独断と偏見で選ぶ、PandaShojo作品&原作のおすすめ度(ややネタバレ&エロ要素有)
前書き
前回の記事で、サイバーステップが移植した作品と元になった作品を合計20作紹介し終えた。ここで一度振り返ってみて、これまで紹介してきた移植作と原作の双方の大まかな評価とおすすめ度を書いていきたいと思う。
最初に断っておきたいのだが、この記事では原作の実用性についてはあまり考慮していない。クオリティの高い低いは分かってもオカズとして使えるか判別出来ず、評価軸に加えることが難しいためだ。エロシーンについては『至るまでのシチュエーションが不自然ではないか』『シーンが長すぎる、もしくは短すぎないか』『行為の最中の台詞や地の文がおかしくないか』といった点を重視している。
個人的にゲームに点数を付けたり○・△・×などで格差付けするのは好きではないので、おすすめかどうかを雑に判定したものを記述したいと思う。その辺りはフィーリングで読み取って頂けたら幸いである。また簡素な講評も付けている。
1.宿主ガードマン- Host Security Guard - & 淫触の産声 〜禁忌の胤で孕む娘たち〜
配信日:2023年12月14日
定価:1,980円
おすすめ度:皆に是非やって欲しい
講評:見た目とタイトルからは想像出来ないダークヒーロー&人情物。熱い物語が繰り広げられる。今まで紹介した作品の中でもダントツで最高傑作。おすすめ
原作タイトル:淫触の産声 〜禁忌の胤で孕む娘たち〜(URL失効)
レーベル:アーテル(URL失効)
発売日:2016年1月29日
定価:6,926円(FANZAダウンロード通常価格)
おすすめ度:ジャンルが好きなら…でもあまり期待はしない方がいいかも
講評:触手物。シナリオや設定の作り込みが甘い部分があり、ボリュームも少なめ。エロシーンにおける主人公やヒロインの台詞が変なのもマイナス点
2.強運傭兵と宝石の姫騎士 - Fortunate Duo - & 白濁の姫騎士~果てなき淫獄の回旋曲(ロンド)~
配信日:2024年3月14日
定価:1,980円
おすすめ度:是非とも遊んで欲しい
講評:過酷な世界の陰惨な現実を描いたダークファンタジー。細かな設定の作り込みが素晴らしい。キャラグラは生成AIを使っているため無機質なので、その辺りは好き嫌いが分かれそう。また一部のスチル絵に違和感も
原作タイトル:白濁の姫騎士~果てなき淫獄の回旋曲(ロンド)~(URL失効?)
レーベル:ブラックカラント(URL失効?)
発売日:2016年11月25日
定価:3,190円(ベストプライス版 FANZAダウンロード通常価格)
おすすめ度:エロファンタジーが好きな人にはおすすめ
講評:シチュエーションが凝っているものが多く、このジャンルが好きな人にはすすめられる。しかしキャラデザインが少々独特なのと、エロシーンの回収に手間がかかる点はネックになるか。異種姦多し
3.ぽかぽかママ恋温泉 ~Mommy's Warm Hot Spring~ & 筆下ろしママ ~溢れる白濁&ミルク~
配信日:2024年3月14日
定価:1,980円
おすすめ度:かなりの問題作。好き嫌いが分かれそうなので博打でどうぞ
講評:年上女性とイチャイチャしたい人向け。全体的なテキストに独特のセンスがありクオリティが高い。とあるEDには度肝を抜かれること間違いなし。キャラデザが生成AIなのでこれまた味気ない
原作タイトル:筆下ろしママ ~溢れる白濁&ミルク~
レーベル:インカローズ
発売日:2017年11月24日
定価:7,480円
おすすめ度:細かいことを気にしないプレイヤー向けかも
講評:年上女性をヒロインにした抜きゲー。エロシーンが高頻度で挟まれるので使用目的ならお勧め出来る、のだろうか。例のEDに関しては移植版と同じため、初見だと驚かされる。テキストの出来は普通
4.~ハズレ転生~ 最底辺から始める異世界経営 - Isekai Junior Manager - & 異世界で俺はエロ経営のトップになる!
