"行ってよかった駅No.1"東京駅で観られるパブリックアート 7選
こんにちは、@ARTです。
今年5月にテレビ朝日で放送された『駅総選挙』で、「本当に行ってよかった駅」第1位に東京駅が選ばれました。日本を代表するターミナル駅である東京駅は、その建築的美しさや駅なかのお店など様々な魅力で溢れているのはもちろんのこと、実はパブリックアートの聖地でもあります。
今回は、そんな東京駅周辺で鑑賞できるアート作品を紹介したいと思います。
宮田亮平 銀の鈴
前回の記事「待ち合わせに使えるパブリックアート作品5選【東京編】」でも紹介しました、JR東京駅の待ち合わせスポット「銀の鈴」。
ここからスタートして八重洲口の方に向かってみましょう。
ヘルムート・ヤーン 東京駅八重洲口グランルーフ
東京駅八重洲口を出て頭上を覆うこちらの屋根は、ドイツ系アメリカ人建築家ヘルムート・ヤーンの設計によるものです。東京駅の八重洲側の顔として2013年に完成しました。「光の帆」をデザインコンセプトとし、全長約240mにおよぶ巨大かつ軽やかな膜屋根が特徴的です。
ヘルムート・ヤーン / 東京駅八重洲口グランルーフ “Tokyo Station Yaesu GRAN ROOF”
横山裕一 ふろば
東京駅八重洲口を出て左手常盤橋方面に向かったところに昨年開業した常盤橋タワー。実はこの施設の中にもパブリックアートが幾つか展示されています。ビルの2階には中毒性のあるマンガイラストと擬音表現で知られる作家・横山裕一氏のインパクトのある壁画が鑑賞できます。
パブロ・ピカソ ゲルニカ
常盤橋タワーから永代通りを歩いて線路高架をくぐり大手町・丸の内エリアに向かってみましょう。丸の内オアゾの1階には、ピカソの有名な戦争画『ゲルニカ』の複製壁画が展示されています。丸の内エリアのパブリックアートは、箱根彫刻の森美術館の協力でアート計画が立てられており、当美術館ではピカソのコレクションでも有名であることから、ここに『ゲルニカ』の複製画が設置されることが決まったそうです。
パブロ・ピカソ / ゲルニカ(複製美術陶板) “Guernica (ceramic reproduction)”
三沢厚彦 Animal 2017-01-B2
丸の内オアゾを東京駅方面に出た入口に立っている巨大なクマの彫刻作品。作家の三沢厚彦氏は木彫りの動物作品で有名ですが、パブリックアートの本作はペイントされたブロンズで表面の木彫りのような質感が見事に再現されています。
高村光雲、後藤貞行 楠正成像
東京駅の丸の内駅舎を左手にしながら、皇居の方へ足を運んでみましょう。皇居外苑の中には、流れるような馬の造形が美しい楠木正成像が設置されています。まるで今にも動き出しそうな躍動感のあるこのパブリックアートは、どの角度からでもかっこいい写真が撮れます。東京駅からは少し歩きますが、一見の価値ありの作品です。歩くのに疲れたら、像の近くにある楠木茶房で休憩もできます。
高村光雲、後藤貞行 / 楠正成像 “Statue of Kusunoki Masashige”
福沢一郎 天地創造
最後は、JR東京駅に有楽町国際フォーラム近くの京葉地下丸の内口から戻ってみましょう。改札を入って京葉連絡通路入ってすぐにあるのは、こちらの巨大なステンドグラス。日本を代表するシュルレアリスム作家・福沢一郎氏の絵画が、彩り豊かなガラスで表現されています。
本作品は、1972年に鉄道100周年記念事業として設置されたもの。日本で初めての公共空間でのステンドグラスです。
東京駅の隠れ名所として、最後に紹介させていただきました。
以上、東京駅とその周辺で鑑賞できるパブリックアート作品を紹介しました。過去から現在まで、海外から国内まで、実に様々なバリエーションに富んだアート作品がこの一帯に集まっています。「芸術文化のターミナル」として東京駅周辺を散策してみると、いつもと違った街の風景が発見できるかもしれません。
東京駅周辺には、今回紹介しきれなかった魅力的なパブリックアートが他にもたくさんあります。ぜひ@ARTのパブリックアートマップを活用して、アート巡りを楽しんでみて下さい。