意味のない練習
こんにちは、市民スプリンターのいとうりです。今回は、ヒトはほんの少しずつ進化するという話について書こうと思います。よろしくお願いします。
つい先日、色々なシューズやスパイクを試着する機会がありました。これまでは決まったメーカの決まったシューズやスパイクを好んで履いていたので、その他のメーカのシューズには興味もなく、ためし履きもほぼしたことがなかったので新鮮な経験となりました。新しい靴欲しい。
店員さんと話しながら色々履かせてもらいましたが、各メーカによって何もかも全然違うんですね。これはみなさんが色々履いて楽しくなってしまうのも頷ける。僕は特に靴に詳しいわけでもないし、実際に買って使い込んだわけではないのでレビューとかはできませんが、とにかく終始感動していました。ありがとうございます。
当たり前のことではあるんですけど、やはり6-7年前のモデルと比較すると、何もかも進化している。僕が陸上競技から離れていた数年間で、陸上アイテム界隈は大きく進化していました。そんなことを実感しました。
厚底シューズのように突如として大きな変化が生まれることもありますが、各社研究の成果を少しずつ積み重ねていった結果なんじゃないかなと思います。きっと厚底のアイデアもそれまでの積み重ねや遠回りがなければ絶対に生まれていない。
これは日々の練習でも同じことが言えるのでは、と思います。
昔の話になりますが、僕が意味分からんくらいキツい練習の後に顧問からかけていただいた言葉にこんなものがあります。
「この練習に意味はない」
まだ僕たちも若かったね。は?何いってんだコイツ、と思いました。ですが、今となってはこの言葉の意味が分かる気がします。
僕はすでにシーズン終了を宣言して来シーズンに向けて、(自分にとっては)比較的地味なトレーニングを始めています。そこで、毎日少しずつ積み重ねていくことでしか速くなる方法はないなと、一回の練習で得られる効果なんてほとんどゼロだと、そんなほぼゼロの積み重ねを継続することが、いつの日か大きな変化となっているのだと実感し、当時顧問はそんなことを伝えたかったのかなと勝手に解釈しています。
傍から見たら突然急成長を遂げたように見える選手であっても、きっと泥臭い練習の積み重ねがあったはずなんですよ。きっと、その積み重ねが噛み合った結果の急成長なんですよ。結果だけを見て何も知らない奴らが口を出すことは許されることではないし、この練習をしたから速くなるというような単純なものではない。
まぁ言葉足らずの顧問には一回文句を言うとして、僕は今でも意味のない練習を続けています、と胸を張って報告できたらいいなと思っています。
それではみなさん、良い練習を。
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