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東京から高知へ・2泊3日超充実旅ガイド[タイムスタンプ付]~1日目

突然3日間、自由に旅に出ていいと言われたら皆さんどうしますか?
私の場合はとにかく初めてのことをするのが大好きなので、まず行ったことないところから探してみようと考えました。

3日間という制約からまず海外の選択肢を外し、次に行ったことがない(通過したこともない)都道府県から選ぶことにしました。私の場合は、福井・鳥取・高知・長崎・宮崎・鹿児島の6つです。そのうち、できるだけ現地での時間が取れるようにと、せっかくなので行ったことのない成田第3ターミナルからLCC(格安航空会社)で行ける場所を選んだ結果、小学生の時からの憧れの地でもある足摺岬のある高知県を目指すことにしました。

今回初めての高知県訪問ということで、4日前に行くことを決めたものの、かなり入念に計画をしました。そのおかげで、実際にはことのほか充実して回ることができたので、実体験をもとにした「実用旅行ガイド」かつ「写真集」としてここでまとめることにしました。しかもオリジナルの試みとして、今後同様の旅を計画する人に時間配分がわかるように各訪問地点での「タイムスタンプ」も載せてみることにしました。

今回の旅行に課した条件
1. 東京から2泊3日
2. 時間と費用節約のため高知までの往復はLCC(Jetstar)を利用
3. 絶対に訪れたいのは、足摺岬、四万十川の沈下橋、高知城、桂浜、及び一応はりまや橋
4. 足摺岬と沈下橋巡りにはレンタカーを利用

結果的に成立した日程
1日目:都内~成田第3ターミナル~高知・はりまや橋~四万十市
2日目:四万十市~足摺岬~竜串~四万十川の沈下橋~須崎
3日目:須崎~高知城~桂浜~成田第3ターミナル~都内

以下の目次(タップ/クリックで各項目に飛べます)が1日目の行程になります。

10:25 日暮里駅

(日暮里駅でのスカイライナー。ホームドアがあると
電車の写真も撮りづらくなりましたね…)

今回の旅レポのスタートはここから。都内南部から行こうとすると、出張の時のように成田エキスプレスを使うよりも、ほぼ同じくらいの時間で到達する京成のスカイライナーの方が安い分良いと判断して、初めて使ってみることにしました。良かった点は、車両がきれいなことと、あっという間に到着すること。今一つな点は、日暮里駅までのアクセスが若干面倒なことでしょうか。特に、旅に疲れた帰りは、同じ時間がかかるにしてもより近い駅まで到達できる成田エキスプレスの方が良かったように感じました。帰りは日暮里に着いてから自宅までがすごく長く感じたので。

さて、飛行機での旅行で最も気になる「何分前までに空港につけば良いの?」のヒントをここで。今回、高知行きのJetstarは昼過ぎの12時40分発。予定では1時間前の11時40分に空港第二ビル着の電車に乗る予定でしたが、余裕を見すぎて11時25分着(日暮里発10時40分発)のに乗ってしまったため、お昼を食べてもかなりの時間が余りました。感覚としては、お昼を食べる余裕を見なくても、国内線で預け荷物が無ければフライトの40分前までに空港第2ビル駅に着く電車であれば十分に間に合う感じがありました。もちろん、手荷物検査にかかる時間が読めないので、理想は1時間前までに到着だと思いますし、国際線の場合はパスポートコントロールの時間がさらに読めないので、それ以上に余裕を見た方が良いと思います。
なお、成田では第3ターミナルに行くためには終点の一つ手前、「空港第二ビル」駅で降りる必要があります。お間違えの無いよう。

11:01 空港第2ビル駅

駅を出て上階に上がると、第3ターミナルへの行き方は2つ。連絡バスに乗るか、500m余り歩くかです。荷物が多くなければ、特にお土産物などの無い行きは、一度歩いてみるのをお薦めします。

第3ターミナル内にも、10店行かないくらいの飲食店の選択肢と、トラベルグッズの販売店があります。
ただし、飲食店の選択肢はほとんどが全国チェーンのお店。せっかくなので、私は「成田空港店(他2点)限定メニュー:ベジタリアンバーガー」(写真下)を置いているフレッシュネスバーガーに入ってみました。

第3ターミナルではイートインのお店はほとんど無いため、完全にショッピングモールのフードコート状態で皆さん食べています。また、格安航空券ということで、他のターミナルよりも外国の方と若い方が多いように見受けられました。

12:40 Jetstar機搭乗

出発は12:40。ほぼ定刻に出発しました。ここでまた重要なことに気づきます。

「高知行きの便では富士山はどっち側に見える?」

新幹線であれば、西に向かうときは「E席」(向かって右側)が富士山の見える席ということで把握していたのですが、航空機の場合は正直どちら側を通るのかわかりませんでした。そこでWEB上で席を予約する時には、「混んでいる側が富士山側に違いない!」と敢えて窓側が比較的多く予約されているA席(向かって左側)を取り、山梨上空を超えていく期待をしてみたのですが、これが大外れ。思っていたよりもだいぶ海側を通ったため、ずーっと道中雲しか見えませんでした。なお、これに懲りて慌てて帰りの便で予約していた右端の席をキャンセルして左端のA席を取り直しました。

