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意外と知られていない「ワンナイト人狼」の奥深さについて語ってみた

私がワンナイト人狼に出会ったのはサークルのクリスマス会です。
オールすることになりましたが、次の日も平日だったので残ったのは6人だけ。


日付が変わり場の雰囲気が何となくマンネリ化してきた時に後輩の子が言いました。


「ワンナイト人狼やりません?」


私は普通の人狼ゲームは大好きでしたがワンナイト人狼は何となく避けて生きてきました。

「1日で決着する人狼とかつまらなくないー?」と。

だんだん人が少なくなっていく感じが人狼の醍醐味だと思っていたし、1回の話し合いで終わるなら運ゲーやん、とネガティブな印象があったからです。アプリにメンバーの名前を打ち込んでいく後輩を横目に


「普通の人狼したいなー、いやでも6人じゃ少ないか」と心の中でぶつぶつ呟いていました。しかしゲームを開始しラウンドを重ねるごとに


「あれ、待ってめっちゃ楽しい……」


とワンナイト人狼の沼にズブズブハマっていきました。結局夜が明けるまでワンナイト人狼を繰り返すだけの会になってしまったのです。


このワンナイト人狼こそ、私の#全力で推したいゲーム です。ワンナイト人狼は最低3人いれば遊べるので、人数が少ない時とか結構重宝しますよ。

普通の人狼は好きだけどワンナイト人狼はしたことないって人、私の周りにも結構います。本当にもったいない!

今日のnoteはそんな人たちに向けてワンナイト人狼の魅力について熱弁する回にしたいと思います。

そもそもワンナイト人狼とはなんぞや

※以下は普通の人狼ゲームのルールを知っている読者に向けて書いております。


普通の人狼は「人狼だと思う人物を追放する」昼と
「人狼の襲撃が行われる(役職が能力を使う)」夜を交互に決着が付くまで繰り返します。

一方、ワンナイト人狼は「役職が特殊能力を発揮する」夜と「人狼だと思う人を追放する」昼を1度のみ行います。


このたった一度の昼の追放会議で人狼側のプレイヤーを追放できれば村人陣営の勝ち、村人側のプレイヤーを追放できれば人狼陣営の勝ちというシンプルなルールです。


役職カードとして使うのはプレイヤー数+2枚です。1枚ずつプレイヤーが持ちます。
例)6人の時は8枚の役職カードを使用

ルール説明は以上です。詳しくてよりわかりやすい説明が知りたい方、以下のサイトがおすすめです。

やっぱりただの人狼の簡易版じゃん、と思った方。それが正しい感想だと思います。でも全然簡易じゃないんですよ。難しいんです。その難しさがたまらないんです。

このゲームを複雑たらしめる要素を次の項目から紹介しますね。

2枚の使わないカードに乱されまくる

プレイヤー数+2枚の役職カードを使いますがもちろんプレイヤー数分のカードしか引かれないため、必然的に2枚のカードは”場”に残ることになります。(この2枚をプレイヤーが確認することはできません※占い師の占いは除く)
となるとどうなるのか。

普通の人狼は役職を消去法である程度絞っていくことができます。

でもワンナイト人狼はそれが難しい。場に残っている2枚のカード次第でプレイヤーの役職の内訳が変わってきてしまうのですから。

例えばAさんが占い師を名乗り、他に占い師が名乗り出なかったとします。

普通の人狼ならほぼAさんが占い師ということで議論を進められますが、ワンナイト人狼の場合は、

1)Aさんが占い師だった場合、2)場に残っている2枚のうち1枚が占い師であり、そもそもプレイヤーの中に占い師はおらずAさんは嘘をついている、というパターンがどちらも大いに有り得るわけです。

2枚の使わない役職カードがあるという事実が、話し合いの中での場合分けを複雑にし、議論が大いにこんがらがり(盛り上がり)ます。

怪盗と吊り師の存在によって生み出される様々な葛藤

ワンナイト人狼のメジャーな役職が以下です。

・村人
・人狼
・占い師
・怪盗
・吊り師(てるてる)

これらの役職を覚えておけばある程度楽しめるかなと思いますね。
(細かい内訳人数はプレイヤー数によって変化します)


村人、人狼、占い師は普通の人狼でも定番なので分かると思いますが、ミソなのが怪盗と吊り師です。それぞれ解説させてください。

怪盗
「役職が特殊能力を発揮する」夜に、誰かの役職と交換することができます。
怪盗以外は誰が交換されたかを知ることはできません。

吊り師
村人側でも人狼側でもありません。追放会議で追放(吊られる)されることが勝利条件。人狼だと疑われるように仕向けることがカギ。

吊り師がいることによってプレイヤーは
「この人めっちゃ人狼っぽい〜」
「いや、でも吊り師だから人狼っぽく見せようとしているのかも」という葛藤と戦いながら追放者を選ばなければいけません。

一方、吊り師は人狼らしく振る舞いつつも
「自分は怪盗に交換されておりもう吊り師ではなく、吊られると負けになる可能性があるということ」も念頭に置かなければならないのです。

もしかしたら怪盗が「あいつ吊り師だと思って人狼感を出してるけど、実は今の吊り師は俺なんだよ…」と陰で笑っているかもしれませんから…(恐ろしいゲーム!笑)

考えることが多すぎて本当に頭がパンクしそうになります。(もちろんそれが堪らないのですが)

その場で決着を着けねばならないということ

個人的にこれこそがワンナイト人狼の最大の魅力だと思っています。

普通の人狼だと1日目の追放会議で話し合いがほとんど進まず、
「うーん、まだ手がかりなさすぎるから、占い師だって言ってるAさん以外の誰かを適当に吊っとくか」となり、
役職を名乗り出ていない人を適当に指名し合う事態によく陥ります。

確かに、最終的に人狼を全員追放できたら自分が追放されていても村人側として勝利できますよ?でもゲームが終わるまでお口チャックで待っているのはっきり言ってつまらないですよね?笑 
勝てたとしても嬉しさや楽しさなどは少ないかと思います。

でもワンナイト人狼ならそれがない。
1回の追放会議で村人側は人狼を確実に追放しないといけないし、人狼側は絶対に追放しないようにしなければならない。だから「適当に吊る」という行為ができない。


みんな必死になります。もう後がないという気持ちで議論が白熱します。

途中脱落ももちろんないので、全プレイヤーに最後まであがく権利があります。時間無制限でプレイするとたった1回の追放会議に40分以上使ってしまうこともザラにあります。

自分の役職を惜しみなく主張する必要があるので、みんな積極的になります。(脱落することもないので)初心者の方でも思い切って自分の役職を全うするようになるので、人狼に慣れていない人でも動きやすいように感じます。

zoom飲みでも楽しめる

ワンナイト人狼はリモートでも楽しめます。

Zoom飲みは何度かやっていますが、対面に比べて沈黙が続く時はとことん続く気がしています。しばらく会えていなかった友人とリモートで久々に話したら思いの外会話が続かないなんてこともあります。そういう時に場を温めるという意味でもワンナイト人狼を提案したいと思っています。

私は以下のサイトを利用しています。


まとめ

私のワンナイト人狼愛、伝わりましたか。

ワンナイト人狼というカジュアルなネーミングに似合わず、本当に奥が深いです。しかし、この奥深さは実際にやらないとピンとこないのかも。
・普通の人狼に飽きてきた人
・人狼自体初心者の人
・飲み会の幹事でゲーム探しに困っている人
とにかくいろいろな人に実際にプレイして沼にハマって欲しいゲームです。

この記事がワンナイト人狼クラスタ増加の一助になれば嬉しい限りです。



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