幼児的万能感の実例
転職活動の合間に勉強として、参考になる投稿者の動画を見ていた。
そこで見つけたのがこれだった。
https://m.youtube.com/watch?v=2ogn_biNfuE&t=0s&index=35&list=PLCjQBaWqLbQ3PSHosCZE-stWkEtyUZ051
別の意味で涙が滲んだ。
幼少期に、徒競走で絶対に勝てなかったことの無力感。
好きな子に興味をもってもらえてないことに気づいた幼稚園の記憶。
将来の夢もなく、大人にもヒーローにも憧れを抱かなかった子どもだった。
それから、努力せずにテストは高得点を取れていた。
好きな子とはどう関わればいいか分からないままだった。
自分が誰かを苛めたときは、ただ相手が嫌だっただけ。
自分が苛められていたときは、周囲の大人は何もしてくれなかった。
家族も友だちも役に立たない。
あらゆるものは程度が知れて、退屈だった。
私は人と関わりを持ちながら、孤独だった。
何で群れて騒ぐのだろう?
何が面白いのだろう?
なぜ私は下らない人間関係をわざわざ演じているのに、好きな人とは関係を作れないのだろう?
私を楽しませてくれるものは、大学の教授くらいか。
演じているのだから、人に好かれて当然だろう。
皆そうやって生きてるんだ。
私はそれが苦痛なんだ。
何がそんなに楽しくて笑っているんだ。
私には価値を感じ得ない。
無理して生きるほどの価値を感じない。
この世界は私にはどうでもいいものばかりだ。
私の愛する人は、私を愛さない。
そりゃそうだろう。才能も努力も足りなかったから。
私に生きている意味などあるのか?
この世界に生きるべき価値を見出さねばならない。
社会の問題を解決するため?
悪しき構造を壊すため?
気に入らないから潰してやる。
壊れろ、全部。そうすりゃこの社会のシステムに適応しなくて済む。
私を突き動かすのは、憎悪と怒りと絶望だけだ。
死神から逃げるために行動し続けろ。
立ち止まるな、過去を見返すな。
そこには、何もない。
何もない。何もない。
空っぽだ。
そう、人は経済や社会システムに適合していく。
時には苦汁をなめながら、それでも生きていく。
人生は描いた理想とは程遠く、だが決してすべてが悪いわけではない。
戦って、己の力量を知り、身の振り方を弁える。
現実とはそんなものだ。
そんなもののために皆は生きているのだ。
ああ、壊れる前に知りたかったよ。
ほとんどの人は、心の奥底に辛いことをしまい込んで生きているんだな。
大人になって、社会に馴れていくんだな。
そりゃ冷たい目線だよ。
笑っていても、そいつはシステム上機能する機械。
役立たないヤツに向けた視線は冷たい。
私はその目を知っている。
業務をただこなすだけの眼差し。
壊れた私に向けた眼差し。
私が身につけるべき振る舞い。
所謂「できる人間」の目は、深淵を覗いている。
光がない。希望に縋らず、実績を求めるから。
満員電車に揺られ、週末には酒を飲み、何とか日々を過ごす。
この国には光がない。
あるのはどこまでもリアリティだ。
もう逃げようがないな。
知ってしまったのだから。私はお話にもならないピーターパンの一人さ。
別に働けないわけでもない。ブラック企業でも何でも仕事は取れる。
しかし優良企業には届かない。グレーな人材、スペクトラムに位置する人間。
辛くとも、つまらなくとも、社会に適合するしかないか。
それでもやれることはある。やれないことも当然ある。
よく生きてられるよな、皆。こんな地獄で。
特に旨くもないのに、それでも飯を喰ってるんだ。
腹が減るから、機械的に。
体調が優れないときには薬を飲んで、働く。
人は生きるために働くんじゃない。
働くために生きるんだ。
行動したって変わらない自然の摂理さ。
この世に天才もヒーローもいないじゃないか。
メカニズムはよく分かった。
何も怖れることはない。
所詮、人も私もその程度。地球の生命。
負けたっていいんだよ、その先に進むための糧にできるなら。
どうでもよくたっていいんだよ、だって初めから最後までどうでもいいものなんだから。
舐め腐っても、舐め腐った態度を示すな。
世の中、本音は隠して建て前で生きるものさ。
そいつを社会人というのだから。
ガキは卒業だ。
解けない問いは立てるな、行動しろ。
やりべきことはハッキリしている。
稼げ、生きるために。
誰がこんな文と私に関心を持つんだ?
価値あるコンテンツは世の中に幾らでもあるんだ。
人に求められないなら、社会に従い、収益を得ろ。
お前は誰にも求められていない。求められているのは役割だ。
ロールをプレイングしろ。それだけがこの世に存在するやり方だ。
人の頭は好むのだ、捉えられる枠組みを。
私が何者であるかは、自分で決めるものではなく、社会が決める。
私そのものではなく、肩書きと収益が愛される。
お前は存在しないよ。誰も見向きもしない。
自分を愛するのも信じれるのも、自分だけだ。
この足は身体を支え、その足は心が支えるのだ。
自己正当化は嗜む程度にしろ。
数字に落ちる実績を積め。
戦え、死にたくなければ。
ワークライフバランスなどない。お前にライフなど残っていないのだから。
回復するにも金が要るんだよ。
ああ、生まれちまったから身体を治さなきゃならないんだ。
全く難儀だね。遺伝子のヴィークルってやつは。
身嗜みを整えるように言葉を取り繕うのさ。
私は社会に貢献するよ。
「大人」は働く生物の総称なんだ。
やっぱりそんなの、機械で十分だろ。