オタクっぽい)とか、「realじゃない、fake」とか、イロモノとして扱われがちだ。
だけど、裂固くんは不思議とそう思わせない。こういうバランスのラッパーは他に思い付かない。
梵頭さんから可愛がられていることもあるけど、
貧困家庭からの成り上がりや、ネガティブをポジティブに変えること、家族・仲間・地元を大切にしていること、自分だけでなく周囲もフックアップしていこうという姿勢、その全てがヒップホップを体現しているからだと思う。
そしてラップにおいても、趣味においても、生活リズムの形成においても、何においても向上心が高い。
コロナ禍のインタビューで、「最近は早起きして、午前10時くらいにはその日すべきことが全て終わっている」「料理と瞑想にハマってる」と聞いた時には徳が高すぎてびっくりした。コロナ禍にボーッとなんかしてないじゃん、と。筆者は引きこもり生活万歳と、自堕落の限りを尽くした人間なので…。
▶︎ラッパー『裂固』の意外な一面!音楽の取り組み方!更にはプライベートに迫る!(BANTY FOOT OFFICIAL CHANNEL、2020年6月29日)
◆読書・瞑想・髪型
そして、読書家だ。
読売新聞岐阜県版(2017年3月6日)によると、ラッパーとして韻を踏むことにもこだわるが、「日本語本来の意味を大事にしたい」と読書に励み語彙力を増やした。
本について語る姿を見ていると、カッコつけてとか、ポーズとしてではなく、本質的な読書の楽しみ方をしているのが分かる。
もう一つ裂固くんを形作ったのが瞑想だ。
現代人はタイパ(タイムパフォーマンス)を重視するから、YouTubeも倍速視聴する。情報を詰め込み、耐えずコンテンツを消費する。その潮流とは相反する習慣だと思う。
コロナ禍で始め、2021年時点のインタビュー(64bars)では「毎日30分やってる」と話していた。今も続けているのかな?
次に、見た目について。髪型がころころ変わるので見ていて楽しい。更に眼鏡on・帽子onバージョンもあり、日めくりカレンダーできるのでは、というぐらい見た目のバリエーションが多い。
また、インタビュー映像を見ていると、表情や手がずっとくるくる動いている。何も話していない時でも、言語以外(non verbal communication)が多いから顔だけで会話している。これはテレビ向きのパフォーマンスではなくて、実際お会いして数分話しただけの時もそうだった。
😄✋✨😳✨🥺🙏✨🤔✨😆👍✨
↑ずっとこれだった。見ていて楽しい。キラキラも出てた。肉眼で見えた。
◇上京後/POLAR EXPRESS
KoK優勝から約5カ月後、裂固くんは岐阜から東京に拠点を移している(事務所が同じKTRくんのTwitter、2023年5月16日)。
2024年になってリリースした楽曲は「サンクチュアリ」「統海」「POLAR EXPRESS」など。いずれも裂固くんを代表するような曲が続いている。
中でも「POLAR EXPRESS」(2024年5月31日)は、KoK優勝後に上京して新章を始めた決意がよく表れた曲だから、絶対に聞いてほしい。
▶︎本稿と重なる部分は多々あるが、好きすぎて、POLAR EXPRESSの感想だけで以前noteを書いた。歌詞解説など有り。
MCバトルシーンでは、今年に入りダンジョンの後継のテレビ番組「フリースタイル日本統一」でチーム東海として優勝したほか、
4月29日のSPOTLIGHT2024関東編、
5月31日の戦極MCBATTLE第32章東海一閃で優勝を果たしている。
「すとぷり」へのラップ指導、「ヒプマイ」への歌詞提供など今まで無かったような仕事もあり、今後さらにファン層は広がりを見せると思う。
プロップス充分、もう中堅の域にいるけど、まだまだこれからが楽しみなラッパーと言える。
今からハマっても遅くない。これから何度も素晴らしい景色を見せてくれることだろう。
◆おすすめMCバトル
2024年1月8日、KING OF KINGS 2023 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL 裂固 vs SAM
2024年1月、フリースタイル日本統一#15
裂固vsミメイ
2023年11月26日、口喧嘩祭SPECIAL
Fuma no KTR vs 裂固
◆おすすめ楽曲
「夢の果て」(2019年2月20日)
2020年9月28日、BomberE LIVE(メーテレ)のライブ映像。私が確認したソロのライブ映像としては1番画質が綺麗。
「GET FASTER」「いつもここから」
泰斗 a.k.a. 裂固 × 楓 × 呂布カルマ「統海」prod. by DJ RYOW & SPACE DUST CLUB (2024年2月21日)
→フリースタイル日本統一で優勝したチーム東海の楽曲。ビートメイカーも最高
◆ここからはヒキガネサウンドのおすすめ曲
HIKIGANE SOUND「SMOKING GUN」(2021年11月10日)
→ビートはナニワのDJ FUKUさん。とてもヒキガネらしいいかつい曲。
HIKIGANE SOUND「街の鼓動 feat ICE BAHN」(2022年6月1日)
→これは絶対に見てほしい!まずICE BAHNがカッコいい!ヘッズは皆知っている曲。ライブでもメンツ揃ってればたまに歌う。ビートはICE BAHNの奉行さん。
HIKIGANE SOUND「サンクチュアリ feat 伝説建設」(2024年1月5日)
→KoK2022決勝のLIBROさんのビートで、決勝で対戦したMOL53さんのいるcrewを招いて作った曲。試合から曲が生まれること、界隈ではたまにある。
▶︎noteを書くために参考にした資料です。2015年から現在まで10年分の裂固くんのMV、ライブ映像、MCバトル、インタビューを時系列で一覧にしています。dig活動にお役立て下さい。
▶︎筆者が1番好きなICE BAHNは、日本語ラップに興味を持ったなら絶対に聴いてほしいcrewです。IB関連記事は2024/7/4現在43本、約22万字あります。尋常ではない熱量を文字にしているので、こちらからご笑覧下さい。