ひと、おしごと
ひさしぶりに書きたいことができてとても嬉しいので、その嬉しさを爆発させながらこの記事は書こうと思う。
仕事をすこし好きになり始めているかもしれない。
世の中にこんなに自由に勉強させてもらえる仕事環境は他にあるんだろうか。わからないことばかりで毎日が溢れていて、業務中に自分の好きな本を読めて、自分よりも知識のある人たちが周りにたくさんいて、自分のキャパシティを優に超える雑務がいくつもある。
これがありのままの仕事として本質的に好きなのか、ただのマイブームような感覚なのか、はたまた何か自認できない原因が別であるのか、そんなのはわからない。わかっているような気もするけど、わからない。わかりたくもない。ひとつ確かなのは、それを喜べるほどの心の余裕が生まれたのは人のおかげということ。
やっぱり誰かがいるからがんばろうと思えるし、19時半にするべき業務が何もなくなってもあとちょっと残って自習して帰ろうと思えるし、あの人たちと同じ土俵に立ってみたいと思える。
「人への恩」はなぜかわたしにとって特別な重みのある言葉だけど、こうやって「恩」を感じられるとき、全力でそれに応えたいと思えるとき、そんな時間がわたしの幸せなのかもしれない。
仕事を選ぶとき、金融を選んだのはたぶん本当によくわからない分野だからで。コンプレックスの克服っていうのかな。高校のときの公民がまったくもって理解できなくて悔しかったっていう原体験もあるんだろうか。半年働き続けた今も、金融のシステム自体あんまりよくわからないし腹落ちもしていない。いまだに財政政策と金融政策の違いはわからないし、ファンドが何を指しているのかもわからないし、よく聞く劣後債ってものに関しては勉強しても頭に詰め込むキャパシティがもうない。
でも確実に前進してる。
1年後なりたい自分の姿からしたらまだ2%ぐらい。
一方で、ビジョンが描けない焦りもある。
何にためにこの仕事なのか、50歳になったときにわたしはこれがやりたくて仕事をしてるよと胸を張って言えるのか。
自分を騙しながら生きないといけないおばさんにだけはなりたくない。
※ 10/2の下書きを10/12に公開