ましまろ

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最近の記事

下北沢について-吉本ばなな-

明け方におじいちゃん亡くなった。 うすく覚悟はしていて、寝起きのLINEの通知アイコンで察しつつ、父親からの文面を見てはらはらと涙が出たけどすぐ止まった。 本当にずっと可愛がってもらったから、今は悲しみよりも感謝の気持ちが大きい。 葬儀で顔を見たらまた泣くと思う。 祖父母の住む横浜市鶴見区で生まれて、父親の転勤後も何度も訪ねた鶴見をわたしはホームタウンだと思って生きている。 大好物ばかり並べてくれる食卓。 レジ袋をさげて一緒にのぼった坂道。 鶴見駅西口のマクドナルド。 2階

    • いつか別れる。でもそれは今日ではない-F-

      たしか19歳の時に買った本で、わたしは20歳になるほんの数週間前だったはず。 その頃は初めての彼氏と別れたばっかりで、別れた理由は他の人を好きになり始めていたからで、その人のことは盲目的に好きでせっかく付き合えたのに1年後には好きと思えなくなって別れてしまった。 タイトルから恋愛が主題のエッセイなんてちゃちだな(本当に失礼でごめんなさい。)と思うひねた性格のわたしなのに、この本はずっと手放せないでいる。 作者も10代〜20代前半に向けて書かれているのかと思うけど、20代後半

      • 水上バス浅草行き-岡本真帆-

        手がとどく範囲のまいにちの生活を大切に詠んだような歌集でした。どれも情景が浮かんで、この感覚を知っていて、体験したことがあるかのよう。

        • ルーヴル美術館展 愛を描く-国立新美術館-

          やっと、行ってまいりました。 国立新美術館の企画展はほんとうに好き。 入り口のあいさつを読んで改めて ルーヴル美術館の主要作品が東京で見られるって、事実すごいなと。 遠い昔から愛はどこにでも存在していて 今世を生きる私たちもその時々、向き合った相手に対して、自分が抱いたこの愛のようなものの種類について想いを馳せてばかりだと思う。 私はあんまり親子愛にご縁も興味もなくて どっちかといえば運命的な大恋愛!が大好物の人間だと思うんだけど、本展では思いっきり「親が子を抱え慈しむ愛