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ごみ屋敷と認知症

 こんにちは、柴田です!

今日は、ごみ屋敷と認知症の関係性を考えていこうと思います。

7つに分けたごみ屋敷の中に生ごみの多い生屋敷というのがあります。

この生屋敷になる原因の一つに高齢者の認知症があると考えられています。

高齢者が認知症になると、今までしてきたであろう自炊をこれまでと同じようにしようとするのだが、料理している事を忘れてそのまま放置してしまうだとか、買い物して来た野菜などの存在を忘れてしまうなど生ものを腐らせてしまう事が多いようです。

この間、聞いた話しだが認知症になると嗅覚と脳が結びにくくなるようなのだ。
例えば、「焦げ臭い」→「何かが焦げている」→「火を止めよう」となる所が「焦げ臭い」→?になってしまいボヤ騒ぎになったりするらしい。

それと同様に「生ごみが腐っている臭い」→「?」となり気にならなくなるのではないか。
生屋敷になってしまっていても、臭いから気付く事は難しいらしいです。

生ごみもそうですが、認知症の方のお宅で多いのが、使用済みオムツです。

これも、臭いが分からなくなり放置されるのでしょう。

この使用済みオムツが、ごみの下に埋まっている事があります。

ですので、勢いよくごみを掘り過ぎると手にむにゅむにゅと柔らかい感触が飛び込んできて、「ん?なんだこれ?」と箱の中身はなんだろな状態になってしまうので、慎重に作業しなければならないのです。

これは、夫婦でどちらかの嗅覚が正常であれば防ぐことが出来るが、どうやら今の日本は、単身高齢者の数がとんでも無い事になっている。
2030年には65歳以上の高齢者の2人に1人は単身という見込みが出ています。

生涯独身の高齢者も多く、2050年には男性の高齢未婚単独世帯は現在の86万世帯から269万世帯へ、女性の高齢未婚単独世帯は57万世帯から191万世帯へと大幅に増加するようです。

その分、包括センターやサポートケアも増やさなければならない。

それが追いつかなければ、生屋敷が増え続ける可能性が非常に高くなります。

生屋敷に気付く為には、近隣住人とのコミュニケーションが大事になってくるんじゃないか。

コミュニケーションしていく中で「あれ?なんか様子が変だな」「1日に何度も買い物袋下げて帰ってきてるな」など変化に気付いてあげられる事が単身高齢者世帯のサポートになるんじゃないかと、僕は思っています。

特に親族、ご子息の方はこまめに連絡をとり、気にかける事が生ごみ屋敷誕生に気付く事が出来る方法の一つかもしれません。

では、また!

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