ちなみに、これが行きのA席から見た景色。改めて地図で見直してみると、これは静岡県の御前崎であることがわかりました。

ちょうど焼津上空を地図の左から右に向かって飛んでいる感じ。もう少し地図を左回転すると一致するのがわかりますでしょうか?ということは、恐らく右側の席だったら富士山が目の前だったんだろうなぁ…。

そして、いよいよ初めて降り立つ高知県の地面が見えてきました。

14:25 高知空港

高知空港には定刻の14:25に到着。初めて高知県に降り立った嬉しさで龍馬像と写真を撮ったりしていたために一番早い14:30のバスを逃し、次の14:45発の高知行きバスに乗ることになりました。

予定ではそのまま直接高知駅まで行き、15:43高知発の特急あしずり7号に乗るはずでしたが、途中はりまや橋バスターミナルを通ることがわかったので早速途中下車することに。

バスを降りてみると、ちょうど路面電車が交差する大きな「はりまや交差点」の目の前。見慣れない景色に写真を撮りまくりです。

15:10 はりまや橋バスターミナル

また、高知はアンパンマンの作者のやなせたかしさんの出身地ということで、この付近にもアンパンマンやバイキンマンの像がそこかしこにあります。

もちろん、このタイミングで「がっかり名所」と揶揄される「はりまや橋」もおさえておきます。たしかに大きさについてはがっかりだと思いますが、十分予期していたサイズなのであまり気にならず。むしろ全然名所として悪くないと思いました。ロケーションも街の中心地と繁華街、ひろめ市場にも近いですし、寄っておくのはありだと思います。

それにしても周囲に人が居ない…さすが季節外れの平日ですね。あ、今気づきましたが、写真を撮るだけ撮って渡るのを忘れてました…。

そして、待ちきれず高知駅行きの路面電車に乗ります。

新型はドイツやオランダのトラムを思わせるデザインの車両。

旧型は広島や松山でも見かけるような、レトロ感満載の車両です。
新型と旧型でだいぶ車両の雰囲気が違いますね。

ほんの少しの乗車で高知駅に着きます。

15:31 とさでん高知駅

発車まであと12分のこの時点で特急の切符も買っていないのですが、一人なのでそこは自由な感じです。

ふと自動券売機の横を見てみると、たくさんの折り紙?の入った小箱が。

こちらの箱には特に「ご自由にお取りください」とも書いていないので最初何かわからなかったのですが、手に取ってみるとこれらの折り紙はかわいらしい切符入れ。丁寧に手で一枚一枚折ってあるように見えたので、一ついただきました。後で切符を入れるとちょうど良い大きさ!
こうした名もない旅人のために一枚一枚折っている人が居るかと思うと、心がほっこりしました。

さて、発車6分前でも腹が減っては汽車旅も楽しめません。駅構内のパン屋さんに寄るとこんな表示が。

どうやら帽子パンは高知発祥のようです。もちろん慌てて買い込みました。

15:43 高知駅発特急あしずり号

さすがにホームに上がると、もう発車寸前。
木造のドーム構造になっているおしゃれな駅をほんの少しだけ見て、すぐ発車です。
もちろん、ここでの旅のお供は先ほどの帽子パン。

途中、仁淀川を渡る鉄橋では、その源流が「ニヨドブルー」と称されるほどの清流の水面が美しく光っていました。

16:58 四万十くろしおライン中村線のループトンネル

今回の旅で見たかったものの一つが、こちらの地図にある四万十くろしおライン中村線にある「ループトンネル」です。

ここは若井駅の先、川奥信号場付近で分岐するJR予土線と四万十くろしおライン中村線のうち、急勾配でトンネル内を下りていく中村線側の勾配を抑えるために作られている構造で、小学生の頃に見た種村直樹さんの「鉄道旅行術」という本で見てからどうしても行ってみたい場所でした。

ここがちょうど予土線との分岐点。右に行く中村線がものすごい勾配で下りていくのが見えます。

トンネル内に入ると、ぐるぐる回りながらものすごい下り勾配を下りていきました。中村駅まではあと30分ほどです。

17:27 中村駅

日の短い季節なので、この時点で既にかなり暗くなっています。

駅前にもほとんど人が居ません。

ここで駅前のトヨタレンタカーで予約していたVitzを借ります。

18:05 四万十の宿

中村駅から車で15分ほどの丘の上に建つこちらの四万十の宿が1泊目の宿泊場所です。オフシーズンの平日とはいえ、1人1泊2食付きの温泉宿で10,000円とは思えないクオリティ。

温泉こそ日帰り温泉施設と共用ですが、施設全体も新しくてきれいで快適!必ずやもう一度来たい宿でした。

夕飯のメインの選択肢がいくつかありましたが、友人から美味しいと薦められていたカツオの塩タタキをチョイス。たまらない美味しさでした。

空いている温泉を楽しんだ後の湯上りには「四万十の栗アイス」で一日の〆。

東京の自宅を出てからずっと、10分たりとも無駄にすることない1日が終わりました。
1日目の記事はここまでです。2日目以降は次の記事で書くことにいたします。

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