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リフィル戦隊 JAVARANDER

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2024年4月1日のエイプリルフールで、あたぼうステーショナリーが吹いた、「リフィル戦隊 JAVARANDER」のお知らせ。ごく一部の方に受けたので、ストーリーを作ってみようと思…
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第三十話(最終話) hoririumの技能と異世界

連載の最後は、私、hoririumがお届けしよう。さて、ここまでの二十九話は楽しんでいただけただろうか。サガワンやこひなたんの旅は終わったが、少し種明かしをしておこう。 実は私は錬金術師を名乗っているのだが、実は元々は超自然的存在なのだ。人間界の一部からは神とか、仙人とか、天狗とも呼ばれていたが、そんなことはコーヒーに砂糖を入れるか否かと同じように、どうでも良い。 私が人間界からこの手帳大陸に来たのは、境遇としてはサガワンと近いのだ。いや、遠いのかもしれない。そして、私の場

第二十九話 倉庫の裏

シノンに連れられていく二人。倉庫の裏で待っていたのは? 最終回前は、TTがお知らせする。 工場シノンは倉庫の横の細い道を通り、裏の方へ行く。サガワンとこひなたんも続く。かなり長い。というか、倉庫はこれだけ大きいのか?とふとサガワンは疑問に思う。 「シノンさん、倉庫は大きいんですね」 「ははは、そう思うだろ?実は異世界とつながっているところなので、ちょっと奥まっているんだよ。倉庫自体はそれほどでもないよ」 「なんと!シノンさん、異世界に行けるんですか?」 「いや、人は通れない

第二十八話 倉庫屋

今回はこひなたんの視点でお送りします。 手帳を扱っている雑貨店で倉庫屋さんの場所を教えてもらったのですが、ちょっと不安ではあります。ただ、雑貨店が仕入れている倉庫屋さんなんだから、きっともっと幅広い情報を持っていることは間違いないでしょう。 Itto一派教えてもらった道を進んでいくと、倉庫屋はすぐにわかりました。なぜなら、いわゆる倉庫!という感じの佇まいだったからです。エルフの私にもちゃんとわかります。倉庫の前にはたくさんの荷馬車が停まっていて、たくさんの人たちがその荷馬車

第二十七話 覚醒

語り部TTである。サガワンとこひなたん、濁流に飲み込まれるのか?というところで、来週に続く!みたいになって、なんともテレビ的になったが、続きである。 モーゼは誰かサガワンとこひなたんに危険が迫っている。決壊した堰は、その決壊の速度を上げて2人に迫っている(って、キャプテン翼ばりに引っ張っているが(笑)。 二人は懸命に走っているが、もう間に合わないことは確実だろう。と、こひなたんが思った瞬間、サガワンが走るスピードを一気に緩める。 (サガワン!何考えてるの!飲み込まれるわよ!

第二十六話 モーゼ?

今回は、こひなたん視点からお伝えする。 南西に向かって歩いてきて、大河にこの先を遮られている状態の中、魔王SHREDDERに会ってしまい、どうなることかと思っているところ。。。 魔王は味方サガワンが全く慌てていないのを見て、私はこれは何かあると思った。私が眠り込んでしまったとき、SHREDDERを見た気がして危ない!と思ったことは覚えているけど、それをサガワンには伝えられていないまま、眠り込んでしまった。あのあと、何があったのか? SHREDDERはこちらにまだ、気づいて

第二十五話 デッドストックリバー

第二十五話は、久しぶりの登場、TTがお伝えする。 火の国へ向かう二人だが、ここで大きな衝撃にあうことになる。 大河南西に向かい始めた二人だが、足取りは軽い。なぜなら、シノンがもしかしたらじゃばらんだを一緒に作ってくれるかもしれないからである。気持ちは当然、前向きになろう。 日々、ライターの魔法でじゃばらんだに記録をつけているこひなたんだが、この数日の内容は前向きなものが多い。特に、サガワンにおぶってもらったあとは、サガワンに対する態度も大きく変わり、信頼を寄せているようだ。

第二十四話 ノートと手帳

二十三話の流れで、サガワンが続けてお届けする。 SHREDDERと情報交換をした、サガワン。こひなたんを背負って念の国に入った。 念の国の帳面念の国に入ったのはいいが、シノンは火の国に帰ったのか。念の国には長居の必要がないなと私は思った。こひなたんは軽いので私でもおぶっていられる。が、薔薇の香りはもう、ない。本当に寝入っているのかもしれない。 さて、誰かに話をしなければならないが、人がいない。以前通ったブロックGlassのような草原ではなく、どちらかと言うと、アメリカアリゾ

