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24/25 第6節 ボローニャ戦(アウェイ)

試合の流れ

 開始20秒程でフロイラーがイエローをもらうと両チームカードをもらいまくる激しい試合となった。ボールを持つもビルドアップが上手くいかず決定機が作れないアタランタと、チャンスは少ないもカストロとエンドイェを中心に効果的に攻めるボローニャだったが均衡は破れず前半はスコアレス。すると後半開始早々にカストロのミドルシュートで先制したボローニャだが、ルクミがコントロールミスからデケテラーレにボールを奪われ、決定機阻止のファールで一発退場。アタランタは数的優位に立つもPA内まで侵入出来ず、選手とフォーメーションを変え攻勢を強めるも、連携が上手くいかずシュートもポストに嫌われた。このままボローニャ勝利となるかと思われた終了間際、サマルジッチのコントロールショットがボローニャゴールに突き刺さりやっと同点。アタランタとしてはアウェイだったが数的優位の中なんとか敗戦を免れた。一方のボローニャはリードをなんとか守ろうとしたが叶わなかった。

アタランタ総評

 前節とはコスヌとジムシティの位置を交換しコスヌのビルドアップ能力をより活かせる使い方を見つけたがジムシティではカストロに歯が立たなかった。過密日程からか色々な組み合わせを試すためか配置を変えて毎試合挑んでいるが、どうもしっくり攻めの形が作れる組み合わせが見つからずにいる。なんと言っても課題は後半の入りの悪さとビハインド時の焦りだろう。前節も後半開始早々に失点しそこから反撃したが焦りで連携が乱れてしまっていたので早急な改善が必要だろう。最終的には同点に追いついたため半分成功と言えるのかもしれないがシステムや人の配置を大幅に動かす交代はいかがなのだろうか。コラシナツやサマルジッチは明らかにやりづらそうだったし、ルックマンとクアドラードはポジションがかなり被っていた。同じポジション内でより攻撃的な選手に替えていくのがいいのではないかと思ってしまう。日程が過密なため練習の時間を多くとれないのかもしれないが、まずは各選手の使い方を把握してようやく動き出すのかもしれない。次節もミッドウィークでのCLシャフタールドネツク戦、確実に勝ち点3が欲しいところだ。

スタメン

カルネセッキ 6.0 GK
 被枠内シュートは失点の一つのみでピンチは少なかった。PA外で危うくボールを取られそうになった場面はヒヤヒヤした。

コスヌ 6.0 RCB 🟨
 右サイドでの出場となりボールコントロールやパスセンスで有効な攻撃参加を見せ前節のデビュー戦より貢献してみせた。ディフェンス面では空中戦で何度か良いクリアをするも、地上戦ではエンドイェにデュエルで負け対人守備に不安を残した。

ジムシティ 5.0 CB
 昨季の輝きはどこへ行ったのだろうか、カストロに全局面で完敗。スライディングも簡単にかわされ失点に繋がった。見せ場は前半のシュートブロックのみであった。

コラシナツ 6.0 LCB
 攻撃参加からポケットを取りブレシャニーニへの惜しいクロスをあげた。後半右サイドに移動させられかなり困惑しているようだった。

ベッラノーヴァ 6.0 RWB 🟨
 抜け出しから何度かクロスをあげたが実らなかった。走りながらボールを受ける動きは得意だが、止まった状態でもらった際の対応が課題。シュートをバーに当てたときの悔しそうな表情が印象に残った。リコヤニスのマークを捨ててコスヌのフォローをしに行っていたのが個人の判断かガスプの指示なのかが気になるところではある。

エデルソン DMF 6.0 🟨
 先に体を当ててボールキープするためボールを失いづらくファールを受けることも。ビハインドとなってからはやや焦りが見えた。

デローン DMF 6.0
 重要なカバーリングでチームを助けた。ビルドアップではもう少しアイデアが欲しいところだ。

ルッジェーリ 5.5 LWB
 前半の致命的なパスミスはピンチを招いた。効果的なクロスはあげることができず良いところ無しの印象。

ブレシャニーニ 5.0 OMF
 苦手な中央でのプレーということもあってボールロストが目立ち存在感を示せなかった。ハムストリングの負傷で交代。

デケテラーレ 6.5 RCF
 ルクミのミスを見逃さずボール奪取からレッドカードとなるファールを誘った。ベッラノーヴァとの連携では彼のスピードを殺してしまうようなパスが目立ち改善が必要だ。

ルックマン LCF 6.0
 細かいタッチのドリブルと積極的な仕掛けで常に相手の脅威となり相手のマークを集めるも得点に絡むことはできず。前半の決定機ではスコルプスキの好セーブに阻まれ、デザインされたFKではミスキックとなってしまった。

途中出場

サマルジッチ OMF 7.0 45min⤴ ⚽
 綺麗なコントロールショットで値千金の同点弾を決めチームを救った。ボールを持ち過ぎてしまう所とディフェンスが改善されれば今季の司令塔として十分に活躍してくれそうだ。

クアドラード LWB 6.0 63min⤴
 いつも通り左サイドに投入したものの左足で上げようとしたクロスがあまりにお粗末だったため右サイドにポジション変更された。ラストプレーのシュートを決めていれば英雄となれていた。攻撃に力を入れたい時のオプションとして今季は居場所を確保できそうだ。

レテギ ST 6.5 63min⤴
 ポストプレーで相手陣内に侵入するのを助けた。やはり彼がいるといないとではPA付近でボールを保持できる時間がかなり違いそうだ。

ザニオーロ RCF? 6.0 79min⤴ 👟
 遠くからでも貪欲にシュートを狙っていった。コンディションが以前よりは上がってきているように感じた。

パシャリッチ DMF? 6.0 79min⤴
 終盤はビルドアップに貢献した。オフェンスに力を注ぎたい時はデローンよりも頼りになるかもしれない。ルックマンのシュートのこぼれ球に反応できず、前節の汚名返上とはならなかった。

ボローニャ総評

 初CL出場となるも昨季ブレイクしたザークツィーとカラフィオーリをプレミアリーグに奪われいいスタートを切れなかったボローニャだが、新たなスターが誕生しそうな予感がする。その名もサンティアゴ・カストロ、ジムシティをフィジカルバトルで吹き飛ばし裏抜けもできミドルシュートを突き刺した。ビルドアップではそこにエンドイェのテクニックが加わり、綺麗に崩すわけではないがカウンターで怖さを見せた。ルクミの退場により後半早々に数的不利となってしまったが、ルックマンへの集中マーク、レテギに良い形でクロスを上げさせないことを徹底しよく守った。最後には牙城を崩されてしまったが数的不利な中、同点に抑えられたのは及第点と言えるのではないだろうか。

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