配信日:2023年4月13日
定価:1,980円
おすすめ度:普通。興味がある方ならどうぞ
講評:異世界転生ファンタジー物。原作から移植した際にいろいろ無理をしたためか、結構設定に齟齬がある。ヒロインは皆可愛い。個人的には献身的なビアンカが好きだった
原作タイトル:異世界で俺はエロ経営のトップになる!
レーベル:カルサイト
発売日:2020年3月27日
定価:9,680円
おすすめ度:おすすめ。ヒロインが可愛い
講評:エログッズを作って一山当てるという感覚は独特のものがあった。ツッコミ所はあれども遊んでいて楽しいゲームだったので、エロファンタジーに抵抗のない方にはおすすめ。エロシーンのシチュエーションも豊富
5.シオリノコトハ - Dark Reflections - & シオリノコトハ 〜密室図書館の生贄〜
移植タイトル:シオリノコトハ - Dark Reflections -
配信日:2022年2月24日
定価:1,980円
おすすめ度:人を選ぶ要素があるが、基本的にはおすすめ
講評:原作より描写がマイルドになっているため、エログロが苦手な方でも遊びやすくなっている。キャストを担当しているVtuberのファンの方にもおすすめだが、一人すさまじい不快感を放つキャラクターがいるので注意
原作タイトル:シオリノコトハ 〜密室図書館の生贄〜
レーベル:黒鳥
発売日:2013年11月29日
定価:9,680円(パッケージ版) 6,995円(ダウンロード版)
おすすめ度:人を選ぶ。エログロが好きな人向け
講評:シチュエーションは興味深いが、ミステリーとしては穴が多くオチがすぐ読めるのはいただけない。なお衛生的に非常に汚い展開があるので注意。また、他作品と違ってきちんとフラグ管理をしないとルート分岐してくれないのでセーブはこまめに
6.ぐうたら娘更生計画 ~Neet Girl Rehabilitation Plan~ & ニート娘を更生させよ! ~性技があれば生きていける~
配信日:2024年2月8日
定価:1,980円
おすすめ度:見るべきところはあるがおすすめしない
講評:内容がかなりスカスカなためガッカリすること請け合い。テキストの出来だけは非常に良いがそれ以外はかなり厳しい。スチル絵のクオリティもお世辞にも高いとは言えない
原作タイトル:ニート娘を更生させよ! ~性技があれば生きていける~
レーベル:カルサイト
発売日:2021年11月26日
定価:7,480円
おすすめ度:やめたほうがいい
講評:移植版にあったようなテキストの良さもない、空虚なゲーム。移植版以上にスカスカな内容で、数時間も遊べばEDコンプ出来る。UIもおかしいし進行にバグもあり、全方向的に低クオリティ
7.滴るあの娘 ~Drenched Girls~ & 白濁娘〜気になるあの娘にマーキング〜
移植タイトル:滴るあの娘 ~Drenched Girls~
配信日:2023年10月26日
定価:1,980円
おすすめ度:あまりすすめないが、絵柄が好みに合う方なら
講評:エロゲーからエロだけ取っ払ってそのまま出しました、みたいな内容。展開が強引なところが多く、移植に際して突貫工事で作った感じがある。e-shopでは取り扱っていないので、購入するならsteamかDLsiteで
原作タイトル:白濁娘〜気になるあの娘にマーキング〜
レーベル:ノアールソフト
発売日:2017年10月27日
定価:7,480円
おすすめ度:趣味が合う人にならおすすめ。不潔なものが苦手な人にはおすすめしない
講評:ぶっかけ物。とにかく精液が大量に出てくるので、そういうのが好きな人向け。逆にぶっかけ趣味のない人にとってはひたすら不潔かつ不快な展開になるのでやめた方がいい。ヒロインとの本番シーンはかなり後の方になってからだ
