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【1つのパスで完成させるイラスト】ゆで卵[固ゆで]編

1つのパスで完成させるイラスト「ゆで卵 [固ゆで] 」の作成方法をご紹介します。

[ ご注意点 ] 

※ 作業前にご確認ください

*こちらはRGBにて作成及びご紹介しております。
RGBとCMYKでは色の構成要素が異なるため、作成後に変換すると色味に変化が生じます。 印刷用に作成される場合は、予めカラーモードをCMYKに設定した上で作業を行い、 印刷時にはアウトライン化やアピアランスの分割等、その他、印刷される環境に合わせ処理を行ってから 出力してください。
[カラーモードは、メニューバーの「ファイル」内>「ドキュメントのカラーモード」で変更できます]

*アピアランスやパターンの数値等は、オブジェクトの作成したサイズに合わせて設定しています。あくまでも目安ですので微調整程度の差異は問題ありませんが、基準(ベース)となるオブジェクトを作成する段階で、指定しているサイズと極端に異なる数値で作成を始めてしまうと、イメージ通りには仕上がりません。
仕上がりサイズを変更したい場合は、一通り仕上げた後に変更する事をオススメします。
また、配色においても目安ですので、是非お好みの色味を目指して調整を楽しんでください。(色は作成段階から変更されても全く問題ありません)




ここからスタートです。

【ステップ1】パターンの作成

 こちらでご紹介するゆで卵 [固ゆで]では、卵黄の断面表現のためにパターン模様が必要になります。アピアランスの設定をスムーズに進めるため、先にパターンを作成します。
※ こちらの作成方法は、おやつ編の「プレーンクッキー」、たまご編の「煮卵」に使用したパターンと同様ですが、「プレーンクッキー」とはサイズ/色味/設定値が、「煮卵」とは色味が、それぞれ異なりますので、ご注意ください。

《 パターンの作成 》

《 パターンパーツの作成》

パターンの基になるパーツを作成します。

① 長方形ツールで、1つの長方形を作成します。
 
○ サイズ:W 50px / H 4px


メニューバーの上下長辺の中央にそれぞれアンカーポイントを追加します。追加したアンカーポイントをスムーズポイントに切り替え、上辺は上方向に、下辺に下方向に、それぞれ5pxずつ移動し広げます。
 ○ アンカーポイント調整後の全体サイズ:W 50px / H 14px


③ アピアランス>パス>「ラフ」にて効果を加えます。
 ○ 設定値:
  [サイズ] 10 px / 入力値
  [詳細] 47 / inch
  [ポイント] 丸く


④ メニューバーの編集 >「アピアランスを分割」にて、アピアランスを分割し、パーツの大きさを調整します。

 ○ アンカーポイントの変更後全体サイズ:W 30 px / H 10px

◎ 作成ポイント:
パターンは、わかりやすく黒で作成しておりますが、この段階で色を設定しても問題ありません。
[ ご参考:パターン使用色 ] R242 / G204 / B90


これで、パターンの基となるパターンパーツができました。


《 パターンの作成 》

① 作成したパーツを選択した状態でメニューバー>オブジェクト>「パターンの作成」にて、パターンを作成します。

② パターンパネルにて、値を調整します。

 ○ 設定値:
 ・[名前] 任意の名前に変更
 ・[タイルの種類] レンガ(横)
 ・[レンガオフセット] 1/2
 ・「オブジェクトとタイルサイズを合わせる」→選択を外す
 ・[幅/高さ] 25px / 30px
 ・[重なり] 左を前面へ / 上を前面へ

***

以上で、パターンの完成です。【ステップ2】へ進みましょう。




【ステップ2】アピアランスの構造


《 アピアランスの構造 》

「ゆで卵 [固茹で]」の構造は、全4層の塗りで構成されます。パターン作成の手間はありますが、設定自体は比較的シンプルです。

◎ 作成ポイント
・ 1層目、2層目は、色味 / アピアランスともに、全てのゆで卵( ゆで卵 [ 固ゆで ] / ゆで卵 [ 半熟A/B ] )で同じです。
・ 3層目は、色味 / アピアランスともに、ゆで卵 [ 半熟A ]と同じです。
上記のように、同じ層がある場合は、複製またはスポイトツールでコピーし、変更点のみ修正すると、簡単でおすすめです。

それでは、アピアランスの構造を確認しながら、アピアランスを設定していきます。【ステップ3】に進みましょう。




【ステップ3】アピアランスの設定


《 アピアランスの設定 》


① ベースオブジェクト(パス)の作成

 ベースとなる1層目の正円を楕円形ツールにて作成します。
 ○ サイズ:W150 px / H150 px


② 層 (塗り)の作成

作成した正円を選択した状態で、アピアランスにて全4層(1層目のベース含む)の「塗り」を作成します。
◎ 作成ポイント:塗りの層は一気に作成して後で効果を加えても、1層づつ効果を加えながら作成しても、どちらでも問題ありません。


③ 色味の設定

各層の「色」を設定します。
◎ 作成ポイント:色調整は後でまとめて行っても問題ありませんが、おおよそでも良いので先に設定しておくと、イメージが掴みやすいです。特にパターンを使用する場合は、この段階以前に設定することをオススメします。

 ○ ご参考設定色:
  1層目の塗り(最下層/卵白①表面側) :R230 / G228 / B211
  2層目の塗り(卵白②内側) :R255 / G254 / B242
  3層目の塗り(卵黄①ふち側):R240 / G214 / B84
  4層目の塗り(最上層/卵黄②内側/断面表現):作成したパターンを適用 (R242 / G204 / B90)


④ [変形]の設定

2〜4層目の「塗り」に「変形」を設定します。
 
(1層目の線はアピアランス効果なし)

 ○ 設定値:2層目の塗り(卵白②内側) :
  [拡大・縮小] 水平98%/垂直98%

 ○ 設定値:3層目の塗り(卵黄①ふち側):
  [拡大・縮小] 水平65%/垂直65%

 ○ 設定値:4層目の塗り(最上層/卵黄②内側/断面表現):
  [拡大・縮小] 水平60%/垂直60%
  [回転] 30°


※ 補足:記事上、アピアランスの変形における設定値は、変更が必要な項目のみ記述しています。変更不要にの項目につきましては、下記の画像をご確認ください。

《 補足:記事上の変形の設定値について 》


 ***

お疲れ様でした。これで、ゆで卵 [固茹で]の出来上がりです♪



以上です。ご覧いただきありがとうございました。
ゆで卵 [半熟] の作り方もご紹介しています。
宜しければ、是非、様々な表現をお楽しみください♪

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