仕事
私の仕事先は病院である
病院という人類の不平等を目の当たりにする現場で働くことで、私は平等について考え続けられるので幸せだと思う、苦痛だけど
お金、身体機能、発達機能、家族構成、愛情、生まれた時代
病院に来る人は何か一つでも(一時的なものも含めて)問題がある人が来る
どの問題もパターンはあれど、解決策には個別性が求められる
なぜなら相手は人であり、対応する医療たちも人であるからだ
人はなぜ生まれて、辛い思いをして、生きて、死ぬんだろうという、答えの出ない問題に毎日付き合わされて、もはや考えたら負けのような気さえしてくるほどキリが無いし何度も言うが苦痛
そしてこの問題は、おそらく生き物である
龍のようにうねって生きては時代をすり抜ける生き物
だからその答えは軸は同じであってもその都度カタチは変わる
捉えたつもりが手から滑り落ちる
悟って答えを分かったような気がした瞬間に腐る
そして掴んだ時はおそらく死ぬ時である
なぜ生まれてなぜ死ぬのか
これを考え・答えに思いを巡らせることができるのは生きている者の特権であり、責務でもある
この生きたナマモノのような問題を、具体的に目の当たりにしながら考えられる仕事ができているから、私は幸せだなぁと思う、苦痛だけど