24/25 第4節 フィオレンティーナ戦(ホーム)
試合の流れ
アタランタの集中力が低い隙を突き、CKから最終的にゴセンスが合わせたこぼれ球を押し込みフィオレンティーナがあっさり先制。すぐさまアタランタも反撃、縦に速い攻撃からルックマンのクロスにレテギがピンポイントで合わせ同点。しかしアタランタディフェンスの脆さは治らず、ヒエンの悪い対応からまたも左クロスからゴセンスが合わせ損なったところをケーンが押し込んだ。その後もアタランタはピンチを迎えるも前半ATに2得点で逆転。エデルソンが自ら獲得したFKからクロスを上げデケテラーレの高打点ヘッド。さらにデケテラーレのスルーパスに抜け出したルックマンが華麗なキックフェイントから股抜きでらしさ全開のゴールと、結果では良い形で前半を締めくくった。後半はアタランタが選手交代も含めかなり修正し終始アタランタペースで試合が進んでいったが追加点は生まれず。アタランタは今季2勝目を掴んだのに対して、フィオレンティーナはいまだ未勝利となった。
アタランタ総評
スタジアムの改修工事を終え、ようやくシーズン初のホームゲームを開催することとなった。ようやく長期離脱の人たちを除きフルメンバーを招集することが出来たが、CBは病気明け1人、怪我明け2人とかなり守備に不安を抱えたままのスタートとなった。その不安は的中し、ディフェンスはひどい有様となっていた。チーム全体としても浮足立っており、危ない場面でのボールロストが目立った。スタートはどういう意図かルックマンとデケテラーレの位置を逆にしていたが、すぐに戻していた。前半はチームプレーとしての攻撃はイマイチだったが、個の力で状況を打開した。後半にはそれがしっかり修正されサイドの連携からゴール前まで持ち込むシーンが増えていった。新加入選手を試して少しでも適応させたいところではあったが、1点差ということもあり迂闊に動かせなかった。改善するべき点はいくつかあるだろうが、後半のようなサッカーをしていくことが大事だろう。次はミッドウィークのCLアーセナル戦、欧州を沸かすような試合をしてくれると信じている。
スタメン
カルネセッキ GK 6.0
大きなミスはなく、前半の苦しい時間帯もセービングと良い飛び出しでゴールを守った。左足のフィードの精度は上げたいところ。
ジムシティ RCB 6.5
怪我で代表への合流を断念したはずだったが、驚異の回復力で先発フル出場。後半中央に移動させられケーンのマークを担当し高さでは圧勝、強さと速さでは敵わないと判断し冷静に対応した。
ヒエン CB 4.5 🟨
インフルエンザからの復帰戦であったが良いところなしの絶不調と言っていいだろう。ケーンとのフィジカルバトルにはことごとく負け、その他の対応においても軽さが目立ち、無念の前半での交代。今季の守備の要なだけに調子を取り戻してほしい。
コラシナツ LCB 5.5
怪我から復帰戦で必死に食らいついていったが、パスの精度や守備対応にややブランクを感じた。コルパニの対応に苦戦し、散々カットインを許してしまった。後半感覚を取り戻したのか良いタックルも見せた。
ベッラノーヴァ RWB 6.0
前半は相変わらずビルドアップで味方との連携に苦しんだが、後半はスピードと推進力で良さを発揮。ゴセンスよりもルーズボールへの対応が早いところを見せた。相手のバックパスの弱いところを狙いシュートしたが、デヘアに防がれた。その際の呆然とした表情は忘れられない。
デローン DMF 6.0
久々のボランチスタートとなり、後半はCBに戻り気づいたが、仕事としてはCBとほとんど同じであった。前半のFKではサインプレーで相手を完全に騙した。スピード不足が気になる場面もあったが、潰し屋としての仕事を全うした。
エデルソン DMF 6.0 👟
視野やボールコントロールに調子の悪さを感じた出来だったが、2点目のFKのクロスは完璧な精度だった。暑さのせいかいつもより運動量が少なくなっている印象だった。
ルッジェーリ LWB 5.5
攻撃参加の機会が少なく、主な役割はロングパスの供給となっていた。1,2点目ともに不運にもオフサイドラインより後ろに残ってしまっていた。
デケテラーレ RCF 8.0 ⚽👟
代表で長い出場時間を得られなかったからか、レテギに似たニューヘアーで試合に挑んだ。高打点で飛び込んだパワーヘッドで同点ゴールを決め、直後にもルーズボールからスペースにちょうどいいロングスルーパスを供給して逆転弾につなげた。後半もゴールを狙いつつも守備まで下がりチームに貢献した。
ルックマン LCF 8.5 ⚽👟
セリエAでの試合を3試合休んだ後の復帰戦となったため最初はボールコントロールのところでミスや軽さが目立ったが、徐々に慣れさすがのテクニックから1G1Aの活躍を見せた。それで調子を戻したのか、後半も散々チャンスを作りゴールに迫ったがフィニッシュの精度を欠き試合を決めるリードは作れなかった。
レテギ ST 7.5 ⚽
ボックス内での絶妙なポジショニングから1点目を決めた。それ以外でもポストプレーでチームに貢献。ただ、背負ってボールを持った際の連携が完全とは言い難く、味方のサポートも含めて今後の課題と言えるだろう。
途中出場
ブレシャニーニ DMF 6.5 45min⤴
加入後初のボランチ起用。空中戦やフィジカルバトルに強く、左右両足で展開できる汎用性で新たな可能性を感じさせた。途中から1列前に移動したがどちらかというとボランチの方が合っているのか。
ザッパコスタ LWB 6.0 70min⤴
突破から積極的にゴールを狙っていったが、枠を捉えることはことはできなかった。持ち運ばれると危ない状況でイエロー覚悟で止めに行ったのは賢明な判断だっただろう。
パシャリッチ DMF 6.0 70min⤴
インテル戦で低調なパフォーマンス見せてしまった彼だが、この試合では集中力を保って仕事をこなした。右への展開で1本パスをカットされた場面ではヒヤッとしたが。
フィオレンティーナ総評
グズムンドソンを欠きいまだ未勝利の中、ボーヴェを初先発させて挑んだ。ケーンのポストプレーが有効で、そこに2シャドーが絡む形で容易にアタランタ陣内まで侵入することが出来た。2点ともペナルティ角からのクロスにゴセンスが絡む形で得点が生まれ、それ以外でもゴセンスがクロスに飛び込むと得点のにおいがした。しかし守備陣は高さが足りず、空中戦ではかなり分が悪かったように思える。フィオレンティーナも新加入選手が多く適応させてからが勝負ではあるだろうが、4戦勝ちなしは印象が悪い。少しでも早く勝利が欲しいところだろう。
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