8.ココロシャッフル - Spirit Swap - & 混濁の心魂
移植タイトル:ココロシャッフル - Spirit Swap -
配信日:2024年4月18日
定価:1,980円
おすすめ度:おすすめしない
講評:TS物。大きな盛り上がりも特にないまま終わるため、非常に空虚。滴るあの娘が突貫工事ならこちらは更地状態で、内容が簡素すぎる
原作タイトル:混濁の心魂
レーベル:ノアールソフト
発売日:2017年1月27日
定価:7,480円
おすすめ度:趣味が合う人向け。TSに興味が無い場合はスルーした方がいいかも
講評:女体化した主人公がひどい目に遭ったり、もっとひどい目に遭ったり、遭わなかったりする話。主人公の境遇のオチに納得出来るかが評価の分かれ目になるか
9.救済!粛清サークル ~The Purge Club~ & 私たち・花のオシオキ部!〜やられたらヤり返す…エロ返しだ!〜
移植タイトル:救済!粛清サークル ~The Purge Club~
配信日:2024年4月25日
定価:1,980円
おすすめ度:興味があれば遊んでみてもいいかも
講評:原作に比べて馬鹿度合いが低め。ワチャワチャしたサークル活動をやっている姿を楽しみたい方には向いている。ヒロインが一人存在を抹消された作品
レーベル:スワンアイ
発売日:2017年1月27日
定価:9,680円(パッケージ版) 6,995円(ダウンロード版)
おすすめ度:滅茶苦茶なノリのギャグが肌に合う人にはおすすめ
講評:バカゲー。破天荒かつ荒唐無稽なシナリオが展開されるため、それを許容出来るかどうかで評価が決まる。キャラクターデザインは独特。移植版にはいないヒロインもいる
10.雨音スイッチ -AmaneSwitch- & 雨音スイッチ 〜やまない雨と病んだ彼女そして俺〜
移植タイトル:雨音スイッチ -AmaneSwitch-
配信日:2021年10月7日
定価:1,480円
おすすめ度:よく出来ているのでおすすめ。陰鬱な気分にはなる
講評:記念すべき移植第1作目。ヤンデレ物というかメンヘラ物。ひたすら陰惨で鬱屈した話が続く。暗く冷たい気分に浸りたい方はぜひ
原作タイトル:雨音スイッチ 〜やまない雨と病んだ彼女そして俺〜
レーベル:黒鳥
発売日:2013年7月26日
定価:9,680円
おすすめ度:救いのない物語に触れたい方におすすめ
講評:移植版と同じくひたすら暗い話が続く。こちらは移植版と違い、ほんのひとかけらも救いがない。キャラクターデザインにやや癖あり
終わりに
以上移植版10本、原作10本のおすすめについて書いた。どうにもおおるりしん氏がライターを務めた作品の評価が高い気もするが、実際テキストのクオリティが高いのは事実なのでそこは順当な評価なのだと思って頂けたらありがたい。
やはり最初に取り上げた宿主ガードマンが飛び抜けて面白いと、今回振り返ってみて改めて思った。あとは宝石の姫騎士、エロ経営、雨音スイッチ(移植・原作両方とも)あたりが鉄板のおすすめ作品になるだろうか。
サイバーステップが移植したノベルゲームは他にも30本以上ある。その全てを検証することは出来ないかも知れないが、今後もこうした作業を続けていきたいと思っている。
ただ、PandaShojo版はともかく原作を定価で買い続けているとさすがにお財布へのダメージが大きすぎるので、販売サイトがセールをする時まで待っててね。
最後に『花のオシオキ部』の漫画版に出てきた秀明の元ネタを発見したので、彼の画像でこの記事を締めたいと思う。雨音スイッチやシオリノコトハを作った黒鳥の『NTR48 ~俺の家族が寝取られるまでの48日間~』に出てきた寝取り役の沖内達哉(おきうち たつや)の色を変えたのが秀明だった。
了