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両隣には悪魔と天使~わたくしの人生(さだめ)~

悪魔はわたしにちょっかいをかけるのが趣味みたいだ。
わたしの人生の一大イベントに頻繁に顔を出してくる。
まるでわたしの一大イベントをリマインダーしているようだ。やれやれ。
例えば、
大学1年次に必須授業として1ヶ月のアメリカ留学があった。出発時の2日前に40度の高熱と悪寒に加えて激しい喉の痛み。インフルエンザB型だ。この一ヶ月ほど前にはインフルエンザA型に罹った。これでインフルエンザに関しては無敵状態(少し優越感と多くの安心感をビンビンに感じていた)
この留学は必須授業である。行かねば卒業の道は無い。この年、不参加だと次の年の1年生と1ヶ月の留学をすることになる。
「勘弁してくれよ…面識のない新入生たちと1ヶ月の海外生活は」と意識朦朧の中、病院のベッドで点滴を打たれながら思っていた。
「よし。強行突破だ。」
そして出発当日になった。わたしは怯えていた。アメリカは入国検査が厳しいと聞いたからだ。
伊丹空港から羽田空港の関門はクリア。
よし大本番だ。羽田空港からポートランド国際空港。飛行機の中ではどの乗客よりもオレンジジュースを飲んだ。いけるぞ。いくぞ。待ってろアメリカ。
10数時間のフライトを経て決戦の地であるアメリカの土を踏んだ。
「おい。ここでインフルエンザを患っていることが見つかり日本に強制帰国させられたら。そう思うとテンションが上がりまくっている同級生たちの笑い声や会話が何も聞こえなくなった。Air podsは外しているのに。」
そしていよいよ入国検査だ。中川家のモノマネが特徴を掴みすぎていたことを知りニヤッとしてしまった。
おいおいニヤニヤしている場合じゃないぞ。人生の大一番だぞ。
ドキドキ。胸がドキドキ。心臓がドキドキ。必死に元気なフリ。

パスポートに入国許可の印が押されたあゝああ。クリアだ!通過だ!入国だ!

ありがとう!わたしの天使様!

悪魔が少し残念そうにニヤニヤしている。これだからイタズラはヤメレナイという顔をしている。本当に厄介で構って欲しがりな隣人だ。

そしていつも手を差し伸べてくれる天使様だ。
今回の一難も天使様のおかげで無事乗り越えた。そしてアメリカは最高の場所だ。
そしてそして、非常識な行動をとってしまい申し訳ありませんでした。
当時のわたしの周りの方々、今更ですが申し訳ありませんでした。
旬を過ぎた遅すぎる謝罪をさせて頂きました。

このように、隣人の悪魔と天使様に人生を楽しませて頂いている。
本当に一難去って一難である。
最後にほんの少しワガママを言わせてください。
「天使様、もう少しだけ早く手を差し伸べて下さい。いつもギリギリ過ぎます。
 わたしのか弱い心臓が劣悪な環境に置かれてすぎております。」

この他にもウンザリ。いやドキドキワクワクさせて頂きました「悪魔のイタズラ」と「天使様の手解き」が多くあります。

今回は少しべしゃりスギタ。

ありがとうございました。ご機嫌ヨウ。


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