わたしのお仕事レポート⑤「熱海ラボ」
「熱海ラボ」とは、熱海市にある唯一の高校である、熱海高校2年生に実施している1年間の総合学習の授業。いわゆるキャリア教育の発展型というか本質的なキャリア教育だと思っています。メインは熱海市の企業さん数社にてフィールドワークがあり、各企業さんの抱える課題を解決するための提案を行うところにあります。そしてその先に、自分自身のキャリアや進路選択につなげていくことや、地域愛、自分の住む街を知ってもらうこと、つながってもらうことも大切にしています。
昨年度に引き続きの熱海ラボですが、今年度はバージョンUPし、「課題設定」から取り組んでもらいます。かつ、企業や地域の課題に取り組むだけではなく、自分自身の課題設定も行うというキャリアプランニングの要素も含んでいます。グループワークも多いので、チームビルディングなども含めて今年は実施予定。コーディネーターの水野綾子さんの腕が光ります。
企業様側も巻き込んで、「教育」にあらゆる大人に参加してほしいなと思っております。自社のPRのためではなく、地元の高校生の将来を応援してくださる企業の皆さん、地域の発展、課題解決に取り組んでいる企業の皆さん、そして熱海市役所のみなさんに参加していただき、熱海全体で教育に参画するプロジェクトです。
私はキャリア教育の側面から水野さんのサポートとして昨年から関わらせていただき、パートによっては講義やファシリテーションも担当しています。2012年から小中高大と、キャリア教育授業を実施してきた経験が活かせています。
5月は市来さんと一緒に「課題」をどう発見するのか?をテーマに私が概要を、市来さんが実例をお伝えしてきました。高校生にとっては、いや、大人にとっても大事でありつつ教わる機会がなく難しいテーマかも知れません。しかし、こういうことを高校時代から学んでいけば、自分のキャリアに対しても選択肢は広がると思うのです。
1年を通して高校生たちがどのように進化していくのか楽しみです。