
第1節 レッチェ戦(アウェイ)
試合の流れ
序盤はアタランタの前線がボールを収められずボールを保持できずにいた。ガスペリーニがブレシャニーニを左サイドへ移動させるとボールロストが激減、新加入の2人も試合感を取り戻し、レテギのヘディングシュートのこぼれ球をブレシャニーニが詰め先制。さらに逆サイドのクロスから今度はレテギが直接ヘディングでゴール。後半もアタランタのサイド攻撃は冴えザッパコスタのクロスからPKを誘い3点目。最後は散々見せたサイド攻撃をおとりに縦パスからブレシャニーニがこの日2点目でさらに突き放す。最後までレッチェに決定的な場面を与えずアタランタの圧勝で試合終了。アタランタにとっては幸先いいシーズンのスタートとなった。
アタランタ総評
前線に初先発選手を2人組み込んだためオフェンスがどうなるか不安であったが杞憂であった。トップ下でボールキープに苦しんでいたブレシャニーニを左に移動させ、レテギをボックス内に位置させ早めにクロスを当てる作戦が単純ながら効果的で、短時間で修正して選手に合わせて戦術を調整したガスペリーニが素晴らしかった。暑さが厳しい中でも攻守に走りぬいた結果の4得点でさすがの運動量であった。駒が限られた中での試合でしっかりと結果を出すガスペリーニの手腕には脱帽であった。
スタメン
ムッソ GK 7.0
丁寧な飛び出しとセービングでチームのグリーンシートに貢献。フィードの精度にはやや不安が残った。
デローン RCB 6.5 🟨
トロイとコラシナツの負傷によりCB起用。だんだんとCB起用への違和感が消えつつある。安定したリスク管理で危険な箇所を早めに潰した。一時脚を気にする場面も。
ヒエン CB 6.5
ロングボールへの対処は相変わらず優れていたが、パスがやや乱れることも。序盤のクロスカットは見事だった。
ジムシティ LCB 7.0
パスカットからクリア、ビルドアップへの関与までしっかりこなした。RCBよりLCBの方がやりやすそうに見える。
ザッパコスタ RWB 7.0
ゲームを通し豊富な運動量と丁寧なパスで貢献。1点目、3点目のレテギへのクロスによりチャンスを演出した。ベッラノーヴァが適応するまでは彼だけが右サイドの頼りだ。
エデルソン DMF 7.5 🟨
異次元の空間認知能力とボールコントロールでビルドアップを支えた。パスモーションの小ささとボールロストの少なさも光った。ミドルシュートの精度だけが課題か。
パシャリッチ DMF 6.5 👟
4点目のブレッシャニーニへのパスはタイミング、スピード全てが完璧だった。疲労からか、かわされた後のファールが目立った。
ルッジェーリ LWB 7.5 👟
得意のちょいズラしクロスで2点目のレテギのゴールをお膳立てした。パスカット、守備対応が特に的確だった。
ブレッシャニーニ OMF 9.0 ⚽⚽
初招集からいきなり先発に大抜擢され、やはり序盤はボールキープに苦しむも、ガスプの指示により左サイドにポジション移動すると即座に適応、ボールロストが激減した。するとこぼれ球の反応から先制点を決め、後半にも絶妙なポジショニングから4点目を決めドッピエッタを達成。鮮烈なデビューとなった。
デケテラーレ RCF 6.5
本調子ではないのか、レアル戦同様仕掛けの少なさが目立ったが味方のサポートで躍動。サポートランからザッパコスタがクロスを上げるのを容易にし先制点をおぜん立てした。徐々に調子を上げていくとザッパコスタとの連携から3点目の起点となった。攻撃陣の怪我や退団により今季は彼にかかる期待がより大きくなるだろう。
レテギ LCF 8.5 ⚽⚽
序盤は味方との連携が上手くいかずボールキープできずにいたが、即座に順応。ボックス内での巧みなポジショニングとボールの落下地点予測からクロスに合わせヘディングで1点目を演出し、2点目はゴールに突き刺した。3点目もボックス内の駆け引きからPKを誘い自ら決めドッピエッタとし、初先発を華々しく飾った。
途中出場
バッカー LMF 5.5 68min⤴
ブレシャニーニのポジションにそのまま位置させられたが大きなインパクトは残せなかった。最後はフォワードとなっていた。
ゴッドフリー RWB 5.5 68min⤴
バッカー同様インパクトを残せず。クロスの精度もいまひとつだった。やはり本職はCBか。
カッサ LCF ー 83min⤴
トップチームデビューとなったが、臆せずボールに絡んでいった。
スレマナ DMF ー 90min⤴
アタランタでのデビュー。後半途中から指示が与えられる姿が映されるも出場は最後の数分となった。
パレストラ LMF ー 90min⤴
ボール関与はファール1回のみ。
レッチェ総評
昨季同様ロングボールに頼る戦術であったが前線がクルストビッチではやや役不足に見えた。ガッロのキック精度、ドルグのスピード、ラマダニの運動量と局面では良さがあっただけに攻めのパターンを増やせると良いのだが。