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イマどきの住宅設備 ~熱海の崖に家を建てる【設備編】

そろそろっと設計が進んでいます。設計チームから住宅設備に入れたいものを問われ、改めて考えています。住宅設備とは、一般に「トイレ、バス、キッチンなどで使用する便器、バスタブ、給湯器、シンクなどの設備機器」。今の家の設計をしたのは、おおよそ10年前。10年前と今と何が違うのでしょうか。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながら、
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。


10年前との違い

10年前といえば2011年。東日本大震災の年です。

今の我が家はその年の11月に竣工しました。住宅設備の仕様は、震災直後の4月頃にほぼ固まっていたように思います。計画停電がありましたからね、エネファームを入れられないかとか、屋上の菜園の代わりに太陽光パネルをおけないかとギリギリまで模索。コーポラティブハウスとはいえ集合住宅ですから、我が家の一存での変更は難しかった、というのが実情。

よって今の家は、設備的にはいたって普通です。

あれから10年。

世間的に一番大きく変わったのは、スマホの普及でしょう。2010年には4.4%だったスマートフォン比率は2021年には92.8%になりました。いろいろなものがスマホにつながるようになっています。我が家の猫さんトイレもスマホにつながって、毎日お〇っこチェックさせていただいています。

スマートウォッチが身近になりました。MMD研究所によると所有率は38.0%(2021年)。購入理由で最も多かった回答は「健康管理をしたいから」。たしかに私も「健康管理をしたいから」アップルウォッチを購入し、毎日の歩数や運動管理をしています。

スマートスピーカーがある家も増えましたね。令和元年の調査によると家にスマートスピーカーがある家は15.6%もあるそうです。我が家にもアレクサさんがいらっしゃいます。

前回住宅設備を検討してから10年経って、我が家は40代から50代となりました。10年経てば60代。高齢猫と暮らします。
我が家がこれから一番求めることは、1年中、一日中、24度に温度管理すること。電力(太陽光発電、系統電力)と給湯(プロパンガス、バイオマス)を最適に稼働させて、導入予定の業務用のエアコン、床暖をコントロールしてほしい。コントローラとして、スマホとスマートスピーカーが機能してくれるとよいのですが。

猫のお〇っこだけでなく、人間のお〇っこや体重も管理してほしい。便器はもっと進化してほしいですよね。「今日は体重が増えています、お昼は控えめに」といったメッセージがスマホにきたらいいのに。トレッタだってAIで猫の顔を見分けるというのです。アップルウォッチがあれば、人間の識別は簡単にできますよね。

そういえば、この家にきてからQurioというスマートロックの実証実験に参加いたしました。もしAirB&Bをやるのであればいろいろな人が使うことができるようにスマートロックを採用するように思うのですが、家族が普通に暮らすだけだと、必要性は高くありません。

あったら欲しいサービスはあるのですが、実際にあるのは必要性があまり高くないサービスばかり。スマホ、スマートウォッチ、スマートスピーカーはあるのに。うまい繋ぎがあれば、住宅設備系には新しいサービスが生まれるネタが転がっていそうです。

コロナの影響

もう一つ、大きな変化がありました。コロナです。

一番はウイルス対策。手洗いですね。もちろん今までだって帰宅したら手洗いをしていましたが、コロナになってから、手洗いの真剣度が増しました。石鹸でマメにしっかり手を洗いたい。そうなるとタッチレス水栓、ちょっと憧れます。

理想的には、タッチレス水栓にウイルスセンサーがついていて、汚れとウイルスが落ちるとピーっと鳴る、とかなるとよい。

石鹸とアルコールに加え、キッチンでは食器用洗剤も必要です。いろいろタンクが必要になるので、キッチンの上にタンクが乱立しないようにしたい。とすると、ディスペンサーをシンクに内蔵したい。実際にはそれでもキッチンにはいろいろモノをおいてしまうと思いますけれど・・。

キッチンではIH機器も気になります。火力を求める我が家では、10年前はIH機器って眼中にありませんでした。ところがコロナになり、ゆっくりじっくり料理をつくる機会が増えたせいか、弱火でコトコトができるIH機器に興味がわいています。10年前はIH機器=オール電化の家、というイメージだったのですが、IH機器による付加価値が明確になってきたのでしょうね。新しい市場が創出された印象です。

そして冷凍庫。在宅勤務が増えると、ランチを家で食べなければなりません。会社でのランチの時間って実質20分くらいなので、コンビニランチがほとんどです。家にいても、ランチの時間は限られていて、そうすると冷凍食品のお世話になるわけです。IH機器が欲しい理由と逆行するようですが、時短のために冷凍庫がほしい。これは設備ではないかもしれないけれどね。

そしてやっぱり健康。

せっかく伊豆に住むのだから、伊豆石のお風呂が気になります。伊豆在住の方からは「伊豆石は寒い」とも伺います。お風呂はヒートショックで亡くなるリスクの高い場所ですから、断熱がしっかりされた石張りのお風呂、床材を導入できるといいですよね。

まとめ

10年前と家族構成が変わらない我が家で、10年前と変わったのはダンナと私と猫たちの年齢と、コロナによるライフスタイルの変化。技術は新しい需要にまだ追いついていないようですが、自らの高齢化と高齢猫のために、健康を快適に維持する住宅設備の導入を検討していきます。

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出典:株式会社ザ・ハウス「まるわかり注文住宅 『注文住宅のことなら何でもわかる』知識集」https://chumon-jutaku.jp/words/si/1386/(2021年11月4日閲覧)

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所「2010年-2021年一般向けモバイル動向調査」https://www.moba-ken.jp/project/others/ownership_index.html(2021年11月4日閲覧)

出典:令和2年9月 総務省情報通信政策研究所
「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 69頁 図 4-1 【令和元年度】主な機器の利用率等(全年代)」https://www.soumu.go.jp/main_content/000708016.pdf(2021年11月4日閲覧)

出典:MMD研究所「2021年スマートウォッチに関する利用実態調査」https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1930.html(2021年11月4日閲覧)

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