第二十三話 念の国、入国

念の国の入口まで来た二人。さて、このあと、どうなるのか。今回はこひなたん視点でお送りする。 わかれみちなんとか、入口まではたどり着きました。しかし、川はやはり苦手です。エルフはなぜ水に弱いのでしょうか。まあ、他の異世界ではどうなっているのか、知りませんけど。 さて、念の国の入口には、なぜかたくさんのお地蔵さんがいます。無数の、という言葉はこのためにあるのではないかと思うくらいの数です。以前聞いた話ですが、念の国には使い終わった手帳が集められ、その手帳に入っている念を地蔵に

第二十二話 こひなたん、実はすごい

再び、旅に出た2人ですが、川をあっちに行ったり、戻らねばならなかったりと面倒なことになっています。さて、今回は語り部TTがお知らせしますね。 SCISSORSの群れ実際、想像しただけで、ちょっと(うっ)と来ませんか?みなさんが想像しにくいのであれば説明しますが、要はアメリカザリガニが川面を埋め尽くしているわけです。美味しそうでも何でもありません。まさに、グロいという言葉がピッタリの光景です。あ、中にはアメリカザリガニが好きでたまらないという方も居るかもですね。私はそうではな

第二十一話 再びの旅

まさかの二十話越え!今回は、サガワン視点でお届けする。 川沿いダイに紹介状を書いてもらい、それを携えて北西に向かう。ゴウいわく、 「川沿いを上流へ歩き、小さな支流が交わるところあたりが念の国の入口だから、すぐに分かる」 とのこと。とにかく川沿いを行けと。一体、何日かかるのやら。とは言え、川沿いは気持ちがいい。風が通る。ふと見ると、こひなたんも歩いている。なぜ? 「なんで歩いているの?」 「水の近くではあまり浮けないからよ」 そうだったのか。だとすると、こひなたんには川沿いは

第二十話 賢者ダイ&錬金術師ゴウ

なんと、二十話である。ここまで続くと誰が予想したか?いや、誰も予想しなかったであろう。かくいう、筆者もその一人である(笑) さて、今回はなんと、ダイたちの視点でお送りする。 賢者ダイの悩みはじめまして、私はダイです。錬金術師をしております。が、以前よりなぜか賢者と呼ばれてもおります。 さて、風の噂で、こひなたんというエルフとサガワンと呼ばれる勇者が私のところを訪ねてくるという話は聞いています。私には情報のネットワークがあるのです。彼らがなぜ、私に会いに来るのかは聞いていま

第十九話 リカバリー

2日間、執筆のお休みをいただいた。今後も、ゆっくりやっていく予定だが、まあ、三十話くらいではやめたいと思っている(笑) 今回はサガワン視点でお送りする。前回の最後で、私は酔ってしまい、座り込んでしまった。 疲れと回復私は他のFlowerの人たちと同じように花の香に酔ってしまった。歩き通しだったこともあって、疲れもあったものと思う。おまけに元々は、アルコールに弱い体でもあったから、酔ってしまったのだろう。そして、そのおかげで、座り込む羽目になり、剣が大地から抜けなくなってしま

第十八話 ブロックFlowerでの事故

今回はこひなたん視点からお届けする。 ブロックGlassでのジェームズとの攻防を一瞬で終わらせてさらに東に向かう2人。次はブロックFlowerを通らねばなりません。 花見?さて、私こひなたんも実は、周の国を出たことはそうそうなく、さっきのブロックGlassでのジェームズには度肝を抜かれたのは間違いありません。しかし、サガワンは剣のおかげなのか意外とあっさりジェームズを倒しました。意外とやるんだなぁとも思いました。 さて、次はブロックFlowerですが、ここも私は初めての場

第十七話 ジェームズ

連載もだいぶ続いてきた。今回は語り部TTからお届けする。 ブロックGlassで尋問を受けて、ちょっと疑われてしまったこひなたんとサガワン。尋問する3人から面倒なことを持ち込まれそうである。 剣の返却ニヤニヤして戻ってきた3人。着席するなり言った。 「ブロック内を通り抜けるための条件がある!」 こひなたんもサガワンも嫌な予感がした。何かトラブルに巻き込まれそうである。一体何だろう。 「剣を返却しよう。その代わり、やって欲しいことがある。実は我々のブロック内に今、ジェームズ