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4/18 vsリヴァプール EL(ホーム)
アタランタ総評
1st legから大きく作戦を変えることはなく、後ろで繋がずロングフィードし、奪ってからのショートカウンターを狙った。また、マンツーマンを対策して流動的にポジションを変えてくることを予想していたのか、マークの受け渡しがスムーズだったためリヴァプールにスペースや完全フリーとなる状況を与えなかった。開始直後の浮き足立っていたところを不運なPKにより先制を許すも、むしろ開き直り集中力を高めた。相手のミスを狙い速攻からチャンスに繋げようとしたが実らず前半終了。後半は相手の疲れからかマンマークがよりハマり、リヴァプールのシュートを1本に抑えて固く試合を閉じた。ガスペリーニのしたたかな戦術と選手達の高い集中力がアタランタを史上初の欧州大会ベスト4に導いた。
スタメン
ムッソ GK 7.0
果敢な飛び出しで裏抜けされたボールやクロスを処理し続けた。フィードも正確だった。PKはノーチャンスだったか。出場機会がELに限られるにも関わらずこれだけのパフォーマンスが出来るのであれば正GK争いはまだ激化していきそうだ。
ジムシティ RCB 7.5
対峙するのがディアスやジョタといったアジリティの高い選手ではあったが、突破されることなく対応した。空中戦の勝率も高く、難しいバウンドにも上手く対処した。サラーからディアスへのスルーパスをカットしたシーンは素晴らしかった。
ヒエン CB 7.0 🟨
90分間集中を切らさずに中央を割らせなかった。ロングボールへの対応も完璧だった。ディアスへのスルーパスをハンドしてしまったシーンはレッドではないかと肝を冷やした。
コラシナツ LCB 7.0
前を向く前に体を寄せる守備でサラーに自由を与えなかった。空中戦も上手だった。
ザッパコスタ RWB 7.0 🟨
持ち前の推進力で右サイドを突破し、クロスから2度ビッグチャンスを作った。90分間ひたすら走り、ロバートソンに厳しく寄せ続けた。
エデルソン DMF 7.0
無尽蔵のスタミナ、激しいプレス、俊敏なインターセプトで中盤の芽を摘み、ショートカウンターにつなげた。後半のエリア内でのシュートは威力が足りなかった。
デローン DMF 7.0
ピンチを予測してカバーリングし、危険と判断すれば迷わずクリアした。インターセプトも積極的で、正確なパスでチャンスにつなげた。
ルッジェーリ LWB 6.0
PKを与えたハンドのシーンは不運だったが、その他の時間は集中してアーノルドとの距離を詰めた。攻撃では創造性や思い切りが足りないと感じることがあった。
コープマイネルス OMF 7.0 🟨
良いポジショニングでパスを受け、積極的にシュートを打っていった。オフサイドになったシーンではコナテにしてやられた。唯一ポジションが動くことなくボールの出所であるマクアリステルを執拗にチェイスした。
ミランチュク RCF 6.0
ファンダイクの激しい当たりにも屈せずにボールキープを試み、縦に速い攻めに貢献した。久々の先発出場だったせいか、コントロールがうまくいかず、ボールロストすることもあった。
スカマッカ LCF 6.0
フィジカルでは劣るコナテに対して、テクニカルなボールコントロールでポストプレーを遂行した。シュートチャンスは少なかった。
途中出場
パシャリッチ DMF 6.0 75min
タッチ数は少なかったが、積極的にボールに絡みに行った。
デケテラーレ LCF 6.5 75min
ムッソからのフィードのターゲットとなり、少しでも相手陣内でプレーする時間を長くさせた。巧みなボディバランスでコナテを抜く場面もあった。
ルックマン RCF 6.0 79min
ファンダイクへのチェイシングに努めた。
リヴァプール総評
前対戦からは大きくメンバーを入れ替えてフルメンバーで挑んだ。マンツーマンディフェンスでハメられた反省からポジションを流動的に動かしてマークを剝がそうとしたが、アタランタのマークの受け渡しがスムーズだったため、なかなかフリーな状態を作ることが出来なかった。なんとしても早い段階で先制点を取るという勢いからPKを獲得し先制に成功したが、アタランタの粘り強い守備の前にサラーのミスシュートもあり、追加点を奪うことができない。パスのズレから、カウンターを受けることもあったが、2センターバックの強靭なフィジカルで跳ね返していった。後半は疲れから足が止まりポジションチェンジの回数が減り、単純なロングスルーパスが増え、シュートも1本に抑えられた。選手交代後もギアを上げられずそのまま試合終了。クロップ体制の最終シーズンにおける欧州大会はベスト8で散ることとなった。